さまよう刃(小説の方)/東野圭吾

 映画館で予告編を見て自宅の積ん読山の中に文庫版が埋もれているのを思い出してはいたものの、そのまま放置しているうちに映画も公開されてしまったため昨日の仏陀鑑賞の往復でガガっと読む。 高校生になったばかりの娘を陵辱され殺された父親が、謎の密告電話によって導かれ侵入した犯人宅で犯行の全てを記録したVTRを見てしまう。たまたまそこにやってきた共犯を殺害した後、父は猟銃を持って主犯を追う。2つの事件の捜査本部が統合され、警察は主犯と被害者の父の両方を追わなければならない。法と正義は一致しているはずではなかったのか。主犯の少年にたどり着くのはどちらが先なのかのデッドヒート。
 少年の起こす凶悪犯罪と少年法のズレについて書かれた小説は数多いので、ソレを東野圭吾が書くとこうなるのか、という話。そういや宮部みゆきも書いてたな。東野圭吾もなんか、こう、東野圭吾らしさ!ていうのがあんまり感じられないよねえ。目ぇつぶって読まされたら(読めねえよ)志水達夫や高嶋哲夫と東野圭吾のどれかから作者を選べ!と言われても当てるのは難しいかも。石田衣良ならどう書くだろうか。
 しかし映画化したときの主人公、父親役は寺尾聡・・・・ヤベエそれだけで泣けてきた。
 映画、どうしようかなあ。そして『笑う警官』も近々公開。結構今年は映画見てるね。

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富士見リプレイ4連発

 富士見のリプレイを立て続けに購入。内3巻はSW2.0。しかし正直このジャンルにはもう要注意だ。FEARのリプレイはゲスト1~2名を除けば常に同じメンツであって内輪でじゃれあってるのを生放送している感がたまに鼻につく。
 しかしそれでもグループSNEの漫然としたリプレイよりは拙者はまだマシだと思う。ワルツはリプレイどうこうよりもストーリーの大筋展開がなかなか刺激的であったわけだが、「たのだん」「ぞんざい」共に魅力の決め手を欠いて存在感が薄い。新シリーズがいくつか始まったもののイマイチ切れがない。何が足りないんだろうか。

 >アリアンロッドサガ(3)『殺意のエトワール』/FEAR
 とある大陸戦記を3個正面からリプレイで描く戦記リプレイの一角。立場が違う3個チームはそれこそ幻想水滸伝3のように別々の立場からスタートしているため、とある国家に属するキャラ達が悪と思った他国の行動が、別のキャラ達から見れば国家存続のための苦渋の決断であることがわかったり、イロイロ面白い。ていうかそれぞれのリプレイが終了する度に別正面のGMがその整合性を取るべく非常な苦労をし、大河ドラマ3本同時進行を行っていてこの辺はいくら仲間内でキャッキャキャッキャしているFEARでもその苦労には脱帽だ。常連プレイヤーもエンターテイナーとしては芸人クラスであるし、まあ楽しめる。
 そしてついに不可避となったプレイヤーチーム同士の対決は読み応えあり。やるな、きくたけ!

 >拳と魔封の物語(2)/SNE(北沢慶)
 自分のルーツを探す格闘娘とルーンフォークの二丁拳銃メイド(また二丁拳銃!)のコンビネーションがいい味出してるリプレイ。さらにはこのメカメイドには敵対勢力(モンスターユニオン(仮称))と裏で繋がっている設定があり、その辺をうまく使えばもちっと刺激的なものになるのだろうが、その他のキャラが全然霞んでしまって今後の活躍を期待する。

>マージナルライダー(1)/SNE(田中公侍)
 騎乗ルールを新設したためソーユーリプレイを出そう! という企画モノ。ヒロイン2名主人公1名というハーレムスタートなのに主人公は何より愛馬を偏愛する馬フェチwボーイであって逆にそのズレが突き抜けていて素晴らしい。ビギナーズであるためにサポートとして途中参加する学者肌リルドラケンと間抜けな二丁拳銃カウガールがどうからむのか、まだ第一巻なので様子見だ。

>新米女神の勇者たち(6)/SNE(秋田みやび)
 もう6巻か・・・・早いなあ。これは未読。今から読みます。

 ていうか1回読んだ後「また後日読むこともあろう」というリプレイが少ないですな。

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航空機事故50年史/加藤寬一郎


 航空機事故の大辞典っぽい目的で購入したので、正直、著者独自の視点による50年事故史の3分類とか今後の対策とかにそんなに興味はなかったんだよね・・・・著者のキャリアや見識そのものは立派であり解説も重厚で内容も濃いんだろうけども、巻末に収録されている専門用語を概略頭に入れておかないと事故原因がサッパリ理解できないところもないわけではない。が、まあそれはそれ。人間はどんだけ複雑なマシンを空に飛ばしてるんだ! と戦慄もするわけですが、世界で発生している航空機事故による死者、年平均300人、日本だけで発生している地上交通事故による死者年平均7000人。飛行機に乗っていてトラぶったら、もうしょうがない。合掌だ。
 しかし日航機事故はもう「中期」に分類されるんだなあ。

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プラスチック・ラブ/樋口有介


 自他共に認める「短編が苦手」な樋口有介の短編集! なるほど苦手だ!(<フォローなし)。ミステリ仕立てのようなそうでないような、ただダラダラと「いつもの樋口男」が皮肉っぽい会話を延々と続けて女の子を怒らせ、淡々と問題のようなものを解決したりしなかったり。ていうかその「いつもの樋口男」が好きな拙者はもうそれで十分なのです。しかし解説にあるように、主人公は一貫した「木村君」なのに「それぞれの短編に出てくる交際相手が全員違う!」というのはどうか。まあいろんなタイプがいていいけど、交際期間を計算すると矛盾が生じており、完全にパラレルになっているようだ。うううん、流石にちょっとねえ。
 てうか樋口有介はこの「いつもの樋口男」が主人公でない、挑戦的な小説も何本か書いてるみたいだけれども、そっちはむしろ拙者はお呼びでないので、いつものように樋口男には捻った台詞を呼吸をするように吐いて女の子をイライラさせ、それでいてモテモテというので今後もお願いします!
 また読みたいねえ、『風少女』・・・・なんかハードカバーが未読の山に埋まっている気がする(そんなんばっか)。

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官能小説と拙者


 半年にわたってアマゾンの「欲しいものリスト」に乗っけて観測し続けていた某著名官能小説作家(故人)の名作であるが、これが知る人ぞ知る希少品であって巷の古本屋ではまず入手不可。大概の本はマーケットプレイスでソコソコの値段で手に入るものだがこれが出品さえされぬ有様。さらにはたまにマーケットプレイスで出たかと思えば中古のくせにモノスゴイ値段がつく状態であり、左記のように上下セットで10万円! どこぞの有名女優の絶版ヘアヌード写真集か!
 単品で1万というのもたまにはあったが本来単価1200円を中古で9倍もなあ、と思っていたら先日チラ見したら5000円! それポチっとな! ということで入手。ネット社会でなければ絶対に手に入らなかったところであってまったくもってネットマンセーだ。まあ4倍なら・・・・
 40代の経営コンサルタントとは表の顔、天才ハッカーと組んで金に困った令夫人を探し出しては融資を口実に言葉巧みに誘い出し年頃の娘が言ればついでにとっつかまえてあの手この手で調教だ! ていうかそもそもSM小説自体、それぞれやってることに大差はないのはAVと大して変わらないのだが、そこはそれ、作家ごとに描写の味が違うので、あんなに黒本が本屋に並んでいても自分に合うのはごく少数。古参官能小説作家と言えば団鬼六あたりが不自然に有名だが、同じSMでも拙者はアレはダメなんだよなあ。
 ていうか静止画、動画、漫画、文書と数あるエロジャンルのうち、拙者は結局文書に戻っていくのだな・・・・最初にソッチに目覚めたのが父の本棚にあった結構真面目なスパイ小説の中にたまたまあった濃厚エロシーンであることが影響していると思われる。この手の嗜好ってホント人それぞれなので面白い。

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地球移動作戦/山本弘


 読み終わった-!
 読み終わってしまった!
 晩飯後の時間、なんか動画見るのも疲れたのでちょっと読み始めたら半分近くを一気に読んでしまった。
 むー。
 さっきの記事からの引用。

 新航法開発によって飛躍的に宇宙開発が進歩した2083年、観測技術の発達によって発見された新天体をより詳しく調査するため太陽系を飛び出した探査船『ファルケ』はその天体が24年後に地球と衝突する予測を算出する。近いようで遠い、遠いようで近い未来のカタストロフに対して人類はどう立ち向かうのか!? 

 「その瞬間」を描かせたらそりゃハリウッド映画には今のところかないませんが、やはりそうでないトコロの書き込みはもう「小説読みでヨカッタ!」と痛感する脳内劇場の独壇場であろう。
 発見から戦慄の警告、その存在が与える地球世界への多様な、そして多大な影響、具体的な計画作成とその実行、そしてその瞬間と、山本節が炸裂している。ていうかホントこの人、メディアと宗教が大嫌いだね!
 あんまり詳述するとネタバレになるのでアレですが、海外SFに未だにとっつきにくさをおぼえる拙者には丁度良いSFテイスト(ていうかSFそのものですが)であり非常に読みやすい。萌え所も適度に押さえられていてラノベ化を抑止(笑)。
 ちょっと残念だったのは終盤の激烈な展開に全然図解が示されないので、地球と小惑星群と新天体の位置関係がちょっとおぼろげなるままにクライマックスシーンを読み終えてしまって自分のイマジネーション能力の劣化にトホホな感じだ。うーん、映画化希望!
 あ、『MM9』まだ買ってない! いやーん。
 この本、明日の泊まり込み当番のためにとっておいたのに読み終えてしまいました・・・・・

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読書強化期間

 その他もイロイロ読んだり買ったり。なんだかんだいって一番本が読める環境って、航空機や新幹線等の移動手段なんだよな・・・・家にいるとついつい動画に走るからねえ。
 しかし読書って金のかからねえ娯楽だな。

 >偽物語(上:火憐ビー&下:月火フェニックス)/西尾維新
 「ほとんど趣味で書きました!」と作者自身が断言してはばからない『化物語』シリーズの最新刊。本編にはチラっとしか登場しないがどう見ても『釣ってる』としか思えない主人公暦の2人の妹をメインに据えた完全萌え特化作品。でも語り手はあくまで暦。怪しげな道場に通い詰めほとんど人間兵器と化した武闘派の上の妹、火憐と、明晰な頭脳と苛烈な手段で火憐をバックアップする(ていうか黒幕)の下の妹、月火。いやこれ絶対第2シリーズでアニメ化決定してるだろ!
 そして神原は今日もエロい。すばらしいな。ていうかほとんど出てきてないんですけど、ガハラさん・・・・

 >空の境界(下)/奈須きのこ
 劇場版最終回の鑑賞完了を待って一気に読了。なんだ! 忘却録音ってそんな話だったのか! ていうかなるほどバッサリ削っとるのう。そして殺人考察(後)、映像見た後だとちょっと物足りないな。
 これは映像化の勝利だ。早うブルーレイ出せや。

 >ローマ人の物語『危機と克服』(上中下)/塩野七生
 文庫版で。皇帝ネロの自死で途絶えたクラウディウス朝から次の安定期「五賢帝時代」に至るまでの大混乱時代を描く。もうとっかえひっかえ名門貴族や属州総督・将軍たちが入れ替わり立ち替わり皇帝(<近代帝政の皇帝とはやっぱり全然違うんだよねえ)になって山積かつ緊急を要する問題に対処したりしなかったり失敗したりする苦闘の時代。しかしよくあんな大昔にこれだけ後継者問題があってあの広大な領土を分裂することなく統治し切ったな。むしろそっちの方が不思議だ。
 ヴェスビオス火山の噴火については「多数の著作があるのでここでは詳しくふれない」とかいってあっさり切られております。残念。

 >地球移動作戦/山本弘
 山本弘キター! 家でとってる新聞の書籍広告で見つけて大興奮。こりゃ新幹線で読むぜ~と帰途本屋に寄って新幹線に乗り込むも読み切らず。今週中には読みたいのう。
 新航法開発によって飛躍的に宇宙開発が進歩した2083年、観測技術の発達によって発見された新天体をより詳しく調査するため太陽系を飛び出した探査船『ファルケ』はその天体が24年後に地球と衝突する予測を算出する。近いようで遠い、遠いようで近い未来のカタストロフに対して人類はどう立ち向かうのか!? もう相変わらず山本弘は凄いのう。
 ていうかこの人、『神は沈黙せず』でも感じていたが、マスメディアに凄い敵愾心を持ってますなw
 と学会関係の著書を読んでるから、ま、当然といえば当然とも言える。
 読むぜ読むぜ~

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煙突の上にハイヒール/小川一水


 もう今この国でSFを書かせたら小川一水と山本弘と谷川流で十分だろう! と拙者は拙者の狭い世界の中で思っているのですがいかがでしょうか。ていうか谷川はそろそろハルヒの呪縛を振り切って新たな地平を目指してもらいたい。いいって! アンタちゃんとしたSF書けるんだから角川と喧嘩別れしたって仕事来るって!
 まあそれはさておき小川一水のソフトカバー新刊。SFらしくない表紙だし掲載誌も『小説宝石』だし一見ソレっぽくないですがちゃんとしたSFです。短編集。

 >煙突の上にハイヒール
 失恋したOLが半ばヤケになって有り金突っ込んだのが開発されたばかりの背負い式ヘリだった。
 なんか『失恋したOLがMTBに』とか『失恋したOLが釣りに』とかとマッタク同じノリで新規の趣味開拓によって微妙に変化していく日常を淡々を描く。この辺のナチュラルっぷりがナイス。

 >カムキャット・アドベンチャー
 猫の首輪に超小型メモリ付きデジカメを仕掛けて猫の行動をチェックしようとする大学OBの面々。すると猫の意外な行動範囲が明らかに! ていうかコレ今すぐできそうな! 

 >イブのオープン・カフェ
 クリスマスイブの寒風吹きすさぶカフェ(の、外の席)にわざわざ座ろうとする訳ありOL。カウンターからコーヒー持って帰ってくると任務を解かれて工場に自律的に帰ろうとする途中の介護ロボットが既に座っていて相席を申し出る・・・・
 失恋と老人介護とロボット3原則。こんな3題話を誰が書けるだろうか!
 厳密に言うとロボット3原則でもなんでもないんですけど。

 >おれたちのピュグマリオン
 誰もがロボット技術の先に想像するロボットメイド。某大企業の開発スタッフコンビが真面目に取り組むプロジェクトX。いかに少ない行動原則でユーザーに満足感を与えるか? そしてスキルアップをどう進めるのか? 大変真面目に開発してるので逆に面白い。ていうかなんとなく拙者が死ぬまでには出来そうだな、ロボメイド。

 >白鳥熱の朝に
 人に感染する新型鳥インフルエンザのパンデミックにより国民の10人に一人が死亡し社会が崩壊寸前の危機に瀕した近未来の日本。緊急特別立法により「パンデミック孤児」の少女を引き取った、同じく妻子を失った男と少女のぎこちない新生活。しかし少女は何かを隠している・・・・ 
 本単行本中最もシリアス。ていうかこれ書かれたの昨年秋! 怖い怖い。ていうかパンデミックをネタにした小説って山盛りあるけど、切り口ってホントいろいろだよね。

 お勧め。
 そういや小川一水は『天涯の砦』と『風の邦 星の渚』が積ん読状態。申し訳ない。

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一生の内活用できる機会があるかどうかわからない。それがサバイバル。

 なんか不意に『エウレカセブン』の最終回が見たくなった・・・・ていうか再生してみたらわかった。拙者が見たかったのは最終回ではなく、尻尾から3話目、第48話の『バレエ・メカニック』のドミニクとアネモネの大告白大会だったw。でもこの物語の主人公って半分アネモネのような気がするんだけども。
 続いてブラックラグーンの『TheDarkTower』。鬼畜ですなどいつもこいつも。
 

 ちなみに本日は昼間のみオペ室勤務。夕方帰宅して元傭兵作家として有名な柘植久慶著『サバイバルバイブル』を読了。山岳遭難・雪崩対処から、通勤路における強盗対処までイロイロ。正直このマニュアル通り普段から行動してると完全に変人扱いされそうですが(ちょっと街に出るときに強力ロープとか簡易ガスマスクとか持ち歩く?)、まあ参考にはなります。護身術に至っては「遠慮がちに攻撃して反撃食らって殺されるよりは過剰防衛で捕る方がましだ! 後で逮捕されてもいいから相手が完全に動かなくなるまで全力で攻撃し続けろ!」という勢いだ。もっともですが日本人にはなかなか難しいですな。でもこの人の本に限らず護身術の究極目的はそうなんです。半端な反撃は相手が逆上するからね。
 トムラウシ遭難以降、なんかサバイバルものばっかり注文してる気がする。遠からずキットとかメタルマッチとかパラシュートコードとか折りたたみシャベルとか買い始めるんだろうな。

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ハンニバル戦記(上中下)/塩野七生

 ホントに今更という感じがする『ローマ人の物語』。第1巻のハードカバーは札幌のロビンソン地下の旭屋で見た記憶があるから相当昔、15年以上前ということになる。もっともその時代、拙者はそんな豪華本をポコポコ買えるほどの財力はなかったけども~。
 ということで現在文庫第6巻『勝者の混迷(上)』まで読了。ていうかこの『勝者』は長い長い3度に渡るポエニ戦争を経てカルタゴに勝ったローマのことを指すわけですが、この第二次ポエニ戦争でのハンニバルVSスキピオの巻、『ハンニバル戦記(上)(中)(下)』は掛け値なく面白く、象軍団を率いてアルプスを越えてイタリア半島に侵入し延々と暴れ続けるハンニバルと、教条的なローマ軍団の闘い方を敵であるハンニバルの戦い方を分析して応用の上改善、ジリジリと追い詰めていくスキピオとの駆け引きは、何で今までこの本読んでなかったんだこのバカチンが! と石畳に頭を打ちつける勢いだ。この時代日本がただの『弥生時代』と分類され、邪馬台国のヤの字もねえという厳然たる事実にさらに愕然。こりゃ欧州には外交でかなうわけないよ! もっと勉強しないと!
 たかだか近現代戦争でちょっと負け続けだからってちっとも卑屈になることのないイタリア人の底深さを感じずにはいられないシリーズだ。でも歴史の授業の記憶にわずかに残る、残虐非道の専制政治を行った皇帝が統治する時代より数百年前に、はるかに現代民主主義に似た(<あくまで似てるだけ)政体が存在したのは不思議だなあ。
 一般受けする、しかも優れた歴史モノを書いているのに学者扱いされないのは、なんか司馬遼太郎と似てる。ということはこのシリーズの中身もどんだけ史実か疑問の余地あり、ということなのだろうか。だってホレ、司馬遼のせいで乃木大将ってひどい愚将に見えるでしょ。子孫はたまらんよ。

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空の境界(上)/奈須きのこ


 もう本が出たの5年前だよ!
 ということで今更ですがDVDを3巻まで見て視聴感良好であったので、未読の山の中にあったのを思い出して発掘し、飛行機の中で読む。買ったの1年以上も前だな。
 ・・・・あ~、そのまんまですな。この持って回った独特の言い回しとドロっとした世界観になじめないと厳しいものがありますな。当然ながら月姫とかFateがオッケーな人だったら全然問題ありませんが。
 ていうか第3作『痛覚残留』については見ながらストーリー展開に衝撃を受けたので、やはりそういう衝撃感を大切にしたい拙者としては筋を先に知ることなく今後もDVDを見てから読むことにいたしましょう・・・・。
 あ、中巻あったのか。

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秋期限定栗きんとん事件(上下)/米澤穂信


 前作『夏期限定トロピカルパフェ事件』で衝撃の解散となった『小市民を目指す』コンビ、小鳩君と小左内さんシリーズの第3弾! さて前作でヘタすりゃ終了となる勢いだったこのシリーズ、2人が袂を分かった状態でどういう始まりの仕方をするのかーッ!
 というところが気になってしょうがねえOPですがのっけから小鳩君に彼女ができます! なんと! そそそして小左内さんにもーッ!

 しかしそこで甘酸っぱい展開になるかというと全くそうではなく市内全域に発生している連続放火事件を背景に全編手に汗握る情報戦が繰り広げられ、正直下手なスパイ小説を凌駕する緊張感満載だ。なんなんだ君たち! そんな若いうちからそんな腹の探り合いばかりしていてどうする! ていうか毎度のことですが小左内さんサイドからの描写が一切無いので、事件が発生するたびに水面下で見えそうで見えない小左内さんのもぞりと動く不気味な影がもはや恐怖の域だ。そうかと思えば肝心なシーンで一瞬だけ現れポツリと意味深な台詞を遺して木の葉が舞えば姿なく・・・・もうラスボスだろアンタ!
 そして全米震撼のラスト!
 もう拙者は本小説をホラー小説と分類します。しかし『インシテミル』読んでないなあ。

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マクシム少佐シリーズ/ギャビン・ライアル


 早川のいわゆる「冒険小説」(<今時こう書くとなんか小っ恥ずかしいな・・・・なんかトムソーヤっぽい感じ・・・・)の比較的初期の頃のシリーズにギャビン・ライアルの『マクシム少佐シリーズ』というのがあるのだが、もういいかげん古典中の古典の域に。『深夜プラスワン』(1965)を基本中の基本だ! なんて言われて大昔に読んだ気がするがそんなに特別おもしろいわけでもなかったなあ。
 しかし先日なんかの弾みで第1巻『影の護衛』(1980)を読む。んんん。じんわり、いい。なんというか、冷戦期のイギリスで、でも007シリーズほどやり過ぎではない、やや地味目のロンドンの片隅で繰り広げられる陰謀と銃撃戦。妻を亡くし、田舎の両親宅に預けてある息子に時々会いに行くマクシム少佐。安らぎのひとときが終われば再びロンドンに戻って謎に迫る・・・・ああ。なんかほんとじんわり読めるなあ。これが「若造にはわからんおもしろさ」もしくは「おっさんにならないとわからん面白さ」なのかーッ! と戦慄しつつ2巻3巻を追い求めるがもうとっくに絶版になっているのでBOOKOFFも含めて全然見つからない。そもそも『影の護衛』もどこで手に入れたのやら・・・・と思っていたら実家近くのBOOKOFFで第3巻『クロッカスの反乱』(1985)を入手。3巻! 2巻『マクシム少佐の指揮』(1982)を読まないと読めないじゃないのよ!(<きちょうめん)
 と半年ほど悶々としていたのだがそもそもネットで探せばいいじゃない!ということに今更気づいて速攻注文。売値1円。送料340円。合計341円。なんじゃそりゃ! ていうか総計と思えば全然安いです。3日で到着。まあまあ美品。ほんといい時代になったねえ。
 さ、いつ読もう(<まだ読んでないのかよ!)

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泥まみれの虎/宮崎駿/大日本絵画


 アマゾンのホレ、アレですわ、「アナタが買おうとしているコレなんですが、ちなみにですけどぉ、コレ買ってる人って、他にもこんなの買ってるんですよぉ」という、アレだ。アレはヤベエ。何度今までアレにやられて「ええっ! そ、そんなのもあるのう?! じゃあソレも下さい今すぐ下さい!」という罠にはめられたことか・・・・
 というわけでまんまと孔明の罠にはまった次第。ああン! もっと! もっとはめて!(<セクハラです)
 大昔買った『宮崎駿の雑想ノート』の中に戦争小話がいっぱいあったのだが、本作は1944年2月24日~3月22日までの間、エストニアのとある集落で極寒下ろくな支援も得られないまま、たった2両のティーガー戦車と歩兵1個中隊程度の戦力で十数倍のソ連軍を相手に孤軍奮闘したオットー・カリウス少尉の一ヶ月をコミカルかつ真剣に描いたドキュメントだ。例によって登場人物は皆豚になっているのだが、もうそんなのどうでもいい! 若干21歳の少尉がこれまた少年兵だらけの歩兵と連携してろくに風呂も入れず飯もままならず、凍傷と垢と戦車の故障と戦いながら何度となく波状攻撃を繰り返すソ連軍団と戦うまさに炎の一ヶ月だ。登場人物が豚になっているとは言え、やはりドンドン殺される歩兵、ポツポツやってくる若い補充兵、まだ大学を出たばかりの小隊長、そしてすぐ戦死・・・・21歳でそんな過酷な最前線を任されたら、どうする! ていうかできねえよ! ホントすごい。
 もっとスゴイのはそれを慌てるわけでもなくうろたえるわけでもなく、剣をふるってやあやあ者ども出会えとか、全然そんな気負った風でもなく、淡々と日々敵味方の状況を掌握して作戦をたて、歩兵と調整し、連隊本部に支援を求め、一旦戦闘が始まればマメに自分の戦車を動かしつつも相棒戦車の指揮もとり、狙撃兵を見つけては反撃し、時には敵戦車と出会い頭に零距離射撃・・・・淡々と。あくまで淡々と。もう手に汗握る1冊です。
 さらにスゴイのはこの人、結局この戦争を生き延びて戦後西独で薬局(その名も「ティーガー薬局」!)を開店して本書取材当時まではご存命! スゲエ! いわばドイツの戦車版坂井三郎です。宮崎駿は実際にドイツまででかけて対談までしている。マニアもここまでくるとあっぱれだ。ちなみに宮崎氏は実際に戦場になったエストニアの現地まで取材している。どんだけー!
 オマケとして『雑想ノート』に登場した実験電動戦車部隊のドランシ予備大尉とハンス整備伍長の小エピソードがついている。終戦後略奪と凌辱を欲しいままにするソ連軍から逃れるために大尉と伍長が民間人避難民を守りつつ遺棄された戦車を拾ってひたすら西部戦線方面を目指す手に汗握る脱出劇。こちらはなんかを参考にしたフィクションだと思われるがそれでも相当面白い。
 くそう、アマゾンめ・・・・

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第二次世界大戦歴史地図/ジョン・キーガン


 そして一旦欲しいと思ったものは必ず手に入れる! ていうかやはりというか何というか購入だ。最近クレジットカードの引き落としが二ヶ月後とかに来るタイムラグが怖いのでなるべくコンビニ等での代金引換(送料無料)にしているが、たまたま職場の人とレジで一緒になって拙者が威風堂々コレを購入するのを目撃され「な、なんという大人な値段!」と戦慄されたりされなかったり。
 デカっ! 縦30センチ×横20センチでどこが「コンパクト版」なんじゃい! 元々どんな大きさなんだよ! とツッコミつつドキドキしながらページをめくるとその解説の細かい字のビッシリっぷりになるほど元々デカかったんだねとコンパクト化を納得。ていうか少々お高くてもいいのでもそっと字を大きくしてもらえませんかの・・・・(じじい)
Pq17
 だって見てよホラ、図説の註なんてさらに細かいのでこれ虫眼鏡いるぜえ・・・・ちなみに見開き1テーマですが写真のページは『北極圏 1941-1945』の一部分であって図は連合軍からソ連への輸送コンボイ(船団)がドイツ海空軍から攻撃を受け未曾有の大損害をこうむった「PQ17事件」の顛末。知らんかった! スゴイ。マニアックすぎる・・・・
 1日1テーマで満腹です。ちなみに1日1テーマで行くと85日かかります。ぐへー。

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超能力番組を10倍楽しむ本/山本弘/楽工社


 昨今山本弘づいている拙者ですがこの人もビッグになりましたなあ(遠い目)
 先日紹介した「人類の月面着陸はあったろう論」に引き続き、今度はTVの超能力番組を「少年少女向けにやさしく解説してトリックを見破り10倍楽しもう」という体裁をとっているもののその実態は「大ボラをふきまくって虚偽の内容を垂れ流し、いざとなったら「バラエティですから」と逃げるマスゴミ、いいかげんにしやがれゴルァ!」という怒り全開の内容であって、「都合のいいシーンだけ抜粋する」「自称FBI超能力捜査官の過去がデタラメ」「超能力者の能力が発揮される状況はなぜか制約が異常に多い」「英文資料の日本語訳が凄まじく歪曲」「ダウジング等によって解決した未解決事件なんて実は皆無」「『そりゃそんだけ項目を挙げたらどれかはヒットするだろうよ!』の霊視」等々、ヒドイとは思ってたけどここまでヒドイとは目を覆わんばかりの惨状です。こりゃ楽しむどころじゃないぜえ。
 でも作中でも触れられていたけど、なぜこの国には「自称超能力のトリックを暴け!」みたいな番組が少ないのだろうか。「オーラの泉」はもういいかげんにしとけよ(<一部バレてたが)。

 ところでこの本を神保町の三省堂本店で探した際、分類上「オカルト・宗教」の本棚に置かれていたのだが、拙者がこの本を手に取ったスグ横で女子高生がイカニモなソレ系の本を手にとって熱心に立ち読み・・・・君君! まずコッチ! コッチから!(笑) もう、あんた達はすぐ「ナントカの生まれ変わり」とか言い出すから・・・・(偏見)
 

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 「プチうつ」気分にサヨナラする本/下園荘太/PHP研究所


 なんでもかんでも「プチ」をつけんじゃねえ! と恐れ多くも現役軍人カウンセラーにしょっぱなからケチをつける拙者ですが、今回はこの本を隣席のカウンセラーに勧められてかなり助かった部分あり。恥ずかしながら昨年12月までは拙者の直接担当ではないもののメンタルヘルスを主管とするセクションにいたのであって、パワポ資料を上っ面だけフンフン見ていたのだが改めて読んでみるとそのメカニズムと危険性が概ね理解できて戦慄するとともに、非常に恥ずかしい限りだ。
 肉体疲労時の栄養補給・・・・じゃなくてCMって恐ろしいですな、肉体疲労によるニンゲンとしての戦闘力の低下、それがうつなのだ! って随分はしょった気がしますが、「メンタルヘルス」とか「心のケア」とかいう単語が昨今一人歩きしている中、うつだ何だは心「だけ」の問題と捉えがちですが、そうじゃない。体力低下から脳→心に疲労が伝わりイロイロおかしくなるのだという。
 具体的兆候は以下の通り。
 ・睡眠障害
 ・食欲の増進・低下
 ・疲労感が残る
 ・頭が働かない
 ・対人関係が疎ましくなる
 ・感情のコントロールが低下する
 ・今までのストレス対処法が効かない
 ・消えたい・死にたい

 ・・・・・い、いくつか該当する!
 と思ったからこそこんなご時世でもあるし思い切って精神科を受診して、診断内容はともかくその受診の事実をもって錦の御旗とし(とりあえず「睡眠障害」への対処のみを示されたのみで、別に「うつです」と診断されたわけではない)、今回の短期休暇に至った次第。ま、直接担当する仕事の山を越して勲章ももらい、そこそこ目処がついたからというのもあるんですが。根回しだって必要だしな。
 怖いのはレッドカードゾーンに突入するとそもそもこういう本を手に取ろうというところまで行かなくなること。カウンセラーや精神科医はそもそも依頼があって初めて動けるのであって、自殺未遂でもしないかぎりなかなか主体的には出動できない難しさがあるのであります。
 「とりあえずオッサンが自分の専門分野に「ぷち」を使ってみたかったんです・・・・」みたいな取っつきにくい感(え?拙者だけ?)はありますが、該当すると思った方、あるいは管理職の方にもおすすめです。わかりやすいしね。
 

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トンデモ超常現象99の謎/と学会/洋泉社

 先日のアポロ着陸あったろう論を読了した後未読の本の山を整理していたところ偶然発見。こんなの買ってたのか。いつなんだ!? 第2版97年4月版を購入・・・・ホントに未読なのかな、コレ。
 子供の頃「本当にあった不思議な話」みたいな類の本にドキドキしていたころが遠く思い出される郷愁・・・・とはマッタク無縁の、著名な不思議も含めてそこら辺の超常現象を片っ端から切って捨てる痛快アンチトンデモ本。何度もと学会が主張する「僕たちは不思議なことは大好きなんだ! だからイイカゲンな知識や論で不思議を主張するな!」という怒りを感じます。
 でも子供心に「非科学的だけど不思議だな、あったらいいなあ」と思っていたことがこんなにケチョンケチョンにやられているのはちょっと残念。
 ちなみに拙者がこの著書で初めて真相を知った著名不思議は以下の通り。

 >バミューダの魔の海域
 統計的にそうでもない。
 >アトランティス・ムーその他失われた大陸
 ない!(にべもないな)
 >ピラミッド・ナスカの地上絵・モアイ像
 いずれも当時の技術で建築可能
 >キルリアン写真
 ただの放電現象
 >人体発火
 肥満の人の脂が急死後ゆっくり燃焼したもの
 >中国4000年の気功パワー
 ただの自己暗示
 >フィラデルフィア実験による軍艦ワープ
 そんな実験はそもそもねえ!
 >ユリ・ゲラーの超能力(あったなあ)
 手品。
 >針金やペンダントによるダウジング
 比較実験したところ全然効果なし。
 >ツタンカーメンの呪い
 確かに関係者の多くが死んでいる! ただし60歳くらいで。

 ・・・・なんかつまんないなあ(笑)。
 そろそろオーラが見えるとかいうあの人もやっちゃって下さいよ。

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日本共産党の戦後秘史/兵本達吉/新潮文庫

 すっかりレッドデータブックに載る勢いの社民党から票が流れて議席数を増やしているとは言え我が国の政党としては極少数といってよい、しかし最近の激不況によって支持率が若干上がりつつある日本共産党について、実はあんまり勉強してなかったなあ、と思っていた時に本屋の平積みコーナーで衝動買い。当然ながらアンチ共産党の立場から描かれている(著者はかつて共産党員であったが党批判のため除名されている)。
 日本共産党の歴史・・・・それこそ最近売り上げ増大らしい『蟹工船』の時代からあった労働者の権利うんぬんの議論にロシア革命の成功からの思想的支柱の流入・・・・しかしロシア革命が資本収奪からの解放という目的でロシア帝政の打倒を看板にしていることから、当初日本でもそのまま「皇室を倒せ」と直輸入しようとしてそのあまりの日本の国情との乖離に戸惑う日本コミンテルン。そこでムリヤリ日本人の国民性に合わせてなんとかしようとし始めたあたりから歪で一貫性のないことを宿命づけられた党の歴史が始まる。ソ連や中国の共産党政権下でどれほどヒドイことが行われてきたか、美濃部都政等の共産党系首長が君臨した自治体がどれだけ悲惨な結末を迎えたかの記述に今更ながら戦慄。その理想とする社会はともかくとして、最高意志決定機関で議論がまったく行われない政党はやっぱりまっとうじゃないよ。
 それはそれとして・・・・次の選挙でどれだけ票を伸ばすのだろうかね。

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『人類の月面着陸はあったんだ論』/と学会/楽工社

Aporo
 給料日直後の週末買い出しということで買いに買いまくった。写真はほんの一部。
 Tarzanは例によってなんかネタを使い回されている気がするが、まあ新しい装丁の記事の形で読んで認識を新たにする、と。ポテチもドーナツもコーラも控えめに! そりゃわかってるんだけどおいしいよねこれら・・・・3つともアメリカ生まれなのがなんとも。コーラはゼロに、ドーナツはここしばらく食べてませんが、ポテチだけはやめられんなあ。

  >『人類の月面着陸はあったんだ論』/と学会
 ご存じ山本弘主催、と学会の『人類の月面着陸はなかった』論に反論する本。この論争(実態は論争とも言えない低レベルなもの)が数年前からあったことは知っていたし、月面着陸を合理的に否定はできないことを薄々知ってはいてもなんとも知れんモヤモヤ感があったのだがコレ見て腑に落ちた。一気に読んでしまったが、他のトンデモ系の人々とと学会の論争に比べると、「なかった!」論を主張する副島氏の主張があまりにも幼稚であるために、検証すると学会のメンツもやや戸惑い気味といった感じでその辺の知的刺激は薄い。もっぱら宇宙開発史読本として読ませていただいた。
 しかし40年も前によく月面往還できたなあ。映画『アポロ13号』をまた見たくなりました。アレ、映画館で見たんだよねえ。

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野武士ふたり

Nobushi2
 近所の本屋にも大型ツタヤにもなく、ジュンク堂池袋本店にもなく、3~4週間待ちの表示があるアマゾンに注文せざるを得なかった『野武士のグルメ』がなぜかとらに平積みになっていて、とりあえず購入した後、キャンセルしようと店の外で急遽携帯でアマゾンにアクセスしたらまさかの不意打ち発送済み・・・・
 ということでまさに「『野武士』がかぶってしまった・・・・」状態なのである。どうしよう。
 アマゾンは時々予定よりも大幅に早く発送されるので、いつもは予定外うれしい誤算発送は大歓迎なのが、たまたま年に数回の「疲れ切って帰宅してパソコンを立ち上げる気力もないモード」の昨夜、メールのチェックをしていなかったのが悔やまれる。

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きいろいゾウ/西加奈子/小学館文庫


 たまには殺人とか戦争とか萌えとかと関係のない小説を読んでみようキャンペーン第○弾。何弾かわかんないのは最近いろいろ乱読しているため。気づかない内にあなたの後ろに!(意味不明)
 東京から田舎に引っ越してきて最初の夏を迎える若夫婦、作家の『ムコさん』と『ツマ』。ほのぼの夫婦生活田舎編と思いきや、ムコさんはまっとうな人のようですが特にツマの方は動植物と話ができたりあるべきでないものが見えたりとなんか怪しげな様子・・・・交互の視点から描かれる田舎の生活、個性的な近所の人たち(田舎なので老人がほとんど)。しかし東京からファンレターとともに届いた手紙をきっかけに不審な様子を見せるムコさん、元々危ういところのある精神にさらに変調を来すツマ。仲良し夫婦のはずなのに交互に描かれる視点が大きくぶれ始め。
 当初はなんかぽっかり穴が開いた時にちょいちょい読んでいたものの、物語を貫くテーマや事件があるようなないような、特に拙者を引きつける要素があるようには見えないのに中盤以降、音楽もゲームもお茶も摂取せずに一気読み・・・・なんだこりゃ・・・・縮めて「人生はキツイこともたくさんあるけど、捨てたもんじゃない」と表現することがスゴイ不遜な気がする不思議な1本。万人向けではない。なんか灰谷健次郎をもっとアダルトにしてキツくした感じ(よくわかんねえよ)。
 もう1冊だけ、読んでみようか・・・・

 ところでつけっぱなしにしてチラチラ見ていたテレビでは『ユナイテッド93』をやっていた。業が深い。

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三四郎はそれから門を出た/三浦しをん/ポプラ社


 もう文庫では飽きたらず四六版の単行本にまで手を出す始末です>三浦しをんのエッセイ。この国にはまだ拙者の知らない楽しいエッセイストがいるのだ! この人、直木賞作家だけど、エッセイめっちゃおもろいで。小説は『ロマンス小説の七日間』しか読んでませんすんません。(というか文庫本の方がありがたいのはスペース上の問題であって、もはや欲しい本をハードカバーで買っても経済的にまったく痛くもかゆくもないのである。大人万歳。)
 様々な雑誌に書き散らした(って言っちゃあ失礼だけど)主として本に関するエッセイ・・・・だが何でもあり。しかしホント、ヲな人だなあ・・・・正直この人は腐系の人だが、もうそういう問題じゃないおもしろさなので、むしろヲ系カルチャー出身の直木賞作家&エッセイストとして今後も応援していきたい。一押しは短いながらも我々にとってドラえもんとは何だったのか問いかけ世代の共感を呼び覚ます『そのぬくもりをしっている』。 しかし恋愛小説書いてるくせに実恋愛には縁がなく、両親&ニートの弟と実家で仕事をしつつウダウダ過ごす日々・・・・偉大なようなダメなような・・・・。(現在は家を出て一人暮らしをしているらしい・・・・、が、人の目がなくなった分、さらに状況は悪化しているようだ)
 桜庭一樹とこの人のエッセイをしばらくどっぷり読んでいて考えるのはやはりミステリ&軍事&萌えオタが基盤にあるからといってそればっかり読んでいるだけじゃあ、読書人としての楽しみ方が足りないのではないかという問題だ。もちろん人生限られてるんだから自分の好きなジャンルをガシガシ読むのもよかろうが、この両名の読書日記を読んでいると、いままでレーダーレンジの外にあったジャンルもたまにはのぞいてみようなかあ、という気になるのだった。ということで最近ジャンルを問わず本屋でパラパラとめくって面白そうだったらとになく購入しているんどです。ああ、また積ん読本が・・・・
 ところで今更ながら『探偵ガリレオ』 ぽつぽつ読んでます。

 現在スタンバイ中のジャンル外購入本
  古道具中野商店/川上弘美/新潮文庫
  きいろいゾウ/西加奈子/小学館文庫

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死都日本/石黒耀/講談社文庫


 ハードカバーを古本屋で買おうかどうしようかさんざん迷っていた大災害小説が文庫化。即買い。
 南九州一帯が実は1つの巨大火山のカルデラ内にあって、数十万年に1回あるいはそれ以上ある大噴火になったらドエライことになりまっせ! というテーマ。ストーリー上数百万人が序盤で火砕流等で死んでしまうのもショッキングなら未曾有の大災害に対抗する発足直後の内閣総理大臣の辣腕っぷりも度肝を抜いて「こんな思い切った政治家この国にいないよ!」と逆に暗澹たる思いでいっぱいです。こんな世界を相手に大ばくちがうてるなんて、ねえ。細部は読め!
 しかしただパニックになってワーワーキャーキャー騒ぐだけでなく、対処そのものが不可能な大自然の脅威に対して国家はどうするんだろうか、という大風呂敷を楽しむ本だ。ある意味小松左京の『日本沈没』よりもリアルな分だけドキドキ感を楽しめる。

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交戦規則/黒崎視音/徳間文庫

 先日は泊まり込み当番であったのでイロイロ本を持ち込む。

 

 昨今多い「とりあえず自衛隊と北朝鮮を戦わせて日本をパニックにしちゃえ~」という本の一つ。でも買う。職業病だ。
 ということでお膳立てにちょっと無理があるものの新潟山中で普通科(歩兵)1個中隊と富士教導団の戦車1個小隊が北朝鮮特殊部隊とドンパチやらかすのがストーリーの基幹となった1本。しかしこのテーマをやらせると麻生幾の『宣戦布告』を越える作品はなかなかないのであって、本作も米朝間の秘密取引や防衛省内のスパイ戦等を突っ込んだことによって若干消化不良感があるのは否めない。もっとそっちを深くするか、さもなきゃ戦闘小説に特化したほうがよかったような気もする。また登場人物同士の会話(特に主人公クラス)がちょっと芝居がかっていて鼻につく。そんな話し方、日本人はせんやろう。
 その他類似作品と微妙に違うところは新潟山中において偵察隊~迫撃砲小隊~歩兵中隊~戦車小隊~ヘリ~特殊部隊と様々なチームを連携させてキチっと書いているところ。意外に見かけないな~、そういえば。
 なまじ部内者であるがゆえに細かいところが引っかかるともうそこが気になって気になって・・・・数字の「2」を陸式の「ニイ」ではなく海式の「フタ」って読んでるのは軍隊っぽく雰囲気作りをするための演出だよね? まさか取材漏れとかじゃないよね~

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活字漬け

 連休とった先週末からおとなしく蟄居していた本日に至るまで、暇さえあればガンガン本を読み続けた結果+風邪の残滓によって脳みそがぼんやりしたヘンな状態になっている。ウトウト昼寝しても、夕方がんばって起きてガンダムOOを見てからまたウトウト夕寝してもどうもシャッキリしない。後はもうDVDを見るかゲームをするしかない(休めばいいだろ!<でもでも時間貧乏性だからなんかしてないともったいないよ!)
 時間貧乏性。なんかミヒャエル・エンデの小説に出てきそうな病気だな。

 というわけでまとめてレビュー。

 >乙女なげやり/三浦しをん/新潮文庫
 >夢のような幸福/ 同上
 >桃色トワイライト/三浦しをん/太田出版

 もうねえ、直木賞作家だというのに拙者はこの人のエッセイばっかり読んでます。小説も読んでやれよ。『ロマンス小説の七日間』まだ読んでません。しかしこの人の腐女子っぷりは凄いな、直木賞作家なのに!
 ・・・・よく考えたら直木賞作家がBL好きでもそんなにたいした問題ではないのかも知れない。もしかするとBL同人で鍛えた文章力で直木賞を勝ち取ったのかも! ジャパニーズサブカルチャー恐るべし。
 ということでここ六年間分のエッセイを文庫で読んで飽きたらずついに文庫化前の単行本にまで手を出す始末。腐女子仲間と激論9時間とか弟と弟の親友とのあまりの仲の良さに邪念がムラムラ立ち上ったり母親の骨折に振り回されたり・・・・やっぱり何気ない日常をおもしろおかしく描く文章って難しいよねえ。
 桜庭一樹のエッセイと比較すると編集さんが全然出てきません。同時読みして気づいた・・・・

 >書店はタイムマシーン/桜庭一樹/東京創元社

 『私の男』で直木賞を受賞した桜庭一樹の読書録を中心としたエッセイ。しかしモノスゴイ読書量だ! これだけ読んで本も書いてさらに受賞したがゆえのインタビューやらもガシガシこなして・・・・売れたら売れたで作家って大変。しかし流石小さいときから作家を自然に目指していた人は違う・・・・翻訳物の読書量も半端でない。
 ホントこの人の交友関係って編集さんばっかりだなあ。
 あ。そういや時たま強烈なインパクトとともに登場する数少ない一般知人『ザ・ゴールデンブラジャー』と『狛犬泥棒』さんは出てきてません。残念。

 >ガールズ・ブルー/あさのあつこ/文春文庫

 あさのあつこと言えばバッテリー、バッテリーと言えばあさのあつこだが(?)、そういや著名な作家なのに読んだことないな~、と思いつつ、どうせ読むなら汗臭そうなバッテリーよりは女の子が主人公の方がよいな、とオッサンっぷりを発揮して購入。
 登場人物が同じの連作3本入り。とくに一貫して事件がおこるわけでもなく問題を乗り越えるのでもなく、淡々と日常を描く。あまり出来のよろしくない高校に通う女3人組。ぼんやり系、クール系、ベランメエ系・・・・あ、あれ、なんか既視感が・・・・
 恋愛沙汰でひともんちゃくあったり、成績悪すぎて知人が退学してショックを受けたり、飼ってる犬が死にかけたり・・・・そういういろんなことにもみくちゃにされながら心を育てていく時代だよねえ、青春って・・・・と、遠い目をしてしまう、来年2回目の年男を迎える拙者なのでした。

 >導きの星(全4巻)/小川一水/ハルキ文庫

 もう日本SFはこの人で! と出会う人ごとに宣伝しまくっているわけですがもちろん拙者の知らないところで凄い作品を書いているひとはいるのかもしれません。未知なるフロンティアがあるのはそれはそれでよろしい。将来が楽しみです・・・・が! 今この瞬間はもうこの人が凄い。
 外宇宙に進出した人類ですがどうやら近場で外宇宙に進出できるほどの文明レベルに達した星は自分たちだけらしい・・・・ということで知的生命体を見つけたらその惑星上空に居座って陰に日向にその文明の発展に手を貸そう! という省庁の若きエージェントが主人公。担当する惑星ではちょうど木の上に暮らしていたウサギとリスの親戚みたいな生命体が、地面に降りたって2本の足で立ち、歩き始めたのだった・・・・
 というプロローグであって、むやみに干渉しない程度にチョロチョロ知識を授けて文明レベルを高みに導いていくのだが・・・・ああ! これ以上はネタバレになって書けません。でも最終巻の展開を第一巻では全然想像もしてなかったもんな~いや衝撃的シリーズである。「文明とは何だろうか?」と思わず考えてしまう壮大さであった。凄いよ小川一水。

 ところで関西に帰った時に知人に勧めたら「いまそのような(快楽天の表紙等で有名な村田蓮爾のいかにもソレっぽい)表紙ではちょっと買えないなあ・・・・」などと言われてショックですばい。中身だよ!

 
 う~ん、どうかしないと脳みそがスッキリしないまま週が明けてしまう・・・・

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三浦しをん

 という直木賞受賞女流作家の、エッセイがもう、おもしろくてたまらない。
 なんかこう、東海林さだおとも、椎名誠とも、桜庭一樹とも違う(<全然統一性がないな)独特の語調がなんともいえぬ(<既に感染してるし) 。
 しかしここまで堂々と腐女子、そう、彼女はBLファンなのだ! しかも801ちゃんクラスの! 直木賞作家なのに!(<不適切な発言) ・・・・を、名乗られるといっそ清々しい。
 『しをんのしをり』と『人生激場』を大爆笑の末読破し、これで一気に全巻そろえ・・・・ようかと思ったが一応直木賞作家なので小説も読んでやんべえ、と『ロマンス小説の7日間』を小川一水の大量の本のついでに楽天に発注・・・・あ、この本、千歳で見たことあるなあ。そっか、この人だったのか。
 さいきん急に発見したいろんな本は、かつて千歳のヨーカドーで平積みだったのを思い出すものばっかりだ。侮れないなああの本屋。

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刑事コロンボ 完全捜査記録/町田暁雄・えのころ工房

 母がコロンボシリーズ好きだったので小学校~中学にかけては金曜ロードショウでよく一緒にみており、「犯人が最初からわかっているところに探偵役がいかに突っ込んでいくか」という構成に特に違和感を抱くこともなく楽しんでいたが、これ読んだら拙者が見ていたあたりのエピソードはまだ恵まれた時代だったのだなあと痛感。ほぼ全作品を網羅すると、脚本等のスタッフ構成、作成期間等々の条件によって、スゴイ作品はスゴイし、ヘボイ作品はどうしようもなくヘボイかったようだ。
 1作品につき1/4ページ挿入される解説イラストが楽しい。その小さいイラストコーナーのさらに隅っこに「今回のかみさん」のミニコーナーもコロンボ警部の「うちのかみさん」ファンにはたまらない。
 拙者が好きなのは『ロンドンの傘』、母が好きなのは『忘れられたスター』。
 さあ、あなたが好きなのはどのコロンボ?

 ちなみに父は独特の言い回しで犯人にボロを出させるコロンボの手法が嫌いなので、本シリーズは見ません(笑)。

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陸奥爆沈/吉村昭/新潮文庫

 ネット不調期間、トラブルシュートに疲れると溜まった本を読みまくりというわけですが、たまにはそういう生活もよろしかろう。ていうか現代人はネットに時間を使いすぎです。
 ということで久々にコストパフォーマンスがよかった逸品。438円。新潮文庫。先日の『戦略ロケット軍』発言の同期から紹介された。マニアックだな(<おまえが言うな)。

 昭和18年6月、呉軍港付近に停泊中であった長門型2番艦、『陸奥』が突如爆発轟沈。死者1121名。アッツ島玉砕直後のことであるがまたまだ太平洋西部の制海空圏を握っていた日本の内海において、米潜水艦の攻撃を受けたのか。また弾薬庫に満載された新型砲弾の事故なのか・・・・
 当時、爆沈の事実そのものをひた隠しにする一方で、原因究明に全力をあげた軍部。戦時下の各調査によって浮かび上がってくるのは、戦艦に数千名の人間がひしめきあっているという事実。

 証拠はないものの筆者、吉村昭は煮詰まった乗組員による自爆が濃厚と結論づけている。調査の過程で浮かび上がる帝国海軍艦艇の放火事故の歴史。日本海海戦で活躍した三笠の爆沈事故を始め、意外に海軍史において乗組員の失火・放火の事件は少なくないらしい。ていうかつい最近も拙者たちはイージス艦「しらね」の失火(損害60億円)、護衛艦「さわゆき」の放火事件の報に接したばかりであって、いかに帝国海軍の軍艦だろうと数千人も乗っていればそりゃ変なのもいるだろうよ。
 大事故が発生した際の原因究明萌えである拙者としては、人員・装備双方大損害をこうむった事故の原因究明にあたる人々の記録は血湧き肉躍る冒険物語に等しく、特に原因究明の決定打となる、沈没した艦体を調査するために急遽派遣された当時の海軍でも屈指の潜水チームの活躍っぷりはまさに中島みゆきの某大ヒット曲をBGMとするにふさわしいものであり、潜水チームの得たデータにより、考え得る原因リストから1つ1つ削っていく過程は下手な推理小説よりエキサイティング。
 そして地味で浮つかない落ち着いた文章。おすすめだ。

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ワーキンブプア・日本を蝕む病/NHK取材班

 昨年のNHKスペシャルが書籍化したもの。
 「士官ってエライんでしょ?」とか言われつつも人間関係や組織のイロイロな板挟みにあって「しんどいなあ、辞めたいなあ」あるいは「次にこんなことがあったら上官に退職願い叩き付けてやる!」と意気込んだり暗い炎をメラメラと燃え上がらせたりすることだってある。それは拙者だけでなく世にはよくあることであって、だからこそ組織の中でうまいこと我を貫く人々が活躍する「踊る」シリーズが大ヒットするのだと、思う。『容疑者 室井慎次』なんてもう、巨大官僚組織に生きる男達の弱点をつきまくるザ・涙腺総攻撃ムービーであって柳葉敏郎演じる警察庁キャリアの無口に孤軍奮闘する後ろ姿にあふれる涙が止まらないのである。公務員が全員見に行ったら400万人入場のギガキットだ(概数はwikiによる)。
 それはともかくそんな辛い時に部屋の隅に置きっぱなしになっているコレをパラパラめくる。

 辞めたらこうなる・・・・
 辞めたらこうなる・・・・

 なんて後ろ向きな!

 ていうかまっこと貧困とは戦前戦後の過去のことでもなんでもなく「今そこにある危機」であって、この放送から1年以上たって状況が好転しているとはとても思えず、ヘタすっとここに登場する人々のうち既にこの世のモノではない人も少なくないかも知れない・・・・
 貧困の中で育ち、学歴がない故にホームレスとなった30代男性
 限界集落の大家族
 壊滅寸前の商店街の仕立屋店主・・・・

 キツ過ぎて一気に読めません。
 なんだかんだで年収500万を超えてしかもそれがイコール個人的可処分所得なんだから、もう文句を言うな! という。
 しかもそれ税金じゃん・・・・

 スミマセン。

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フロスト気質/R・D・ウイングフィールド(上下)

 上下巻各1100円・・・・高いよ! と思ったけどしょうがねえなフロストなんだから(笑) と今なら言えるけど若い人にはキツイ値段だよう。
 例によってデントン市は一旦事件が発生するとモノスゴイ勢いで様々な事件が併発するので(まあそういうのを読むのがフロスト警部シリーズなんですが)もうハロウィンの少年の行方不明事件を皮切りに次から次へとワーッ!と発生するそれはいろんな大小事件の数々、これに手柄は取りあげ問題は押しつける最低署長と、同じく手柄しか見えないキャリア刑事が足をひっぱりしかしそんなことは気にせずひたすら卑猥なジョークとゴーイングマイウェイで毎日2時間の睡眠でブルドーザーのごとく事件解決に邁進しまくるフロスト警部・・・・本人は決してそんな真面目なことを言わないんだけども「誰が手柄にしようが事件が解決さえすりゃ、それでいいじゃねえか」みたいな声なき声が世のオッサン達のハートを直撃する。
 フロスト警部・・・・が、頑張って(涙) そして休んで-!(号泣)

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妙なる技の乙女たち/小川一水

 軌道エレベーターが実用化された2050年、某東南アジア海域に建造された地上基地を舞台に様々な女性の主人公が頑張る短編集。宇宙服のデザイナー、水上タクシーの艇長、不動産コーディネイター、保育士、軌道エレベーターのアテンダント、彫刻家、食糧自給計画のリーダー・・・・ていうかそれぞれの話にこれでもかというSFテイストをぶち込んでこの作家こんなに惜しげもなくネタを使って大丈夫? と心配になる勢いだがほんと1作1作に結構な下調べがうかがえる傑作だ。軌道エレベーターいっちょうでよくこんだけ書けるなあ。これ月刊で書いてたんだから大したものと言える。良質な日常SF。
 ハラハラドキドキ感は水上タクシー艇長の話、日常ほんわか感は保育士、プロジェクトX感は食糧自給計画ですが、ミステリタッチのアテンダントの話が一番好きかなあ。

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夜の桃/石田衣良

 石田衣良のエロいところを全開・・・・いや、この人はもっとできるな(笑) ちょっと多めに出したモノ。45歳の広告系企業の社長が主人公。仕事は順調、腕時計に外車に邸宅。子供はいないが身体の相性もバッチリの妻(42)、バリバリキャリアの割り切った愛人(34)・・・・満ち足りた(性)生活を送っている男のもとに新人としてやってきた、少女のようにほっそした25歳の女・・・・運命的な出会いによって狂っていく歯車・・・・
 ていうかこうして書いてみると文学作品によくある話っちゃあよくある話ですが、そこを石田衣良テイストで描くとこうなりました、みたいな。すなわち「モノスゴイ身体の相性がいい異性と、いい歳になって出会ってしまったらどうする?」というテーマ。しかし石田衣良ってホント日本が幸せな時期に人格形成をしてるよね・・・・
 まあでもコレを読んだ女の人はみんなこう言うんだろうな。
「男ってしょうがないね~」

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自衛隊員が死んでいく/三宅勝久/花伝社

 たまたま本屋で見かけた職場の人が、しかし自分では購入せずその情報のみを拙者のセクションに持ち込み、そしてすぐさま購入して読みそうだからということで情報が拙者のデスクに上がり、でもって土曜日のジュンク堂本店で拙者が購入するはこびとなったのであった。
 正直スゲエ縮めるとこの筆者は若干左寄りであって・・・・もとい、本書の内容は若干左よりである。筆者の指摘を待つでもなく拙者の所属機関における自殺率の高さは最近ちょくちょく報道に至るところである。でもって何が調査されてどういう処理がされて、どの辺が公開されてどの辺が非公開になるのかといったことも知っているし、普通の感覚をもったご遺族が若干納得のいかない思いを抱くのも想像できるのであって、そしてそうしたご遺族に当たった取材の結果の本書が若干、拙者の所属機関に対して批判的であることは、まあ当然の帰結といえる。
 自殺を基軸としてその周辺にあるいじめや情報隠蔽等に対して批判している感があるが、昔に比べると一辺倒ではなくなってきている最近のメディアのスタンス同様、やその周囲にも若干目を向けているところは評価できる。しかしどうもその辺の情報を載っけている自覚があるのかないのか、やはり個々の事例に軸足を置きすぎているような気がするんだな。
 日々の勤務ですっかり歪んでしまった拙者の目で見るとやはりそれぞれの自殺、殺人、強姦事件の背後にはやはり慢性的な人材不足と増加する一方の任務量が透けて見える。無理な募集と配置配属、組織が昔のままなのに上積みされた海外派遣任務。「特別職」が頭に付いた「国家公務員」であるのだからそりゃソコソコの枠組みは享受すべきなのかもしれない。しかし彼らも(我らも)人間であって、意に反して全然なじみのない土地に飛ばされれば落ち着かないし、ハードワークが続けばヘタれる。海外任務も大規模・長期化したために当初のように熱烈志望者だけではまかなえなくなった。
 惜しむらくはこの本はやっぱりパッと見だけでは「ああ、反自衛隊ジャーナリストの書いたサヨクルポか」と片付けられる可能性があるカラーが残っている。特に部内についてはそうだ。それに例えこの本を読んだ石破さんが「よっしゃ!」と気合いを入れても一両日中に解決する問題ではないことは百も承知。
 それでも斜め読みでもいいので多くの人に読んでもらいたい。戦争もしていないのに毎年1個中隊が損耗していく現状が、そのまま漫然と認められていいわけがないのだ。

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先輩と私/森奈津子/徳間書店

 若干エロい小説雑誌『問題小説』に連載されたものに加筆修正した百合小説・・・・ていうかレズ小説。好色文学研究会とエロティック文学研究会のヤったりヤられたりヤり返したりといった組んずほぐれつ抗争を延々描くコメディ色の強い愛憎劇。「正しい自慰行為によって女性は自立できる!」と主張する前者と「愛さえあれば男など無用!」と主張する後者のズレてるようなズレてないような魂と魂のぶつかり合いが・・・・愉快(笑)
 「西城秀樹のおかげです」はこの人だったのか。
 ちなみにアマゾンのお急ぎ便を初めて利用。本体価格にプラスして340円。金曜の朝に注文して晩に例によって受け取りそびれ、翌日午前中を指定したら11時58分に持ってきよった(>クロネコヤマト)・・・・ま、週末に頼むとヘタすっと到着が週を明けてしまうので。

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親バカの品格/魔夜峰央/白泉社

 もうパタリロは80巻も越えてるんだな・・・・地味に続いてるなあ。
 ていうか魔夜峰央がこんなエッセイマンガ描いてるなんて全然知らんかった。たまたま気付いたからコレ買ったけど過去にも3冊も出してるし。
 しかし語り手魔夜峰央、ツッコミ役殿下ってもうパタリロ作中の幕間ボケツッコミ劇場そのまんまだから! ネタが家族なだけで。絵柄もそのまんまだな・・・・
 ていうかいいとこ住んでるな、魔夜峰央。

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 実録 完全犯罪/宝島編集部/宝島社

 帝銀事件からグリコ森永事件を経て温泉偽装事件・NHK記者放火事件まで、大小38の事件を再検証・・・・
 と言えば聞こえはいいが、大小、解決未解決問わず著名事件の裏話っぽいエピソードがそれぞれ短すぎて全然食い足らない・・・・解決して犯人も逮捕され執行された事件の裏エピソードは結構どうでもいいが、やはり未解決事件・時効事件の話は興味をそそるころはそそる。
 そういや発生当初騒がれたものの実は未解決な事件って結構あったな。「東村山市議自殺(?)事件」とか「井の頭バラバラ死体事件」とか。
 いずれにしても暇潰しにしかならなかった。最近このジャンルの重い本読んでないな~

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彩乃ちゃんのお告げ/橋本紡/講談社

 日曜日を不祥事対処で丸々ツブされ、晩飯を自作する気力もなく何件かある回転寿司屋のストックの1軒に入るついでに寄った本屋でどうしようもなく癒されたくなって購入した不思議短編集1冊。まんざら知らない作家でもないし。電撃出身のハードカバー作家も結構増えたねえ。
 ということで「教主様」と呼ばれる謎の小学生女子児童(学校行ってないっぽい・・・・だって教主様だから)が悟ったことを言ったり言わなかったり、わかったような台詞をさらっと言ったり言わなかったりしてすれ違った人々をちょっとだけハッピーにする短編3本。なんていうこともない話なんだけど・・・・悔しいけど癒されるなあ、ちくしょう(<なんで毒づいてるんだよ)
 そのうち癒しを求めてケータイ小説なんかを読むことになるのか・・・・い、イヤダ!
 とかいいつつ次の目標は石田衣良の『夜の桃』・・・・あれ、なんかアマゾンの評価、低いなあ。(<最近気にしすぎ)

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夢の終わりとそのつづき/樋口有介/創元推理文庫

 なんだかんだいって結構本読んでんな>拙者
 ということで時期的には柚木草平シリーズもっとも初期の作品ということになってはいるものの実は元々柚木草平が主人公ではない作品を柚木草平が主人公ということにして大幅改稿したものらしい。どおりでちょっとメイン筋が・・・・と思ったのだった。そしてメジャーになる前の樋口が交際中の女性に読ませたところ「こんなロクデナシの極道モノがこんなに都合良くモテるはずがない!」と激しく糾弾されたという・・・・だってだって! ロクデナシでもモテるというストーリーに希望を見いださずしてなんのオッサン読書よ! ちょっと夢が見たいからみんな本読むんでしょお! って誰に主張してるんだ>拙者
 この後の作品の方が面白いし話もちゃんとしているとは思いますが。まあまあ面白かった。
 あ、そうそう、本作登場の柚木草平は35歳で拙者と同い年・・・・ですが、別居中の奥さんと小学生の娘がいます(だからどうした)

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大火砕流に消ゆ/江川紹子/新風社文庫

 17回忌というニュースを見てふと平成3年6月3日に発生した雲仙普賢岳大火砕流事故(事件)を思い出した。そういや未だに新作が出版される日航機事故に比べると事件のインパクトの割には資料を持ってない・・・・ググるとネットで見られる資料は意外に少ない。発生当時がネット化前ということを考えると当然であって、ボイスレコーダーのデータまでアップされている日航機事故の方がむしろ異例状態なのだ。
 と、いうことでなんか適当なノンフィクションはないかな~と探したのがコレ。なんとオウム事件で一躍有名になった江川紹子が翌平成4年12月に出版した本の文庫化で既に絶版、しかしアマゾン経由e-BOOKOFFで送料込み500円で購入。探す手間を考えるとこれは安い! ネット社会は便利だねえ。
 ということで、報道陣20名を基幹としてその足となっていたタクシードライバー4名、随行せざるをえなかった消防団員12名、警官2名、ついでにくっついていった火山学者3名、家の様子を見に行っていた地元住民3名、計43名の犠牲者が出たわけですが、正直、結果から見れば報道陣が現場に入らなければ報道陣自身も含めて38名は死なずに済んだ・・・・というあくまで結果論を、ちょっとまあ、検討してみよう、と。
 ことが報道行為を実施する報道機関自身が関わることであるがゆえに、特に大手メディアになればなるほどどうも奥歯に挟まった話っぷりになっていくという。警戒区域に入って危険な取材・撮影を行うことの是非、ジャーナリストとしての義務と義務感。そして事件後の横並び意識の中で、横並びから飛び出して現地を取材した同業者への薄汚い嫌がらせ・・・・江川はジャーナリストである以上どこまで危険を受容するかの是非については両論併記としつつ、少なくとも危険を冒して事実を拾ってきた同業者に対して「あいつは警戒区域に入っている!けしからんじゃないですか取り締まってくださいよ!>警察」という行為はどういいわけしてもダメだろうと激しく糾弾する。そして湾岸戦争開戦当時バグダッドに日本のメディアがタダの一人もおらず、CNNと米軍情報に頼り切った状態・・・・これでいいのか! と活を入れるのだった。
 江川のメディア検証もさることながら、当時の事件の一部始終の概要を知ることもできたので入手できて大変満足です。特に災害派遣で現場に臨場し危険を顧みず突撃しようとする部隊指揮官と学者とのやりとり等は熱く読めた。普段なかなか出番がないだけにこういう時ってムチャするよね、実際・・・・有珠山派遣を思い出す。
 現存資料が少ない中で貴重な1冊だと思った。

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老ヴォールの惑星/小川一水

 やはり小川一水は凄いSF作家だった。今までほっといて本当にすまなかった。
 横で客人がゴロゴロしているのにも関わらず一挙に読みふけったSF短編集。

『ギャルナフカの迷宮』
 政治犯として食料と水がギリギリに制限された迷宮に放り込まれた主人公。渡されたのはその食料と水の所在地のうちどちらかだけが記された部分的な迷宮の地図のみ。他の囚人との間の地獄のような疑心暗鬼の中で見つけた生き抜く方法とは! ラストのオチよりもその過程が圧巻。ああコレ以上はネタバレ! つべこべ言わずに読め!
『老ヴォールの惑星』
 珪素と金属でできた巨大な生命体が群生する惑星で、自らの絶滅を予見した若い群れにより考え出されたカタストロフ回避のプロジェクトX! そのスケールのでかさと意外な結末はもうSF読んでてヨカッタ!と夜空に叫ぶ勢い。収録4作中ある意味もっともSFとしてわかりやすい1本。わたしゃこのくらいが丁度いいです。
『幸せになる箱庭』
 ファーストコンタクトもの。なんかちょっとでも書くとネタバレだな。少し難しい。
『漂った男』
 ランドマークが皆無に近い超広大な水の惑星に不時着したパイロット。技術的理由から通信はできるのに広大すぎて位置が特定できず救出不能、しかしその惑星を満たす謎の海水によって男は飢えも渇きもせず、ただひたすら会話をしながら漂うのみ・・・・恐るべき時間的尺度が戦慄の漂流生活を描写する! ああ怖い。そして凄い。

 いやあ、SF読んでてヨカッタなあ、と痛感した1冊。
 あ、そういや『妙なる技の乙女たち』まだ積ん読だ・・・・探せ! その山の中にいるはずだ!

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本読みが病気であることの証左

 ブックダーツなる文具を紹介される。楽天において扱っているページの1つはココ。ちょろっと調べたがどうも大本は同じのようだ。
 縮めて言えば付箋紙的に運用する金属製しおり。クリップのような栞のような・・・・という使い方をするらしい。折角なのお試し15個入りを通販で取り寄せてみた。
Bookdarts
 うーん・・・・まあ、その~。クリップや付箋紙より味があって紙栞より小さい、というところが売りらしいが、やはり手にとって一発で読みかけの部分を開くにはやや大きさが不足しており若干わかりにくい。職場でクリップ代わりに使おうにも膨大な書類が飛び交いクリップやステープラーが山のように消費される職場でこんなの使うのモッタイナイしうっかりコレごとシュレッダーに入れたら金属製なので一発だ。危険危険。
 どういう使い道がいいのかなあ。

 ところでコイツを検索してみると『快読ショップYOMUPARA』というネットショップを発見する。「本をよむひとのパラダイス」・・・・ぱ、パラダイスですか!?
 ということでウロウロしているうちにムラムラときてついうっかり『easy-read』とか『PageKeeper』とかを購入してしまう・・・・『easy-read』はいわゆる簡易書見台であるわけで特に本を参照しながらPCにガンガン打ち込むとかうつぶせになって本を読むとかうどんをすすりながら読むとかの場合に威力を炸裂させる! なんだかんだ言ってページをめくる際には結局クリップを外さないといけないところがちょっとアレだが、なにしろ値段が3000円程度とお手頃。『PageKeeper』はこれこそ金属栞であってバネ仕掛けによって読んでる際にはページを押さえ、そのままパタンと閉じれば栞になって便利という・・・・正直これはちょっと800円という値段ほどではなかったかも知れぬ(笑) 慣れるまでページがめくりにくいしな。
All
 ちなみに全部試すとこうなる(写真)。

 しかしこの店は・・・・他にもなんか素敵な・・・・素敵な店だなあオイ! あ~なんかアレもコレも・・・・欲しいざんす! なかでも最も危険な匂いがぷんぷんするのは「えっ、コレ普通に売ってるの!?」と仰天した『バーコードリーダー』・・・・8000円ちょっと・・・・PCに繋げてネットのデータベースからデータを自動読み込み・・・・ピッとするだけ・・・・や、ヤバイ! 絶対買ったらドツボに填ること間違いなし! とゴーストが絶叫する! あ~しかし便利そう・・・・あの段ボールの山のココ20年来のバーコード化された本を完璧に掌握することが・・・・
 バーコード・・・・
 クソ田舎に転属してヒマになったらやろうかなあ・・・・(夢想)

 他にも寝たまま本が読める究極グータラ読書マシン『読書スタンド』とか、今のLEDのビーム的光量にイマイチ不満な消灯後の読書に必要な『読書ライト』とか。ああ~凄い店見つけちゃったよどうしよう。ボーナスが楽しみだ・・・・(ドキドキ)
 全部揃えても5万行かないのな・・・・(確定!)

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速水螺旋人の馬車馬大作戦

 あ~。これは、なんか、なんかのRPGのイラストレーターとして認識したことがあるぞ・・・・軍事的ウンチクや昔懐かしいウォーゲームのプレイ顛末にRPGのリプレイ等、ガチャい画と細かい手書き文字でみっちり書き上げた雑多な作品集。前書きにもある通り雑多すぎてどこからでも読める反面、端から読もうとするとモノゴッツイ時間がかかるわコレ。いや~まいったなあ。
 しかし今から思えばなんであの時(高校生時代)・・・・アステロイドを買っていなかったのだろうか! あ~金無し暇無しの高校生よ! 今ならゼッタイがっぽり買ってるよ!
 もうねえだろうなあ・・・・六甲模型・・・・(<その昔模型店のクセにRPGやウォーゲームが新旧とりまぜてサルガッソのように積み上がっていた高校の近所にあった夢のお店。今から思えばあの店全部の掘り出し物で億を行くのではないか、プレミアが付いて!(ええ~!)(<いやマジマジ)
 田中としひさに匹敵する楽しみっぷり。羨ましい~

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分身が欲しい(<ヲタにありがち願望)

 本を読む人格とゲームをやる人格と買い出しに行く人格と(以下略)

 連休~今週末にかけて読んだモノ~

シンシア・ザ・ミッション(1)/高遠るい
 先日の『ミカるんクロス』の全裸ウルトラマンっぷりにある意味脱帽した拙者ですが(すな)、全裸ウルトラマンっぷりだけではないただ者ではない加減にちょっと他の作品もと思った次第・・・・ああ、このマンガこの人だったのか! 見たことあるな平積み!
 ・・・・ううぬ、恐るべし高遠るい。そういやFateのアンソロでもいい味出してたなあ。
 最近、格闘マニアなマンガ家増えましたネ。
深海のYrr(上)/フランク・シェッツィング
 クジラとシャチの群れが人を襲い、猛毒クラゲがリゾート地に押し寄せ、ロブスターからは謎の人食いプランクトン、でもってメタンハイドレートには謎のゴカイが・・・・という海洋パニックものですが、いやあ上巻だけ買ってヨカッタ・・・・タルい! 全然「中巻、下巻も買ってこよう!」という気にさせん! なんかなあ、こう、ダルダルですわ・・・・もっと尺を切り詰めてピシっと全1巻にした方がよかったんちゃいますか。
自殺死体の叫び/上野正彦
 異常死体が出たらとりあえずTVに引っ張りだこの知る人ぞ知る元監察医の人が特に自殺死体についてイロイロ書いたモノ。薄い。「樹海で死んだり首つりで死んだりしたらこんなにヒドイことに!だから自殺はやめよう!」「ちゃんと検死しないと保険金殺人が増えるよ!」というのが2大テーマであった気がする。しかし気になるのはこの種の本でもほとんと触れられることのない「列車飛び込み自殺の惨状」であって、どの本読んでもイマイチ詳述がない。あまり研究上面白くない(<滑稽という意味ではなくインティリスティングでないという意・・・・どう違うんだよ>拙者)のだろうか。「鶏肉(ササミ)みたいになる!」という噂は本当なのだろうか・・・・列車飛び込み自殺銀座であるところこの首都圏在住者としてはそこんとこが、こう、凄く気になるわけですが・・・・ヘンタイ、ですか?(そうともよ!)
ミミズクとオリーブ/芦原すなお
 名前は聞いたことあるな~って、直木賞作家やん! ということとは関係なく安楽椅子探偵ものとして楽しめる昭和的夫婦のミステリ短編集。探偵役は箱入り娘から作家に嫁に行った奥さんであって語り手はのんきなこの作家のダンナ。事件はともかくアンタのんきすぎ! よくこれで生活できてるな・・・・謎と四国の郷土料理の2本立て。池波小説の飯ほどではないが、そこそこ美味しそう(ミステリの話はどうなった)。続けて続編も2冊購入。
糧/エド・マクベイン
 87分署シリーズ。倉庫の放火事件の話。う~ん、なんか。フツー。
警官/エド・マクベイン
 同上。なんかレギュラーキャラらしい悪党が裏で糸を引いている要人暗殺テロとそれを追う刑事達・・・・なんかラストのドタバタが若干リアリティを欠くというか「そんなんアリかよ!」というオチなのがちょっと・・・・面白いちゃあ面白いけど。踊る~のスタッフで映像化?
不良少女/樋口有介
 後8日で初登場時の柚木草平と同い年になる科神です(しつこい)。しかしモテますな柚木さん・・・・女難続きで金がなくてわけのわからん依頼を受けたら死体が転がる人生でもこましゃくれた娘がいるからええやん!(結局そこか) あいかわらずの樋口節が読めればウチはなんでもいいんどす(<なぜ京都弁)

 あ~。まだまだ山積みだ~。

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本買いすぎ

 いやあ、もう、ゼッタイにフツーに生活してたんじゃあ全然間に合わないなあ。
 というのも最近ドンドン字の本が増えてきたからであります。
 ということで雨天を突いて池袋に買い出しに行ったのが左の写真。

Kaimono0510

マルドック・スクランブル/冲方丁/ハヤカワ文庫
 近未来SFアクションらしい・・・・ってシュピーゲルと同じやん! シュピーゲルを読んでなかったら手を出してなかったねえ。とりあえずシリーズ1冊目。
メグとセロン/時雨沢恵一/電撃文庫
 2巻を出たのを契機に面白そうと認識したので1巻を買ってみる。しかしキノの旅に飽きて以来久しぶりだなあ。
ドラゴンバスター(1)/秋山瑞人/電撃文庫
 コラっ! んなもん書いてないで「EGコンバット」の最終刊か「ミナミノミナミノ」の続きを、書ーけー~
深海のYrr(上)/フランク・シェッイング/ハヤカワ文庫
 深海パニックモノらしいので様子見で1巻だけ・・・・多分大石英司の『深海の悪魔』のグレードアップ版だと思うが、どうだろうか。
ダブル・ブリッド(10)(完)/中村恵里加/電撃文庫
 どう見てもその先には惨劇しか予想できない破滅的ストーリー、でも読む!ていうか4年半ぶりだよ!もう忘れちゃってるよあの描写がイチイチ不安をあおって破滅の予感が随所に仕掛けられたイヤ~ンな雰囲気だけ!残ってるの・・・・でも今から読み返すのもなあ。
 それでも読みたい怪作と言えよう。中身は妖怪と人間が共存する日本における、かつて信頼しあっていた妖怪王と妖怪を滅ぼす力を身につけ暴走させた元刑事がただぶつかり合う「ちとにくとほねの、ものがたり」(帯)
夢の終わりとそのつづき/樋口有介/創元推理文庫
あと10日ほどでこの時の柚木草平と同い年です~・・・・でもバツでもないしこまっしゃくれた別居中の娘もいませんよ~。しかしいつ見ても女難といいつつモテモテですなこの人(論点そこかよ)
「ミミズクとオリーブ」シリーズ/芦原すなお/創元推理文庫
 八王子の町外れに住む作家夫婦のところに刑事が相談にやってくる・・・・その夕餉の席で事件の解決をするのは夫の作家ではなく専業主婦の奥さんの方なのでした・・・・という安楽椅子タイプミステリの読みやすい短編集。なんか昭和感満点のご夫婦ですな。しかしこんな古いシリーズをさらっと平積みにしている神戸ジュンク堂! 犯人、いや犯書店員(<桜庭一樹風)は誰だ! 帰郷してから楽天で続きを購入~
ルート225/藤野千夜・志村貴子/講談社
 ちょっとだけずれた平行世界にある日突然出たり入ったりできるようになった小学生姉弟の謎への格闘。ジュブナイル風せつなさスパイス・・・・だと思うがまだ未読!
冲方丁のライトノベルの書き方/冲方丁/宝島社文庫 
 今更・・・・といいつつ野田昌弘や久美香織のガイド読んでから幾星霜、昨今書いてないなあ、と自戒も込めて購入。大人になるとね、いろんなことを切り捨てていくよね。
COURRiERjapon 6月号/講談社
外国報道を集めて翻訳してまとめた世界情勢誌。毎月買ってるわけじゃないが今月は『食糧危機』特集・・・・小麦の値段が上がってますよう、みなさん(笑)
世界中の迷宮Ⅱ諸王の聖杯公式マスターズガイド/エンターブレイン
 いやいや、ひやかしでソフトを買ってしまったものの、やっぱり情報不足で詰まるのってヤなんですよ。冷やかしなのに(<外道プレイ) ソフトと同時購入。

 おおう~いつ読むんだ~

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ギャビン・ライアル『影の護衛』

 ラノベやマンガばっかり読むのに忙しいと、塩昆布というか、たまにこういう、かつてラノベと言えば角スニのロードス島がせいぜいで、ガード下の古本屋(まだブックオフはなかった)に行けばヒギンズやマクベインやハンターが乏しい小遣いで月2~3冊買えるほどの値段だった時代を思い出すことも必要でありましょう。
 ということで楽天ブックスで衝動買い。聞いたことあるけど読んでないシリーズ(個人的に)。
 とある英国政府高官の死を契機に首相官邸に勤務することになったハリィ・マクシム陸軍少佐。情報部員でも憲兵でもないのになぜ呼ばれたんだろうか、と疑問に思いつつ首相補佐官に言われるままに某御用国防学者にくっついて行くところ手榴弾が転がったり銃撃されたり・・・・特命を受けたわけでも権限を特に与えられたわけでもないのに、立ちふさがる謎や危機に淡々と立ち向かい、淡々と調べ、淡々と解決して真相に近づいていく様が「昔風」主人公でカッコイイ。気負いなく、面倒くさがるでもなく、ただ淡々と給料分の任務をこなす陸軍少佐・・・・イカスー! これが英国首相官邸というところが地味で親しみやすくて大がかりにならなくて済んでいるところがある。米国大統領官邸とかだったらなんかいつものクランシーチックな話になっちゃうもんな。
 年齢が近いこともあって非常に感情移入しやすいですな・・・・妻と死別し10歳の息子がいることを除けば(笑)。
 拙者も後数年で少佐。少佐になったら何が変わるんだろうか。何もしなければなんも変わらない気もする。こういうのって自分次第だよねえ(<誰に何を言ってるんだ)

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買いも買ったり

Tairyou
 今月は昨年末の入院の保険料も入り、とっくに売り払った車のローンも先月終了し、でもって「多少本を買いすぎたところで生活に困ることなんかないじゃ~ん」、と額に汗して働きまくっているワーキングなんとかさん達の耳に入ったらぶっ殺されそうな余裕を自覚してぶっこいている今日この頃、先週末が給料日であったのでそのまんまリミッターを解除して土日双方とも池袋とらに買い出しに行って買いも買ったり2万ちょい・・・・なんだ、大したこたねえなあ(死刑)
 ということでちょいとリストアップ。

 >エド・マクベイン 4冊
 『糧』『サディーが死んだとき』『死者の夢』『警官』の4冊。なんかマクベインって探すともう書店では見かけないので、ブックオフを見かける度に探していたところ、池袋郊外のブックオフに結構あったためちょっとまとめ買い。100均コーナーじゃないけどしょうがないな。今後近所のブックオフをくまなく地図上にプロットして順番にツブしていく所存。

 >ギャビン・ライアル『影の護衛』
 そういやマクシム少佐シリーズは1冊も読んでないなあ、と思って衝動的に楽天ブックスで購入。しかし楽天ブックスは地味に凄いな。アマゾンで見つからなくても結構ストックしてるぞ。経営大丈夫?(笑)

 >東京新聞出版局『山岳遭難の構図』
 よく出入りする隣の職場で山岳遭難の本を見つけて借りて読んで生来の事故事件マニアの血が騒ぎ出して下の本と同時に購入。ドキュメンタリータッチではなくて統計中心であるところがネット通販でありがちな若干のガッデム感だったが、まあ、これはこれで。それはそうと本田勝一の『リーダーは何をしていたのか』はどこにしまったかなあ。

 >羽根田治『ドキュメント 気象遭難』
 万全の準備をして山に入ったベテランチームでも、ごくまれに「歴史的な突発悪天候」の前にあえなく遭難してしまうことがある。ましてや準備不足のビギナーチームならなおさらだ、ということで7つの突発異常気象遭難を中心に遭難事故の分析を行う・・・・これこれ、こういうのを読みたかったのよ。新田次郎の『八甲田山死の彷徨』も『聖職の碑』もどっちも確か、当時としては珍しい気象変動に判断を誤った事故だったような・・・・

 >樹るう『わたしのお嬢様』
 ビクトリア期英国のメイドマンガ(縮めすぎだ)。4コマメインでとあるファンキーなお屋敷(旦那様は大商人、奥さまは貴族の娘、そしてお嬢様は名探偵だったのです!(笑))に勤務する元没落貴族のメイドと家庭教師の初々しいラブ※と思いきや、後半結構真面目なサスペンス。メイド萌えでなくても結構楽しめると思う。ていうか前作があるらしい。注文するか。

 >高橋てつや『もえたん』
 とら付録のヤンデレ同人誌目当てで買ったものの中身はTVアニメ以上にアレでソレでダメダメな内容に悶絶(<褒め言葉です) ほとんどいんくとすみすみの百合話に終始しており個人的には大変結構だ(爆)。

 >高遠るい『ミカるんX(1)』
 土曜日に店頭で購入をためらう。だってREDだから! そして日曜日に結局買って悶絶。だってREDだから! ていうか超ほっぽり出し系のウルトラマンで全寮制女子校でお姉様で陰謀! 殺す気か! ていうかミカたん全裸戦闘に順応早すぎ! 全編ボケとツッコミのジェットコースターでもう辛抱たまりません。しかしホントにほっぽり出しっぱなしだな・・・・RED恐るべし。

 >犬上すくね『ういういdays(6)』
 惰性で購入。まだ未読。

 >犬上すくね『エンジェル高校』
 上記のついでに購入。未読。まったく予備知識無し。どうなんだろうか。

 >冲方丁『スプライトシュピーゲル(4)』
 おおう、待ってましたよ~、どっちかつうとオイレンの方が好きですが、まあ交替で書いてるっぽいのでよしとしよう。読み方始め! ということはオイレンは夏か・・・・

 >秋田みやび『新米女神の勇者たち』
 ソードワールド2.0のリプレイ第1弾。なんだあ、世界からしてガラッと変わってるなあ・・・・まあ、あれですか、旧ソードワールドのようなあまりに完成してしまったシステムだと、もう儲けが出ないのでたまにはバージョンアップしないとなあ、ということころだろうか(生臭いな)。MMCTRPG部門でセッション企画が立ち上がっていることを帰宅後知る。あ~ん、ルールも一緒に買って置けばヨカッタ、文庫で安いし・・・・まあ、うすうすいずれあるような気もしてたけどな。あえてそこはリプレイから!

 >コミック百合姫12号
 定期購読中。

 >さんりょうこ『B型H系(5)』
 定期購読中。

 >『Dr.モローのリッチな生活』しょの1
 あー・・・・あー・・・・あーッ! これアレか! ドルフィンのシッポに載ってたヤツか! まさか単行本になっているとは・・・・

 >田中メカ『キスよりも早く(1)』
 ・・・・すんません、ホンマ、すんません、「教師と生徒が秘密の夫婦」というネタだともう自動的なんです拙者! ・・・・最近エロ系少女漫画を大量に読んでいるためにLaLa系ごときでは非常にヌルイ感じがする・・・・もう、やっちゃえよ!(爆)

 ・・・・あ~。
 いつ読むんだYO!

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両シュピーゲル読了

 今までマッタク注目していなかったが実はそこそこキャリアも長い上に『蒼穹のファフナー』関係者であることを最近知った冲方丁の『シュピーゲルシリーズ』を角川の『オイレン』、富士見の『スプライト』を双方読了する。
 近未来のオーストリアで所属の違う3人×2チームの義体化少女たちの肉弾戦物語・・・・というとミもフタもないですが。まあそういう、どっちかっつうと萌え系アクション。6人が6人とも不幸な生い立ちのせいで重度障害者となるところを国が義体化を行い、引き替えに特殊部隊としてそれぞれの立場で治安維持の任務にあたっている。いずれもミドルティーン。

◎『オイレンシュピーゲル』(角川)
 ミリオポリス憲兵大隊(MPB)所属。こちらはどっちかというと「捜査もできる特殊部隊」といったところか。こっちの3人組は政府の治安機関イメージ改善指針の一環としてキャンギャル的任務もあり、毎度毎度コスプレシーンがサービス。作風は結構ハードボイルド調。

◎『スプライトシュピーゲル』(富士見)
 ミリオポリス公安局高機動隊(MSS)所属。こっちは「制圧行動もとれる公安情報機関」的色彩が濃い。こっちの3人組は存在そのものが秘匿されているためメディアへの露出なしだが、MPBの3人組と違って飛行能力あり・・・・目立つだろ。
 登場キャラクターの個性とその口調、文体ともども、おそらくあえてだと思うが、幼い印象を受ける。その他オイレンに比べると戦闘シーンが若干凄惨さを押さえている気がする・・・・出版社の意向だろうか。

 詳しいところはwikiればわかる・・・・が、結構気に入ってるのでまた書こう。
 なんだかんだいって女の子特殊部隊ものはノンリアルとわかっちゃいても買ってしまうのう(弱ッ!)。

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両手いっぱいのジョニー

 金土でエライ出費をしてしまう。オール紙。
 楽天ブックスがあればそ~んなに街の本屋に行かなくてもいいかな~と思ってはいたものの、やはりたまには現場に出ないとねということで池袋とらに寄ったのが運の尽きであり意識を取り戻すと♪両手いっぱいのジョニー持ちきれない程の夢であり2日併せて15000円くらい買い込んでしまう。おおう。

 特筆すべきもの。

 >めがねのひと/日坂水柯
 一部で話題のメガネフェチマンガ家の短編集・・・・って、エロっ! なんかメガネを小道具にどうしてここまでエロいマンガを描けるのか戦慄する勢いだ。全話「あなたは”する”時にメガネを外す? それともつけたまま?」という素朴な疑問から端を発するラブストーリー・・・・ていうかエロイ話であってちょいバーニングだ。シギサワカヤと並んで昨今注目のインディーズ作家。今後も期待するぜ。

 >流星たちに伝えてよ/大井昌和
 「ちぃちゃんのおしながき」「ずっといっしょ」等、個人的には「悪くないけど4コママンガ家としては正直イマイチ(失礼!)」な作家という印象だったのだが『SFが読みたい!』記事に触発されて購入してみるとこれがなかなか。
 近未来の世界で月面往還機の爆発事故という激甚災害を核として様々な人生を描くエピソード群。それは単に「事故当時俺は○○な小学生だった」みたいな単なる日常的なものであったり、直接事故原因に関わりのあるもの(なんかこのサヴァン症候群のエピソード、どっかで読んだんだよなあ)であったりと大小様々な規模で描かれるが、それらが集約して最終話、崩壊する事故機の中から遺族へメッセージを伝えようとする乗客たちの奮闘は日航機事故をいやおうなく思い出させて胸を強烈に打つのだった。
 どうしちゃったんだよ、大井昌和(<失敬な!)

 >ひなぎく純真女学園(1)/ふくやまけいこ
 「ふくやまけいこ初の百合もの!?」という時代の波に乗りまくった帯も眩しいゆりっぽいラブ※。金持ち美人で成績優秀な女の子が貧乏でおさげに年がら年中ジャージのやぼったい女の子に惚れてしまってどんどんダメ人間になっていく様を微笑ましく見守る趣旨のマンガです(笑)。しかし主人公のライバル(おさげ女子を争っているわけではない)縦ロールの勢いの一反木綿子ちゃんといいスナフキン先生といい、主人公とおさげ女子の出会いのきっかけがおにぎりであることといい、どことなく漂うふくやま臭はなんかほっとしますな。

 あ~それから『オイレンシュピーゲル』の2巻を読了。
 すまんわしが悪かった。面白ぇ・・・・
 姉妹編『スプライトシュピーゲル』は既に購入完了です・・・・

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オイレンシュピーゲル(1)

 うーん、まあ。なんですな。確かに『美少女』を核心として『サイボーグ』『銃撃戦』『特務機関』『近未来都市』『ドイツ』『ラブ※』『巨乳』『貧乳』をゴテゴテちりばめれば、そりゃなんかかんかファン層は引っかかりますわな。と若干冷静に思った。
 本作は上記の全ての要素をブチこんだ挙げ句、一部にコアなファンの多い白亜右月をイラストレーターに起用して警察特務とテロリストとのドンパチを描くというシロモノであって、こういっちゃなんだが構造自体は安直だ。一昔前のコバルト文庫かホワイトハート文庫のごとく、大型カッターで上下半分に切り離してもなんとかなる程度の改行の多さと、「=」とか「-」とか「/」を多用した記述は好みが別れるところだろう・・・・結構作品を出している人なので全部が全部こんな記述じゃないと思うけど。ちょっとねえ。
 ヲ筋の人々は自分の立場を理解しつつもやはり軽く見られると敏感に反応するもの。「ほれほれ~これだけポイント押さえれば萌えるじゃろ~」とニンジンぶら下げられてもかえって冷めるものなのだ。もちろん努力が見えればそれなりに評価される・・・・少女&ガンアクションと言えばもう昨今有象無象あるわけで、相田祐『ガンスリ』は拙者的にはギリギリだが人によっては安直すぎてダメ出しする一方、ガンアクションの描き込みがメチャクチャすぎてもはや美少女がどうとか(ストーリーさえも)関係なくなっている伊藤明弘『ジオブリーダーズ』は悪い評価を聞かない。
 なんだかんだ言ってシェアワールドで描かれる『スプライトシュピーゲル』を楽天で注文してしまうあたり、かなりヤラれてると言われても仕方なかろう。だってしょうがないじゃない(<和田アキ子) 美少女とサイボーグと銃撃戦と特務機関と近未来都市とドイツとラブ※と貧乳なんだもん!(<1つ抜けてるぞ!)

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給料日直後アタッカー

 中央アジアに防空ミサイル同期が派遣されることになり関東に来ていることを契機に関東在住防空ミサイル同期軍団+千葉研修当時の教官で池袋で宴会・・・・ということでめでたく定時+30分程度で職場を脱出して都心に進出したのを契機に本屋に寄ってABAさんのブログを見てちょっとチェックしたくなった佐藤亜紀の『ミノタウロス』を買う・・・・ついでに、楽天ブックスで注文したら在庫切れで購入断念だった『桜庭一樹日記』を見つけて即購入ついでに『2008年版SFが読みたい!』を買い、たまたま本棚で今朝いじっていた『復活の地』のサブリミナル効果で平積みになっていた小川一水の『妙なる技の乙女たち』も購入した上、同じく平積みになっていた超分厚い大下英司『小説 防衛省』を購入して総額7000円を超える本を担いで宴会場に臨場。ていうか給料日直後に本屋に寄るのはちょっと考え物です。
 どうせ宴会場にいるのは同期その筋もんだけなので『小説 防衛省』もネタになるわけですが。早くも部内では話題らしい・・・・
 しかしこんなに買っちゃって、いつ読もう・・・・(<慢性的)

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戦争の経済学

 まだ途中。「徴兵制と志願制、経済的に均衡するラインはどこか?」「国家は戦争経費をどこまで耐えられるのか? 国内経済活動に悪影響を及ぼさない条件とは?」「兵器産業とその他の産業、根本的に違うの点は?」「内戦を招きやすい国内産業構造の比率」等、ちょっと目新しい、多くの日本人(ていうかマスコミ)が避けて通りがちなシニカルで合理的な戦争の断面。翻訳モンなんで若干読みにくいし経済指標のグラフは正直半分も理解できないけど、まあそこそこ楽しんでます。1日1章。
 明日はついに第8章「テロリズム」。最初のセクションで扱うのはなんと『自爆テロの合理性』!
 そこまでやるか! いや、もっとやって!
 久々に楽しめる読書。

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一人称『ボク』は使用者を結構選ぶと思います。

 は・・・・は・・・・恥ずかしい! と言わせたら美樹原愛が日本一であるが日本一であるということはすなわち世界一であって懐かしさ満点の恥ずかしがり屋さんでありサターン版発売から少なくとも13年は立っているのであって三十路もそこそこの美樹原さんはいいかげん「恥ずかしい!」と言えば言うほど男がヨロコぶことを百も承知の小悪魔的三十路お姉さんと化していると思うとお父さんやってられませんよ! ともうよくわかりませんが、何が恥ずかしいかって今更石田衣良の小説を買いあさっていることが何となく恥ずかしいのです。羞恥プレイなのです。IWGPの最新刊買ってサイン会に並んで黄色い声で「衣良さま!」って言え! みたいな。
 ていうかメジャー作家を遅くから追いかけるとブックオフで非常にお買い得現象を実体験できるというかすなわち『スローグッドバイ』と『LAST』と『1ポンドの悲しみ』を一気買い。前段階としてもともと相場師の雰囲気を味わうために『波の上の魔術師』を読んだのが最初だが、無料雑誌R25のエッセイがなかなかスルっとのどごしのいいしろものであって、続いてドラマ化もされたIWGPの1巻を読んで・・・・R25エッセイの単行本『空は、今日も、青いか?』を買って、宮崎でエッセイ『てのひらの迷路』を買い・・・・ってもう立派な石田衣良ファンやん! は・・・・は・・・・恥ずかしい!(<もうええっちゅうねん)
 この後まだまだIWGPのシリーズの残りや、エンジェルに娼年にまだまだ読むモンが残っているかと思うともう嬉しくてしょうがねえなあ。
 ところでブックオフで買った3冊はいずれも短編集です。エッセイも小説も、この人はなんだかきりっとしてていろんなテーマを扱うくせにテイストは一貫していて・・・・要は短編好きにはたまりません。短編なのでホントは通勤とかで少しずつ読みたかったんだけど、悪天候下の泊まり込み当番だったので一気に2冊は読んでしまった・・・・もったいないなあ。
 さて、次はどうしよう。

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『私の男』直木賞受賞

 芥川賞のことはようわかりませんが、直木賞候補は今回たまたま『私の男』だけを読んでいたので勢い当作受賞を応援することに。
 ということで祝『私の男』受賞! ・・・・って、この人、女性だったのか!?(<今更!)

 谷川流同様、最近認識した旧来からの作家というのは、待つほどもなく市場に既刊が豊富なので非常に生きる楽しみができてハッピーと言えよう。しかし既に『少女には向かない職業』と『推定少女』が積ん読状態・・・・

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『私の男』 桜庭一樹

 うをー。
 こんなもん夜中に読了しちまったら導眠剤ちょっと多めに飲まないと寝られないじゃんよ~。
 目次を見ればわかる通り、時系列が章ごとに遡っていく仕掛けなので、第1章でほのめかされた、あるいは秘められた事実がじわじわと時間を遡る章ごとに明らかになっていく・・・・明らかに通常の「父と娘」とは、何かが違う、どこがどうとは言えんけど何かが違う・・・・その違和感の正体が少しずつ明らかになり、「異常」から「異形」に変わる瞬間・・・・おおお、なんかもう醜くも切なく美しい何か、なんかスゴイなこの人!
 でも生理的に受け付けないヒトは、受け付けないのかも知れないねえ。

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桜庭一樹『私の男』 と87分署

 桜庭一樹は最近急増しつつある「ライトノベル出身のなんだかスゴイ奴」の一員だ。
 結構前から関心はあって、本屋による度に増えていく著書を手に取ったりしたものの、「推定少女」を購入してそのまま積ん読だったりして。
 でもって買って最初に読み始めた本がよりによって『私の男』であるあたり、業を感じる。帯からして「おとうさんからは、夜の匂いがした」・・・・ってどうよこのあふれ出る背徳の芳香。
 まだ半ばですが、スゲエなこの人・・・・
 当面読む本に困らない。今年の冬は桜庭一樹と、谷川流『学校を出よう!』マクベインの87分署シリーズで生き抜こう。

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ソードワールドリプレイ ワルツ第4巻

 すちゃらか冒険隊から10数年を経て、リプレイはどこまで深化するのか。

 と大上段に振りかぶりたくなるディープっぷり。これから読む人はネタバレ注意。

 グループSNE系のリプレイはあまりにお笑いに走り過ぎることなく、かといって戦闘テクに特化することなく、非常にバランスのいい出来で長年楽しんできた。たぶん数十年後に出されるリプレイも愛読している自信あり。ソードワールドという比較的クセのないシステムを基盤にしているのも読みやすさの土台なのだろう。
 で、本シリーズはどちらかというとほのぼの系、天候不順で自給自足が困難になった孤児院から、食い扶持を稼ぐためそこそこ腕の立つ子供達が保母さんと一緒に旅立つどたばた冒険談・・・・と思っていた。

 本巻までは。

 この人はホントに100歳超えてるんだろうかと誰もが疑う善人エルフ、【ソーサラー】ナジカ先生。
 孤児院の外での経験を生かして残り4人の世間知らずのフォローに忙しい世話焼き兄貴、【シーフ】ディケイ(17)。
 意外な筋力で戦闘力を発揮するまだまだ色気より食い気の元気娘、【ファイター】キーナ(15)。
 キーナに近づく男は許さない! と不気味なオーラを発散する若干ヤンデレ気味の【シャーマン】ブランシュ(15)。
 陽気でぽややんな印象なのにいざというときの勘は時としてパーティを救う【プリ-スト】アイル(15)。

 みなさん思い出して見てください自分の15や17の時を・・・・恥ずかしいでしょう、衝動的で、背伸びして、かっこつけで、でも能力は追いつかなくて、もどかしくて。今思い出してもダセえなあと赤面する・・・・え? そうでもない? オイラだけ?
 そうしたティーンの不安定な部分をわざわざ、あるいはナチュラルに露出させたのが本リプレイであって、爽やかで賑やかで、青臭さがあってもそれはあくまで物語を盛り上げる小道具であるところのものに過ぎないラノベやリプレイが多数を占める中、この辺のシャレにならない不安定な心理に踏み込んだものはあまりなかったと思う。
 彼らは皆孤児なわけです。でもって保母さんであるところのナジカ先生に育てられたわけで、兄弟のように・・・・そう、兄弟のように育って、兄弟のように冒険を続けてきたところ、とあるエピソードでナジカ先生が誘拐されてしまったことにより、このパーティは実に微妙なバランスの上に成り立っていたことが露見し、人間関係がぎくしゃくし始める・・・・つまりナジカ先生という共通項を失ってしまって、自分たちが他人同士であることに気づき始める・・・・こ、怖ぇよ。いまだかつてこんなキツいリプレイがあったろうか。なんかスゲエな。
 少年が保母さんや先生を初恋の対象とするのははしかのような通過儀礼だ、と自覚しつつもナジカの失踪にうろたえ、救出に安堵するディケイ。そんなディケイを見てなんとなくモヤモヤするキーナ。そしてそんな二人の雰囲気の変化に気づいて目まぐるしく黒い計算をするブランシュ。さらにその3人を一歩下がったところから見てやきもきしつつ若干状況が理解できないアイル。おおお~中学生日記も真っ青だぜ~
 若干末恐ろしいのはブランシュ。この娘さんはこの5人パーティによる冒険が終了することを何より恐れており、例えば「誰かがパーティ外の誰かと恋仲になってパーティ離脱」とか「本当の両親が見つかってパーティ離脱」とかに至る可能性がある芽を片端から潰して廻る勢いだ。このパーティによる冒険を続けるためだったら「何だってする・・・・」とつぶやきファラリス入信に言及するサイコさん。怖いス。怖すぎス。
 ていうかプレイヤーの発言やダイスの目を見てるとそのあまりの劇的っぷりに「これホントにリプレイなのか?」と疑いを抱く。誰か一人の作家による創作ではないのか?
 でも逆にこうした展開を一人で創作するほうが骨だよねえ・・・・本巻ラスト近くのキャラ(プレイヤー)達の混迷と動揺はとても演技とは思えないが、おそらくプレイヤー達は皆成人だ。にもかかわらずこんな心理劇を・・・・演じて、いるのだろうか? なんかかなり自ら作り出した雰囲気に飲まれている感じがして若干ゾクっときた逸品なのでした。
 改めてリプレイすごいと思った次第。
 
 それにひきかえ同時に購入したダブルクロスのリプレイは・・・・なんだかなあ。FEARのリプレイは当たりはずれが多い上に薄っぺらいんだよねえ・・・・(あ、言っちゃった)

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U307を雷撃せよ(上下)

 ジェフ・エドワーズ著 文春文庫刊 上下巻。
 原発事故により急激なエネルギー危機に陥ったドイツは、石油欲しさにディーゼル潜水艦4隻のテロ支援国家への売却を決定。地中海からスエズを通り紅海からペルシャ湾に向かう、最新鋭潜水艦を阻止できるのか米艦隊!
 という筋。政治的前提条件がかなり無茶な気がしますがなんだかんだ理屈をつけて要はやりたいことは最新鋭ディーゼル潜水艦と最新鋭イージス艦の一騎打ちであって、「最新鋭潜水艦といえば原潜」という常識を覆す激闘を読みたい方はお勧め。作者が魚雷戦の専門家なので非常に思い入れ満点で書き込まれており、読んでて「ええっ、魚雷ってそんなに強力だったっけ!?」と思うこともしばしば。
 技術的にはかなりの長期間無吸気で潜っていられるディーゼル潜を作ることは十分可能であって、日本も原潜を持たない国ですが、ぜひがんばってもらいたいと思います。主として東シナ海で!

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SWリプレイ2本

 ぺらぺらーず完結編
 初心者GM藤澤さなえによるリプレイ集ももう9巻なんだねえ、本人でなくともしみじみですよ。全員盗賊、極力効率よく戦闘(薄いから)、ヒロインがブラック等、見事にシリーズのカラーが立った作品集でした。SWリプレイファンとしては相当長く付き合ってるけども、中にはぱっとしないのもあったしな。でもこのシリーズはおもしろかったよ。ご苦労様でした。 
 
 Walz(3)
 食うに困った孤児院の子供達+エルフの先生が繰り広げる、見ている方がハラハラする勢いの「いい人たち」パーティの道中。もう3巻か。
 戦士のキーナが思春期に目覚めてくるのに対して百合的嫉妬の炎を燃やす妹分のブランシュのブラック面がもうちょっと弾けるとおもしろいと思うだがな~(<何のリプレイだよ!)
 パーティがほのぼのしているのに本巻で明らかになる陰謀はちょっと今までにない種類のバイオなものでその辺も注目。黒幕は穀物メジャー?(笑)
 ぺらぺらーずの後をついでおもしろいシリーズをがんばってください。

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鯨の王/藤崎慎吾

 実はこの人『クリスタルサイレンス』しか読んでいないのだが、内容についてマッタク記憶にない代わりにネガティブな記憶もなかったこと、表紙のマッコウクジラのような鯨の群れが不気味に泳ぐ姿にシビれたこと、深海ものをしばらく読んでいなかったこと、等を理由にほぼ衝動買い。
 マリアナ海溝付近で船殻にまったくキズを付けずに原潜の乗組員が外部からの攻撃により殺害された。敵の存在を考慮して最新鋭原潜を送り込む米海軍、メタンの観測のために設けられた海底基地で奇妙な音波を観測する米国研究スタッフ、そして海底で見つけた鯨の骨から新種の発見に意気込む家庭を捨てた鯨オタクの日本人学者。
 基本的にはこの3者おりまぜて海からの驚異に立ち向かう! みたいな。まったく相手とコミュニケーションが取れない深海での未知との遭遇はやはり緊張感が持続して面白い。米海軍と研究チームはバリバリハリウッドチックに頑張ってるのに日本人研究者のオッサンだけが緊張感なく嬉々として新種鯨発見に取り組むギャップも楽しい。ただテロリストのくだりだけがムリヤリでひどく浮いているのがちょっとなあ。そこだけが惜しい。
 でもお勧めデス。

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こんな暑い日に死ぬことはなかった。

 というステキな帯のセリフに樋口有介文庫本『ぼくと、ぼくらの夏』を買ってしまいそうです! 3冊目を!(<買いすぎ!)
 最近はイロイロ書くけど、やっぱり樋口作品は少年が主人公に限るなあ。
 ところで樋口有介の主人公もなんか脱力系で達観してるな。もしかして拙者が樋口好きなのはギャルゲー頭脳のせい?

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鯨の王/藤崎慎吾を読書中

 御茶ノ水の三省堂で衝動買いしたけど、これなかなかイケルぞ・・・・明日は自転車で職場まで行こうと思ったけど自転車こいでると本読めないしなあ。どうしよ。しかもハードカバーだし。
 ああもう寝る時間だ~。

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サイレント・ブラック/大迫純一

 「黒の2人」シリーズ第2弾。自宅の寝室で破砕されたそれはもう無惨な死体が発見されたのだが、精霊の仕業という痕跡がない。しかし当然ながら人間業ではない・・・・被害者の奥さんが怪しいのだが動機も手段も不明。そして2人は過去を調べ始める・・・・
 なんかフツーに安定して書かれてますな。話の筋としては自然に描かれているんだけれども、そうすると今度は主人公である2人の書き込みの浅さが若干気になってきた・・・・
 それにしてもライトノベルでこの手のもの、もっとあってもいいんじゃないの?

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インスペクター・ブラック/大迫純一

 「神曲奏界ポリフォニカ」という共通の世界を舞台として3人の作家が作品を書いていて一部(クリムゾンシリーズ)はアニメ化されているらしい。拙者は立川のゲマで平積みになっている軍団のウチなぜかこの刑事モノシリーズ「ブラック」の第1巻を衝動買い。
 神曲を奏でることができる一部の人間と精霊が神曲を通して契り、精霊は現界で安定して存在できて人間は精霊の力を借りることができる、という世界なんですな。で、そういう世界でもやはり犯罪はあるわけで、中には精霊がからんだ事件もある。そこで登場するのがルシャ市警察本部精霊課の「黒の2人」・・・・インスペクター・ブラック。
 作者も意識してハードボイルド風に書いているものの、精強無比の大男(精霊)とちびっ子警部(神曲奏者)のコンビネーションが既に萌え設定であってその点安心して読める(<?)
 今回はコロンボ風であってすなわち犯人サイドの書き方によって読者には最初っから犯人がわかっているパターンであり、黒の2人がどうやって犯人に迫っていくかを楽しむ作品。わりとフツーに読める。

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さよなら妖精/米澤穂信

 タイトル見ただけで泣けてくる切なさ! おうおうおう(泣)(<早いよ!)
 雨の下校路で偶然であったユーゴスラビア人の少女、マーヤと、4人の高校生との1991年のある初夏の数ヶ月間の日々。「日常のちょっとした謎」の解明話を基軸として異邦人であるマーヤとの微笑ましいやりとり。日本の文化を改めて説明する困難さに直面したり、マーヤのとっぴな解釈に衝撃を受けたりする毎日はしかし、マーヤの帰国によって中断される。そして彼らは最後の謎解きに挑戦する。彼女は一体、四分五裂した祖国の、どこに帰っていったのか?
 もうミステリというよりは完全に青春小説の域。青くて春で、酸っぱくて苦い。
 俺も読むから君も読め!
 小市民シリーズは続行するんかなあ・・・・無理っぽいと思うけどなあ・・・・惜しい。

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砂の城の殺人/谷原秋桜子

 でもって今度は同じ人からカメラマンの助手のバイトを引き受けて廃墟と化した屋敷でひどい目に・・・・って懲りろよ! 普通の高校生は在学中に殺人事件に3件も遭遇したりしない。もはや怪しいと言えよう。
 「雪山山荘パターン」での殺人事件に陸上部娘と2人で挑む! ていうか挑むもなにも巻き込まれっぱなしなわけだが、折角「龍の館」で幅が出てきたかと思ったらまたなんかちょっと窮屈な感じですよ。トリックの消化に汲々としている心地ぞする。

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龍の館の秘密/谷原秋桜子

 ということで第2弾。今度は虚無僧のバイトでひどい目に。ていうか前作と同様、大学生の知人のアヤシゲなバイトを引き受けてまたぞろ殺人事件に巻き込まれる。フツーの高校生は高校生活のウチに2度も殺人事件には遭遇しないぜえ(笑)。
 「とりあえずミステリの要素と手続きを全部こなしましたあ!・・・・ぜえぜえ」っぽい雰囲気だった前作よりも相当進歩している。舞台は京都の山奥の芸術家が作ったギミック満載の不思議な館。人間関係にも仕掛けを施してなかなか奥行きが出てきててグーだ。
 でもやっぱりなんか物足りないなあ。

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天使が開けた密室/谷原秋桜子

 元々富士見ミステリ文庫でデビューしたらしい作品が創元推理で再版。萌え路線に転じた富士見ミステリの中に埋もれさせておくのはもったいない、ということになったらしい(笑)。
 カメラマンの父が5年前にスペインで行方不明になって以来母と二人で暮らす高校生の美波。スペインへの渡航費用を貯めようとバイト三昧の毎日だが、隣に住む大学生の知人の(あやしげな)バイトを代理で引き受けると密室殺人に巻き込まれる。
 元が富士見ミステリなので巻き込まれタイプの主人公を始め、若くおっとりした美しい母、クラスメイトその1陸上部の長身褐色江戸っ子娘(<どうしても穂群の蒔の字にしか見えない・・・・)、その2はんなりした大財閥令嬢とどことなく萌えノベルっぽいのはご愛敬。
 事件に巻き込まれてピンチに陥る主人公、刑事の娘の江戸っ子陸上部が第1次推理を展開し、最後は隣に住むクールな大学生(<主人公とケンカばっかしている・・・・が、そこはそれ、アレでんがな(笑))が締める、という筋書き。ミステリとしてはしっかりしているが、なんかしっかりしすぎて遊びがあんまりないような気がする。余裕を感じないんだな・・・・今後に期待。

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裁判官の爆笑お言葉集/長嶺超輝

 非常にもったいない。北尾トロの「裁判長!ここは懲役5年でどうすか」も「裁判狂時代」も、裁判を身近におもしろ可笑しく表現しようとしているものであるが、本作は裁判官が判決理由や説諭、あるいは判決後の非公式な言動において吐露する、人間くさい血の通ったコメントを紹介するものであって、確かに中には愉快なものもあるけれども大半は胸を打つ真剣なエピソードだ。そこでタイトルを『爆笑お言葉』としてしまうのはいかにももったいない。まあ手に取りやすいちゃあ手に取りやすいけどな・・・・
 見開き2ページで1エピソード。読みやすい。お勧め。
例) 貧窮の末万引きを繰り返した2児の母親の判決終了後に判事席から身を乗り出して母の手を握った裁判官。「もうやったらあかんで! がんばりや!」(2003年大阪地裁)
 法律を厳密に介錯するだけが裁判官じゃないのです。

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裁判狂時代/阿曽山大噴火

 なんちゅうペンネームだ。「金なら払えん!」で有名な大川興業所属。
 まあ言うたら裁判傍聴見聞録であるが、以前紹介した「裁判長!ここは懲役5年でどうすか」という北尾トロの傍聴記の出来が非常によかったので、どうしてもそれと比べてしまう。結果として「掘り下げが浅すぎる」「おもしろおかしく書きすぎ」「オウム裁判について書きすぎ」という欠点が目立つ内容になってしまった。ただ北尾トロの前述作よりも若干広い間口で書いているところもあるので、そこはまあまあ収穫。東京地裁だけが裁判所じゃないもんね。
 しかし傍聴マニアの裾野も広いなあ。

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学校を出よう!(1)/谷川流

 ハルヒがバカ売れしてついつい萌え作家と銘打たれ気味の谷川だがなかなかどうしてちゃんとしたSFを書いているということは作品をしっかり読めばわかること。
 ということで随分前にBOOKOFFで買っておいた『学校を出よう!』の第1巻。てっきりシリーズものと思ってたら・・・・いや、シリーズものなんだけれどもキャラは毎回違うのね。
 幼いときに双子の妹のうち片方を交通事故で亡くした高校生が主人公・・・・だが死んだはずの妹は葬儀の際から幽霊となって現れて主人公にとりつき、現在に至る。まあ当然この作家なのでこの妹は強烈なブラコンであり接触する女性にはことごとく霊障(電撃)をお見舞いしたりウッカリ他の女性に目を奪われるアニキを半殺しにしたりするわけだが、この舞台にはまだ設定があって、つまりこの日本では思春期の男女のごくごく一部に説明のつかない異能力が発現してしまい、困った国は人里離れた寄宿学校に彼らを押し込め、能力が失われたところで元の社会に戻す、という冷静に考えるとちょっとヤバめなことになっている。
 ということで「やけにハッキリとした霊にとりつかれている」という能力を持つことで学園に押し込められている主人公の周りには多種多様な能力者がいて毎日ドタバタしているわけで、本エピソードは生徒会からなぜか「学園外で(起こるはずのない)頻発する怪現象」の調査を命じられて調査していくうちに、国の管理下に入ることを拒む謎の能力者ネットワークが出てきたり、タダの萌え設定と思っていた妹の「幽霊状態」に実は秘密があったり、終盤に向けて結構シリアスな展開になってそして予想外のラスト・・・・
 キャラが立っている割にはストーリーが若干荒削りな気がするがそこはデビュー直後ということで勘弁してやるか。ところで谷川の書く男子の主人公はみんな性格が似通っているような気がするがどうだろうか(笑)。みんなローテンションで達観している・・・・
 第2巻まで確保済み。つまらなくはない。

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武器と爆薬/小林源文


 たまには、まあ、こういう濃いのも読まないと、ネ?(<何がだ)
 ということで知る人ぞ知る戦争劇画マンガ家小林源文のうんちく満載の武器と爆薬に関するイラスト&解説本。特に火砲と地雷について詳しく書かれており、なんと拙者、20年間にわたって成形炸薬弾のノイマン効果の意味を誤解していたことが判明。これは誤解しがちだね・・・・どんな誤解? と思ったひとは買ってみよう!(<滅多にいないよ!そんな人!) 手榴弾や地雷についてもなかなかここまでまとめた本は少ないと思います。
 軍事解説マンガ集としては『宮崎駿の雑想ノート』に遠く及ばないものの、火砲と爆薬に対する小林源文の愛情(笑)は十分に伝わってきます。でもこの人、ぶっちゃけマンガ家としてはイマイチなんだよねえ・・・・劇画どうこうというのではなくて、場面展開が非常にわかりにくい。本作では解説がてらギャグタッチのシーンも結構入ってるんだけども、その・・・・ギャグ? が、全然「落ちて」ない(笑)。フツーに描いててよかったのに、源文さん・・・・

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刺青白書/樋口有介

 なんか最近樋口有介の作品が創元推理文庫から再版されてるな~と思いつつ大概持っているのでほっといたところ、読んだことのない柚木草平シリーズが出ていたので即購入。
 被害者は若いアイドルとアナウンサーに進路が決まっていた女子大生。共通点は中学校のクラスメイトであったことと肩の刺青・・・・
 ということで元警官の柚木が関わってくるものの、主人公=主たる視点はこの2人の中学校の同級生で地味で江戸マニアな女子大生であって、あんまりかつての柚木の(樋口探偵役特有の)ひねった小じゃれた会話を期待していると肩すかし。まあでもそういうのがお好きなら『風少女』を読めば拙者はお腹一杯なので(笑)、これはこれで楽しめる。しかし樋口ミステリの事件の真相って、時として結構エグイのな。これもまた、ちょっとキツイで。

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復活の地(2)(3)/小川一水

 2巻~3巻は一気読み。楽しませてもらいました。今後年末までいろんな本を読んだとしてもこの本がベスト5から落ちることはおそらくないでしょう。
 第1巻冒頭の激甚災害発生から第2巻の始めまで2次・3次災害は増え続け帝都は死体の山。これでもかというパニックと人災のオンパレードに暗澹とするが、この国難に国家として団結しなければならないところに、「民衆の理解を超えた超長期的な復興計画を強引に推し進めて総スカンを食らう復興院総裁(<登場時は植民地総督代理)」「成長しつつもめまぐるしく変わる状況と思惑に振り回される皇女殿下」「外敵を作ることで団結を図ろうとする陸軍部」「星外勢力を利用しようとする政府と、それを利用しようとする列強星間国家」等々の思惑が入り交じって混沌としつつ最後の・・・・ああこれ以上はネタバレよ! しかしもう最終局面に向かって繰り広げられるアノ勢力のビッグプロジェクトとコノ謀略とのぶつかり合いはもう一気に読ませる勢いであり感動のフィナーレではもう涙なしには読めません!
 なんで3年前のあのとき、千歳の本屋でコイツを放置していたのかーッ! 俺様のバカバカっ! すみません適宜アナタの本は全部買わせていただきます>小川一水
 ・・・・といいつつアマゾンの書評を読んでいくとなんか評価に激しくムラあるなあ(笑)。まあ適宜。
 読みつつ「すげえ勉強してるなあ・・・・参考文献知りたいなあ」と思っていたら、最終巻の巻末には後書きがないかわりに膨大な参考資料の掲載が! 無口な作家って好きよ。
 SF防災小説の決定版(どんなジャンルだよ)。お勧めだ!

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復活の地(1)/小川一水

 先日一見萌え表紙なのに中身がヘヴィなコンバットメディカル小説『強救戦艦メデューシン』に非常な好感を持った拙者は、そういや千歳にいた頃から本屋で見たな~と思っていたこの作家のシリーズが立川の本屋で平積みになっているのを発見したのでとりあえず1巻だけ買ってみた。
 星間文明が一回出来上がって戦乱によって衰退し、もういっかいようやっと星間航行ができるかできないかの時代、とある惑星を席巻しつつあった大帝国の首都がある日突然激甚災害に見舞われ中枢が壊滅してしまう。主要な人々の中で生き残ったのは、若い植民地総督代理、それまで全然注目されていなかった皇位継承者末席の皇女、首都のいわば都知事(木っ端役人)、絶大な権力を握る野心的な近衛師団長、創設間もない航空宇宙軍の指揮官、武断派の国会議員・・・・これに他の星系の領事館スタッフ(諜報員含む)、新聞記者、植民地化で虐げられてきた民族の王族少年等々がからんで始まる復興と陰謀の物語。
 まだ1巻しか読んでおらず、中身は災害発生~状況掌握~メンバー出そろい、までであるが、もう当初の大地震(としか表現しようがない)の描写からして大迫力。大震災を相当研究してますな。
 当初の衝撃から立ち直ってぼちぼち冷静に周りを見れるようになた彼らが今後どうなっていくのかスゲエ楽しみであります。本日の帰途本屋に寄って2,3巻も購入。あ~明日の通勤が楽しみ~(笑)。

※:どっかのコラムで指摘されていて拙者も是と思ったのだが、なぜ昨今行われる大災害対処訓練は、首都その他の中枢機能が健在であることを前提に行われているのか? という疑問。一時核戦争を本気で考えてデザインされた米国のシステムに比べるとやはり東京に一極集中し過ぎていると思われる。それこそ東京に核が唐突に落ちる『東京地獄変』では、頭を潰された日本が右往左往した挙げ句、結局どうにもならなくて国連委任統治になってしまう、というオチがつく。国会開会中に東京に核が落っこちた場合、誰が国家の指揮をとるのか? 小渕総理が急死した時に「総理大臣が急死した時に誰が代行するのか」という法的規定がないことにハタと気づいたという笑えない話もある。

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カカオ80%の夏/永井するみ

 『樹縛』や『枯蔵』で、ああ~なんかうまいところに目を付ける社会派作家だな~と思っていたらなにかいつの間にか青春ミステリっぽいのを書いてたりしたよ>永井するみ
 小学校からのエスカレーター式女子校に高校から編入したおかげでちょっと浮いた存在の主人公三浦凪(17歳)が突如行方をくらました数少ない友人(凪は結構淡泊だったんだけども相手はそうでもなかったような・・・・)を探して夏の渋谷を歩き回るハメに・・・・というミステリ。その意識しまくったタイトルが示すとおり凪タンはかなりクール目の固ゆでお嬢さんであるわけですが、ピンチに陥って動揺したり将来を見据えた同年代の少女に出会って引け目を感じたりと歳相応のゆらぎもあってそこがまたカワイイ・・・・ていうかいくら1300円とは言え字がでっかくて短いよ! 全然読み足らないYO! なんかこう、カタルシスも謎解きも青春の旅立ちも家族ドラマも全然食い足りません! しっかりした谷原秋桜子を読んだ直後かも知れんが、かなり物足りなかったねえ。

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「ひかりごけ」事件/合田一道

 日本犯罪史上決して外せない人肉食事件、いわゆる「ひかりごけ」事件のルポ。メインは1943年、知床沖で遭難して漂着し、飢餓状態で船員の遺体を食べ、やがて生還した船長からの聞き取りでありこれが圧巻。加えてこの事件を戦後再び甦らせた「ひかりごけ」という戯曲と、そのあまりにも有名になってしまった戯曲「ひかりごけ」と事件そのもののギャップの検証。
 そうか~。「ひかりごけ」は戯曲の名前なのか・・・・
 と、拙者が思いこんでいたくらいこの戯曲「ひかりごけ」と「ひかりごけ事件」とは同一視されているが、その実際はどうであったかという検証は非常に興味深い。ただし研究資料としては「あまりにも船長の視点に偏りすぎている」という批判から免れない・・・・要はこの事件は最初っから「船が徴用船であり、船長は軍属であり、一度は『奇跡の生還』として英雄扱いされた」という理由から軍部と警察と検察との間で複雑な駆け引きが繰り広げられ真相解明があいまいなままで死体損壊により懲役1年が確定している。戦時中のこととてマスコミの満足な記録もない。
 法廷ではなく外野において最後まで問題になったのは「死体を食べた」のか「殺して食べた」のかがはっきりしないということであり、真冬の知床半島という密室状況で目撃者もなく死体もほとんど綺麗サッパリ・・・・食べられているため物証もない。
 まあしかし。本編の6割くらいを占める筆者と船長との永い永いやりとり(船長は平成元年まで生存)はもうただ圧巻の一言であって、もう重い十字架を背負って40年近く生き抜いてきた老人にこれ以上どうするのかと。そんなにまでして自分を責め続けている人が・・・・自覚していればそれでいいような気がする。「刑期が終わったらもう償いは済んでんじゃ~ん」とのうのうとシャバに出てくる鬼畜に比べればもう全然人間ですよ・・・・。
 文中ちびっと触れられているが、戦争末期の南洋諸島で日本軍が陥った深刻な飢餓状態で・・・・人肉食がどういう状態であったかという・・・・著作はどっかにあるだろうか。ちょっと気になるなあ。 

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見よ!東方は紅く燃えている!!(ネギま17)

 閃光に飲み込まれる超鈴音。
超「よおし・・・・」
ネギ「!!? 超さん!?」
超「それでこそホンモノのマギステル・マギ・・・・」(<秋元ボイス)
ネギ「超さん!!? 超さん!! 超さあぁぁぁぁぁぁん!!」(号泣)

 ・・・・・・というシーンが! 拙者には見えた! 見えたんだったら!
 十二王方牌大車併の撃ち合い・・・・凄すぎる(笑)。
 『Gの世紀末』(<なんだこのネーミング)を駆け抜けたMMCメンバーであれば涙なしには語れません。
 ていうかねえ、もうスゴイねえ、このマンガは。このマンガ読むために今までヲをやってきたと言っても過言ではないシリーズであります。
 しかしこんだけ馬鹿騒ぎしてどうするんだろうなあ、コレ。この辺で締めてもいいくらいだけど、まだネギや明日菜の過去が清算されていないので、もう一悶着あるんだろうけど。もういいかげん長いな。面白いからいいけどさ~。
 サーカス団のザジ他数名、まだ出番がないのがいないかね?

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強救戦艦メデューシン

 地球ではないが技術レベルはやや近未来のどこかの世界で繰り広げられる戦争において、ジュネーブ条約的な国際法で保護された空飛ぶ野戦病院『メデューシン』とその看護スタッフの活躍。
 しかしこの主人公達が属する国家は内政の不満を外に向けようと途上国の群島国家に侵略を仕掛けたものの思うように進展せず、国内に広がる厭戦をそらすためにコスト度外視の医療部隊を創設
、その1隻がメデューシンという設定(同型艦として『メドレーヌ』『メダリオン』『メディエナント』が存在する。燃え~(笑))。なので、主人公の属する国家はイマイチ感情移入しにくい存在であり、秘密警察的組織もほの見えてちょっとアレだ。
 そんな環境下でとりあえず目先の戦傷兵をなんとかする毎日だったが、全滅したと思われたとある現地の村(まあ言えば侵略先)で生き残りの少年を救助した当たりからメインストーリーがスタート。その後当初連作短編的エピソードを挟みながら下巻から一気にクライマックスに!
 表紙がいかにも「看護婦さんですよ~」色が強すぎるため若干ひるんでしまったが、中身はガチガチの軍事モノ&ERモノであって結構硬派だ。よく医療、さらに言えば戦場医療についてよく取材している・・・・気がする! だって自分も経験ないもんな(笑)。
 政府の陰謀が明らかになる後半からの盛り上がりもさることながら、上巻の連作に入っている『腹の中の獣』はかなり強烈なエピソード。現地の水や植物が「文明人」である主人公達には適合していないため、孤立した医療装甲車の中でスタッフ&傷病兵&秘密警察1名が極限状態まで飢える話。なんというか、そのう・・・・『ひかりごけ』的な・・・・(うひー!)
 小川一水・・・・なかなかやる作家よ。遅ればせながら注目だ!! 

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おいしい店とのつきあい方/サカキシンイチロウ


 ちょい前に知人に借りていたのを、意を決して読む。
 借りる際に「外で御飯を食べるということがどういうことか」ってのが分かる本、と聞いていたが、ほんにその通りであり、レストランで行われる給仕の各場面・メニュー・ワインの存在・座席の上下等々、レストラン(<つっても日本人にとってはまだまだそんなに頻繁に行くわけではない結構改まったレストラン)における様々な事象の「意味」について著者の失敗談を含めてわかりやすく解説。いろいろタブーを列挙した上で「後はレストランでの時間を丸ごと楽しもう!」という著者のスタンスに好感が持てる。ブックレビューを見ると若干「マニュアル本くささ」が鼻につく、という人もいるようだが、ま~あんまり気にしないで。
 こーゆー本を読むと月イチくらいは結構気合いの入ったレストランで食事がしたくなるなあ・・・・でも独りじゃね。(<結局ココに行き着く! 世の中厳しいね!)

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へんないきもの/早川いくを


 「どうせデカイ買い物しないんだから細かいものに関しては財布の紐を緩めちゃおうぜキャンペーン」で衝動買いしたエセ博物バラエティ。見開きワンセットで右に当該生物のイラスト、左にそのイキモノに関するおもしろオカシイ解説がついている。1イキモノ1笑い必須。
 オオグチボヤやヨツコブツノゼミみたいな「見た目がオカシイ!」イキモノについてはもうその見た目だけで楽しめるが、プレーリードッグの仁義なき生存競争やシュモク鮫の頭部の秘密など、有名なイキモノについての意外な情報も紹介されていて純粋に好奇心を刺激される。収録生物約60種。
 特筆すべきはその軽妙な文章がたっぷり味わえる2本のロングエッセイ。「あの生き物は今」というお題で、タマちゃんとツチノコについて触れられている。タマちゃんについてはあの騒動はなんだったのかとちょっと社会派的な切り口だが、ツチノコについてはちょっと文化論的で面白い。衝動買いした本屋で、この本の横に「へんないきもの2」があった・・・・きっと買うぞ。
 ちなみに著者は生物学者にあらずデザインライター。ちょっと納得。

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半藤一利『ルンガ沖夜戦』(PHP文庫)

 軍艦マニアと言えば入り口は戦艦・空母というのが通例だが、それが駆逐艦まで行くともう病膏肓に入るというか、ホンモノであり拙者もそこまでは行っておりません(笑)。が、予備知識がなくても十分読めるし、泣ける。ペラペラの装甲の艦にひたすら強力なエンジンと大量の魚雷を積み込み、見敵必殺、『突撃せよ』の一言を合図に戦艦や巡洋艦に挑みかかる海の刺客、駆逐艦。敵の艦砲を喰らえばへたすりゃ粉微塵の脆弱な船体も「撃たれる前に沈めればどうということはない」という信念のもと一瞬の雷撃チャンスに掛ける男達・・・・当該戦闘はガダルカナルを巡る諸戦闘の中で最後の帝国海軍水雷戦隊(=駆逐艦隊)の大勝利でありその一部始終を描ききったドキュメント。

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EGコンバット3rd/秋山瑞人/電撃文庫

 初版1999年。あ、入隊した年だ。
 どういうわけだかイリヤは再読しないくせに、EGコンバットなんていうマニアックなシリーズの、しかもこのエピソードだけはなぜか繰り返し再読してしまうのだった。
 いや、名作ですよ!
 前作の尻ぬぐいすなわちカデナの懲罰の話でツカんで、地球からの謎のバグメールの当たりから徐々に得体の知れない不安感をあおり、凶暴欠陥兵器D+との汗握る駆け引きから痛快豪快なオルドリン大脱走、地球降下後のドタバタ~不気味な静けさからラストのデッドヒートまで、もう息もつかせぬジェットコースターノベル。『地球に降りても笑ってもらいます』の帯のとおり、大爆笑場面も多数あるくせに緊張感溢れるシーンはそこいらのハリウッドもびっくりであり、このシリーズはもっと再評価されてもいいような気がする。
 全編通して面白いのだが、ルノアとルノアチームが別々に、しかし同じ目標に向かって着々と準備を進めるところの緊張したおかしさとか、緊急事態に陥った時のチームの俊敏なチームワーク等、見所満載。もう何度でも読んでしまいます。
 難所は若干イラストがヘボイため、個人的にはルノアチームのうち、副長アマルスとエキセントリック・ペスカトーレ以外のキャラ達の個体識別がイマイチつかないことだ・・・・特にアイとチュンはキャラがかぶっているのではないでしょうか・・・・

 やたらに濃い軍隊描写も、個人的には加点だ。おすすめ。
PS:よく見るとカデナはこの巻だけで3回も死にかかってるな・・・・キツイなあ。とくに巻末なんかもう走馬燈が見えててかなりもうドキドキしたさ(笑)。

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半島を出よ/村上龍/幻冬舎


 ああ~もっと早めに読んでこのミスに入れていれば!
 というわけで昨年発表された近未来クライシスもの(に、見せかけた何か)。上下巻。
 米国が世界の覇者の座からあえて降りて数年、その後の混乱の影響で未曾有の不況に陥った日本(2011年)。失業率は急上昇、預金の引き出しの制限、外貨預金の換金禁止、消費税10%オーバー、年間自殺者6万人突破・・・・さらに経済一辺倒で周辺国にデカイ顔をしていた反動で、経済力を失った日本に対し、米国も含め諸外国は非常に冷たくなった。やり場のない怒りを抱えた日本国民は徐々に右傾化していった・・・・という時代。
 突如「金正日に反乱を起こすため一時北朝鮮を脱出した」と称する特殊部隊が福岡ドームを観客もろとも占拠。政府の動きを止めた彼らは続いて後続部隊500人を福岡に降下させ、一角を占領する。例によって無為無策の政府は部隊の本土への浸透をおそれて関門海峡をとりあえず封鎖し、小田原評定。笑顔と恐怖で福岡の一部を占領した『高麗派遣軍』は資本家から没収した資金をバックに本格的に統治を始める。続いて本隊12万人の上陸計画が明らかになった。一連の作戦名は『半島を出よ』
 というのがイントロ。
 章毎に視点が固定され、本省の役人だったり、政治家だったり、北朝鮮特殊部隊の将校だったりする。ので、特に『高麗派遣軍(自称)』側の人間の視点だったりすると、飢餓と粛正と訓練の中での半生が延々語られるのであり、それがより一層彼らの凄みを増す結果となる。こんなヘヴィな環境で育ったいわば蟲毒みたいな人たちと正面からやり合うのヤだなあ(泣)。
 「北朝鮮からの離脱を宣言した武装勢力」と正面から向き合うことをしない政府の右往左往っぷりが前半はたっぷり描写されるのでありそのあまりのリアリティに沈黙。すなわち「放っておくと数十万人の国民が危機にさらされる公算が大な状況の時、脅威もろとも数千人の国民を犠牲とすることを是とする覚悟」がこの国の政府にあるのだろうか、という・・・・いや、ねえんだろうなあ、と。古い話になるが9.11テロの第一報の際、日米間を日本に向かう数機のジャンボと連絡が取れないという未確認情報が流れ、「この国の防空部隊のデビュー戦の目標は、もしかして民間機なのかっ!」と戦慄したものですが、果たして「東京都庁に突っ込むかも知れない200人乗りの民間機」に対し、この国は撃墜命令が出せるのかな~、と思ったことがある(※)。
 それはともかく、この小説は単に凡百のクライシスノベルのように軍・警察その他の安全保障機関が活躍してメデタシメデタシというものではまったくなく、事態を解決しようとするのはそれらとはまったく縁もゆかりもねえ人々であり、殺人ブーメラン使い、毒虫の収集家、兵器マニア、カルト出身者、新幹線ジャッカー等々、いずれも親殺し等の前科有りな少年達がゴロゴロ出てくるところが村上龍らしいというかなんというか。人を殺害・拷問することをヘとも思わない北の軍人達と、社会の価値観にまったくなじめない少年達が激突・・・・するのかしないのか、それは読んでのお楽しみ。
 単に「危機への挑戦」という視点だけでなく、北朝鮮人による統治に順応していく地元民やら、海峡封鎖でとりあえず事態をなんとかした気になって思考停止している政府等の妙にリアリティのあるデティールが不気味で怖い。
 巻末の参考資料の量の圧巻。

※:生真面目なドイツ人はこの「テロリストに乗っ取られた民間機を撃墜できる法」を成立させようとして大もめにもめた挙げ句「実際起こったらそうするかもしんないけど明文化するのはちょっと・・・・」ということで廃案になったらしい。ある意味すごい。

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手にとるようにわかるインド/門倉貴史/かんき出版


 中国の内情や動向についてはよく報道されるのでそれなりに(うわっつらだけでも)知識はあっても、インドについては政権交代でもないとあんまり報道されないのでイマイチ知識がない。さらに感情的な好き嫌いや、カントリーリスクの大きさからイマイチ中国に投資したくないという生臭い理由からインドの投資も視野に入れたい(とかいいつつ現在インド投資に振り向ける余裕なんざあこれっぽっちもないわけですが、まあ夢は夢として)・・・・ということで、ごくごく基本的知識でも押さえられたらいいなあ、と。
 多言語・他民族及び都市部と農村部の経済格差があるという点では中国もインドもそんなに変わらないんだなあ、という。むしろ工業化と識字率の面では中国に後れを取り、宗教問題とカースト制度を抱え、毎年のモンスーンにより農業収入が大きく上下するインドの方がイロイロ厳しいのではないかと思っていたが、余力があるわりには明確な成長の余地が大きく残されており、伸び率では期待できますよ、という話。

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常識としての軍事学/潮匡人/中公新書ラクレ


第1章 軍事は日常にあふれている
第2章 反軍思想と自衛隊の戦力
第3章 諜報戦に関する世界の常識、日本の非常識
第4章 新しい時代における我が国の戦略
 の、4章で構成される軍事学入門書。軍事学という学問がどのくら確立されてるのかわからんが。筆者は航空自衛隊を3佐で退官して学者になった人で、本作は小林よしのり主幹雑誌に連載されたもののまとめ。
 この職についてこの歳になってもまだまだこのジャンルについて知らないことは一杯あるのだなあと感心しきり。特にこの人は航空の人なのでそっちからの切り口は流石に詳しい。 
 収穫だったのは第3章。なぜイラクで大使が殺され、ボランティア3名が狙われたのかということに米国の諜報態勢の影響があったという見方。
 でもこういう本って元々ソッチに興味のある人しかそもそも買わないんだよねえ。掲載雑誌は掲載雑誌でアレだし。もっと一般の人にも読んでもらいたいです。

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夏期限定トロピカルパフェ事件/米澤穂信/創元推理文庫

 かつて「○中の狐」「舟戸のロンメル」と呼ばれた小鳩常悟朗と、「○中の狼」「舟戸のスコルツィニー(※1)」と呼ばれた小佐内ゆき(※2)(一部ウソ)が、高校進学を機に目立たずひっそり小市民を目指しつつ日常的な謎を解く先に、なぜか大事件に行き当たるシリーズ第2弾。
 今回はご町内スイーツセレクションを制覇せんとする小佐内ゆきにつきあって夏休み中甘いものを喰いまくる先々でちょろちょろ発生する謎、でもって行き当たる意外な大事件とその解決・・・・いかに小市民を目指そうと探偵力を封印しようと、やはり目の前に謎が出現すると解いてしまうのが探偵人(なんだそりゃ)の性。よけなこととわかっていつつ真実をさらけ出さずにはいられない・・・・そして迎える意外な結末。おかしいと思ったんだよなあ、事件が解決しつつあるときにふと見るとまだ結構なページ数が残っているわけですよ。そのページで何が展開されるのか? さあ読んで読んで!
 ちなみに小鳩君が犯人(?)でありひたすら犯人の視点で描かれる「シャルロットだけはぼくのもの」は『アクロイド殺し』に匹敵する犯人視点のサスペンスだ!(おおげさな) 最高傑作。ていうかああいうバカバカしい話はたまらんよね。

※1:ムソッリーニ救出作戦等の様々な特殊作戦を成功させた第二次大戦中の武装SSの指揮官。戦後もしぶとく生き残りスペインで実業家として成功。

※2:この小佐内ゆきという相棒の女の子は頭が切れる上に行動力があり変装の名人、かつて狼と称される程の強面だったという過去もあるくせに、体型は小学生という・・・・なんか、狙ってますか?(笑)

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俺は最後までゆえっちの味方だ(あほ)

 連休中は宮崎に帰る予定。こんなこというのもなんだが、祖父も90を越えているのでマメに帰らないとアレだ。曾孫の顔はおそらく見せられんだろう。

読書の部。


 っつってもマンガですが。

ネギま! 14巻
 前々から気になっていた関西弁娘の話。ていうかこのまま侵攻すると一体何人の人間がネギさまに転んでいるのか! もはや10歳といえど教師として問題があると言わざるをえません(笑)。この天然ジゴロに誰か正義の鉄槌を。今回は亜子ちゃんのエピソードのみならず千雨さまの頭脳回転っぷりがチラリと見られてけっこういい感じです。他のキャラとは一線引いた参謀役としてがんばって頂きたい。
 でもって図書館軍団のエピソードはそこらの少女マンガそのこけの修羅場っぷりであってパルの単に面白がってるのか深い考えがあってやってるのかよくわからん混ぜっ返しっぷりと相まって非常に愉快かつあたたかいお話になっておりました。みんなええ子やなあ・・・・
プーねこ(2)/北原正幸/講談社
 謎のネコまんがを描く北原正幸の短編集がまさかの2巻発売。あ~そういやスカパラまだ全巻集めてないや~。
ちまちま/かがみふみお/双葉社
 ちびっこで不器用な女の子とのっぽで優しい男の子とのマイペースラブ話・・・・って、チッチとサリー?(古すぎだろ)
 初初しさ満点すぎて「一般人来客の際に本棚から撤収する本」に追加(<なんだそりゃ)

 火曜あたりに代休とってデイトレするか・・・・

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BLACKLAGOON(2)~(4)

 あ~面白いなあ、もう!
 本屋で一気に買ってしまって一気読みですよ。おかげで幻想水滸伝Ⅴは小休止。
 2巻はなんとなく仲間になった元ジャパニーズ商社マンと物騒この上ない2丁拳銃姉ちゃんが、とある事件をきっかけにケンカして和解する話。信頼できるパートナー同士になるには生まれ育ちが違いすぎる二人にはイロイロ必要なわけで。
 2~3巻は幼い双子の殺人マシーン対ロシアマフィア姐さんの対決。もう戦争ですよ。このお姉さんは旧ソ連の特殊部隊の元指揮官で部下も全員元軍人なわけですが、いやもうかっこよすぎ。
 3~4巻は日本人テロリストがからむイスラムテロ組織とのどんぱち。イマイチまとまりに欠ける気がする。
 4巻の主力は現代日本任侠伝。東京進出交渉のために来日するロシアマフィア姉さんの通訳として帰国する主人公商社マンと古い任侠組織の娘とのからみ。しかし東南アジアでの凄まじいドンパチが常の作品の中で、長ドスとトカレフの日本ヤクザはいかにも迫力不足(笑)。
 話はまだ完結してませんが、このエピソードもなんかイマイチパンチ力に欠ける気がするなあ。
 アニメ楽しみ~。

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BLACKLAGOON(1)/広江礼威/小学館

 TV放映が始まった以上、もうBOOKOFF等で古本を購入することは困難と思ったのであきらめて近所の夜半までやっている本屋で新品を探すことにする・・・・って置いてねえよ! TV放映始まったんだからシリーズ全巻平積みにしろよ! といきまいていたらあんまり目立つところに置かれすぎて気づかなかっただけだった(笑)。ゴメンなさい>本屋
 東南アジアで海賊に会社の機密データごと拉致された新人商社員がすったもんだの末会社に見捨てられヤケクソになって海賊の仲間になる話。仲間はいかついけどなんだか頭の切れる大男のリーダー、白人の元ハッカー、そして近接銃撃戦の天才姉ちゃん。彼らの駆るおんぼろ魚雷艇やアジア某所の酒場で凄まじい銃撃戦が毎回繰り返されメチャメチャ死人が出るのになぜか無傷な主人公・・・・
 ていうかなんだか化け猫と戦う某警備会社を連想させますが(笑)アッチも新刊まだかしら~
 結局2丁拳銃(あるいは短機関銃やグレネードランチャー)を操る足も露わな短パン姉さんに大注目なわけですが、顔に火傷の痕のあるロシア美女ブローカーやら1巻末でレギュラーになりそうな登場の元南米テロリストの戦闘メイド(<ハンパでない戦闘力)等、結構萌えどころ満載のガンアクション。おすすめで~す。

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『人はなぜ逃げおくれるのか~災害の心理学~』/広瀬弘忠/集英社新書


 表題のテーマはあくまで本書の内容の一部を形成しているのみで、災害と社会の関係についてダメージコントロールの観点から分析し、個人としての生き残り方よりはむしろ文明社会全体として災害とどう付き合っていくかを論じた良書。パニック神話(群衆はパニックを起こすものだ、というのは実は根拠がない)や表題テーマで扱う「正常性バイアス」の危険性等、特に災害に関わる可能性のある自治体や安全保障関係者は読んでおいて損はないと思った。
 しかし改めてみるとここ半世紀の間にも結構な数の災害が発生していて、遠い異国では阪神大震災どころじゃない災害なんざあナンボでもあることを知った。死者が6000人を上回った阪神でもあれだけの衝撃なのに、3万人が死亡しGDPの10%を失う地滑りからの復興なんてもう想像もつかない(99年ベネズエラ)。災害は貧しい地域をねらい打ちにし、しかも復興が困難という負の連鎖。

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『ぷちナショナリズム症候群』/香山リカ/中公新書ラクレ


 うってかわってコッチは最近の日本右傾化に対し、独特のソフトな語り口でありながら真っ向から挑戦する警告の書。ワールドカップで屈託無く日の丸を打ち振り、内親王ご誕生によかったカワイーを連発し、よく考えると結構とんでもない発言を繰り返す石原都知事率いる政党を支持しようとする若者達よ! アンタ達ホントにそれはよく考えた上で選択した結果なのか!? という疑問。韓国のウリナラマンセーナショナリズムとフランスの極右政党をめぐる動きを引き合いに出して、日本の若者右傾化の「屈託のなさ」の危うさを指摘する。
 氏の分析によると現代若年層のエナジーのかなりの部分が昔に比して行き場を失いつつあり、その余波が現在たまたまナショナリズムに傾きつつあるとする。スイッチ一つで坂道を転がり落ちもっと危ない何かに突っ込んでいかないか危惧しているわけだが、その「行き場を失った」理由の一つが、ホレ、最近よく聞く「格差の拡大」であるという。最近よく聞く現象であるだけに説得力あって不気味・・・・といいつつ、個人的にはこの時代の流れにのってアレとかソレとかをなんとかする方向に行って欲しいな~と積極的傍観を企む身としては・・・・ね。クーックックック(クルル曹長)

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『国家の品格』/藤原正彦/新潮新書


 最近ベストセラーを連発している新書群の中でもずば抜けて売れていると評判な新書。
 縮めて言うと『欧米が推し進める合理主義は決して万能ではない! むしろ論理によらない情緒をもっと大事にしよう!』『世界を覆おうとしているアメリカ式グローバリズムに付き合って”フツーの国”を目指す義理はない! 武士道を再興し、”フツーでない国”を胸張って目指し、品格ある国家を目指そう!』といったところか。
 あんまりこういうカテゴライズはしたくないんだけれども、どっちかっつうと右系かな~と及び腰で呼んだのだが、筆者は「愛国心」を「ナショナリズム」と「パトリオティズム」に分けて論じ、日本の伝統的な価値観や文化に通暁し、風土を愛する心を大切にしてこそ、それらに裏打ちされた自信をもって海外に臨めば品格ある国際人になれるのであり、国語や歴史の時間を削って英語の授業を小学校で行うことが国際人養成ではなく百害あって一利なしと切って捨てる。英語はあくまでコミュニケーションの一手段であって、英語しゃべれるけど中身がないスカスカの人間を養成して何の意味があろうか!というわけ。
 ベストセラーということであんまり無条件に評価したくない天の邪鬼な自分がいるのですが、これはちょっと読めますな・・・・ていうか・・・・結構シンクロしつつそうだそうだとうなずきながら読んでしまった・・・・悔しいなあ。
 単純な右傾論でないので安心。こりゃ売れるわ。
 この本に対するネガティブ書評も読んでみたいところ。

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子育てハッピーアドバイス/明橋大二/1万年堂出版

 いやその~、突っ込みたいキモチは痛いほど伝わってきますが(笑)、「何かをマンガで解説した本」に弱い上に、そのマンガのデキがよく、しかも興味のあるジャンルとなると買ってしまうではないですか。
 犯罪マニアで教育学部に学んだ拙者としては、少年犯罪についての議論の盛んな昨今、やはり「じゃあ何が少年たちをそうさせるのか?」という問題について無関心ではいられないわけで、原因追及のため議論が、学校教育、地域社会および家族の変容、価値観の変化、栄養状態等生活習慣の変化などなど拡散していく中、超初期の子育てについては検討が甘いな、と思っていたのでした。
 「キレやすくなった」「無感動・無関心」と子供のことをどうこう言う前に、親がまずおかしいでしょう。なんで深夜12時のツタヤに乳幼児連れの親子連れが存在するのか? なんでスーパーで肉のパッケージに指を突っ込む子供を放置しているのか? なんで公衆の面前でそんなに悪さした子供をシバキ倒しているのか? なんで生活能力がなさそうなあなた達に子供がいて拙者にはいないのですか?(<いやそりゃ別問題だろ!) 日本の子育ては一体どうなってしまっているのでしょうか。
 というわけで、そもそも子育てにどのようなトラブルが付随するのかといった知識も乏しいため、それを仕入れることも兼ねて購入。昨年12月に出版されて以来版を重ねて2月で55版の大ベストセラーとして平積みで目立っていたのも購入動機のひとつ。

 著者は明橋大二という精神科医で、アマゾンでは著者として紹介されている大田知子はコミック担当。著者の一貫したテーマは「子供の自己肯定を大事にしよう!」というものであり、モノスゴク縮めて表現すると「僕はここにいていいんだ!」感を増進させましょうということであります。このセリフを目にするとなんとなく10年ぐらい前に異常にヒットしたとあるアニメを思い出したりしますが(笑)要はあの主人公(たち)も幼少期の自己肯定の形成にいろいろ問題があったため、ちょっとああいう性格になっちゃったわけで、それを取り戻すのにあれだけの大騒ぎになったので迷惑千万とも言えよう(笑)。
 それはさておき、人間が成長したとき、その行動の根本に近いところにあるものは自己肯定であって、それが著しく欠損していると、精神のバランスを欠き自傷他傷に繋がる傾向があると指摘し、しつけをしつつ甘えさせるバランスについて断言は避けながらもやさしく解説。加えて母親の負担の重さと周囲のサポートの必要性についても全体の1/3程度を割いて主張し、「国のために母も子も大切にしよう!」と結ぶ。いやその、この場合の国というのはですね。日本がどうこうじゃなくてですね。

 子供の人格形成期の困難さもさることながら、母親の精神的負担の大きさについては我々はそれを目の当たりにしたばかりであります。その負担は時として刃となり何の落ち度もない近所の子供の命に向かう。遠く離れた言葉も不自由な異国の地で、彼女はどんな重荷と戦ったのか。

 子供をもってる人もそうでない人も、結婚してる人もそうでない人も読んでおいて損はないと思いますが、いかがか。
 
 

 
 

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活字三昧

 というわけで富士の裾野に10日間ほど軟禁されていたストレスを発散すべく給料日直後の土曜にメイトと三省堂に突進。爆買い。土日で半分ほど片づけて目が痛い。

 百合姫 vol.3 一迅社
 マジカノ (1)(2) 百瀬武昭 講談社
 かみちゅ!(1)    鳴子ナナハル メディアワークス
 女子大生家庭教師濱中アイ(4) 氏家ト全 講談社
 ダブルクロスリプレイ『消え去りし楽園』 FEAR 富士見ドラゴン
 帝都東京 隠された地下網の秘密 秋庭俊 新潮文庫
 国家の品格 藤原正彦 新潮新書
 手に取るようにわかるインド 門倉貴史 かんき出版 
 こ・う・そ・く チャーリーにしなか コアマガジン
 ネクラ少女は黒魔法で恋をする 熊谷雅人 MF文庫
子育てハッピーアドバイス 明橋大二 1万年堂出版

 

 ・・・・節操がないなあ。

百合姫 vol.3 一迅社
 付録は林家志弦の抱腹絶倒百合マンガ『ストロベリーシェイク』の単行本の別バージョンカバー・・・・って買ってること前提ですか! ええ買ってますとも!(爆)
 しかし巻を重ねるごとに段々えろしーんが増えていって百合マンガ雑誌からレズマンガ雑誌に移行しているような今日この頃。各作品もさることながら、隙間に挟まってるエッセイ等が結構面白い。今せらむんを再検討してみるのも面白いなあ。
マジカノ (1)(2) 百瀬武昭 講談社
 や~アニメが面白いから思わず2巻一気買いをしてしまったが・・・・あ~結構原作に忠実に作ってるんですな。しかし画力が今ひとつ・・・・次巻以降どうしようかな~。
かみちゅ!(1)    鳴子ナナハル メディアワークス
 ボス絶賛だったので購入。あ~そのまんまです。鳴子が描いているので当然ですが。しかし改めて帰宅後まだ見てなかった『君にけってい』と『小さな一歩で』を見る。ああ~ほんとにいい作品だ~和むオブジイヤーですよ~(ほわわ~ん)
手に取るようにわかるインド 門倉貴史 かんき出版
 いずれインド関連の投資信託に分散することも考えているので、中国に比べると知識の少ないインドについての基礎資料となるべき本をたまたま見かけてゲッチュ。なにしろ中国は仕事がら好印象を持っていない上にカントリーリスクがちょっと大きすぎる気がする。民族紛争と環境問題と貧困問題の火薬庫だ。インドは教育水準が高く英語人口が多い上に親日的で進出が容易だ。カントリーリスクと言えばパキスタンとの国境問題と核保有か。

 その他の本については省略&別途掲示。
 

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波のうえの魔術師/石田衣良/文春文庫


 なんだかタダモノではなさそうなパリっとしたじいさんに見込まれて株式相場のイロハを叩き込まれる就職浪人の青年。やがて明らかになる預金量第3位の大手都市銀行への復讐計画。トレーダーとしての全てをかけて老人を食い物にした銀行への大勝負に出る老人の『秋のディール』の結果は!
 ていうかなんと石田衣良読むのは初めてなんですよエヘヘ。はい、IWGPも読んでませ~ん。
 とある財テク書籍の尻尾の方に「わかりやすい参考図書一覧」というのがあって、経済入門書と並んで見知った作家(読んでないけど)の本が並んでいたのでこれを機会に購入。
 青年が老人の手引きでおっかなびっくり株式投資を始めて売り時を見極めようとしてドキドキする当たりなんぞ非常に感情移入しまくりで好感が持てます(笑)。まだデイトレとかが流行り出す前なので市況そのものは自宅でチェックできるものの、売り買いはまだ証券会社の電話窓口を通しているところが時代の流れの速さを感じる。
 舞台背景にはバブル崩壊前後に銀行によって売り出された金融商品『融資つき変額保険』により住み慣れた土地や家を奪われる老人達が大量発生しているという事情があるわけで、ググって見ると実際にある事件だそうです。クローズアップ現代でも最近ちょっと似たような問題が取り上げられていて、「銀行さんがやってるんだから元本割れなんて考えてもみなかった・・・・」・・・・いやそれはそのう、契約書をよく読んでですねえ・・・・つってもまあ、売り方だよねえ。
 難しい経済指標等の話は丁度よくパスされて取引の迫力ある場面が楽しめるようになっているので、ちょっとしたコンゲーム小説として読めますから一般のミステリファンにもお勧め。「連続ドラマ化話題作」って描いてあるけど・・・・いつドラマ化されたんだろう。
 

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いまどきの「常識」/香山リカ/岩波新書


 養老孟司の『バカの壁』が古本屋で手に入ったので読もう・・・・と思う前にこの本読んじゃったので素直に『バカの壁』が読めなくなっちゃった。なんでそうなるのかは本書を読もう。
 本書はいわゆる若者精神文化に詳しいコメンテーターとして著名な精神科医が、最近急速に日本における『常識』になってしまったものについて、あえて論破はしないけれども、「これこれこういう矛盾や問題点について、考えた上で言ってるの?」とやんわりたしなめる雰囲気の本。「これこれこうだから、コレはおかしいのだ!」という口角泡を飛ばす議論調でないところが、人の話を聞くのが仕事の人らしい。
 ぱっと見わかりやすいサブタイトルは『痛い目にあうのは「自己責任」』。イラク人質事件(無事帰ってきた3人と、そうでなかった一人)の顛末を分析し、その「自己責任を負うべき人」と「自分」との間に線をひいて精神的に隔離するメカニズムについて考察し、「「息子を助けて!」と泣いて叫ぶことさえできずに静かに口をつぐむしかない社会が、本当に良い社会なのだろうか」と結ぶ。
 その他のサブタイトルとしては『国を愛さなければ国民にあらず』『自分の周りはバカばかり』などがあります。基本的な使い方としては、自分が知らず知らずにあぐらをかいて乗っかってる論に大してもう一度再検討してみる、というのがあるでしょう。それなりに説明できるようになってからでも、乗っかるのは遅くはないのではないかと。いうことです。
 これ、なんかの連載のまとめなのかな~若干流れがぶつ切りな気がするんだけども。
 小林よしのりもわりと好きだけど、こういうのもいいなあ。

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下流社会/三浦展/光文社新書


 気になってはいたが50万部のベストセラーということで逆に尻込みしていた。
 一億総中流と言われた時代からバブルを経、崩壊を経、再び規制緩和が始まろうとしているこの時代、実は密かに社会階層の上下二極分化が進んでいる! と警告する書。あらかじめアマゾンで書評を見ると、アマゾンにおいては批判記事がやや多めのような気がした。要は「著者の主観が入りすぎ」「リサーチに使用したデータのサンプルが少なすぎ、あるいは偏りすぎ」というものだ。なので、ま~そんなに肩肘張らずに読んでみる。
 「新たな階層集団の出現」というくらいなので著者が注目しているのは30前後から前の世代すなわち「新人類以降」の集団であり、その消費傾向、生活に対する満足度、未婚非婚既婚、主な居住地の分析から、意欲あふれる人当たりのいい年収の多い都心部に住む高学歴な人間はますます富み、意欲に乏しく年収が少なく地方に住み学歴がなく自分らしい仕事を求めてさすらう人間はますます貧しくなるという結論を導く・・・・う~ん、こうして並べるとごくごく当然のような気が(笑)
 「自分はどの階層に入るんだろう」とドキドキしながら読むもよし、「ふ~ん、そういう分類のし方もあるんだ~」と人ごとのように読むもよし、だが、ニュース批評をしている某作家のページにおいて「ニート問題と少子化問題をこのまま放置しておくと、数十年後にこの国は年金も支給されず養ってくれる家族もなく当然職もない人間が400万人以上発生する」というコメントを見たりしていると、あんまり他人事と笑ってられない。
 

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脱オタクファッションガイド/久世/オーム社

 イエスは言われた。「あなた方はなぜバンダナをしているのですか。」問われたペリシテ人は答えることができなかった。イエスは続けて言われた。「あなた方はなぜ指抜き革手袋をはめ、髪を伸ばし放題にし、分厚い丸メガネをかけ、シャツをズボンの中に入れ、パンパンのショルダーバッグもしくはリュックを下げ、ツータックパンツをはき、ウエストポーチを愛用し、ゴツイハイテクシューズをはき、甲高い声で早口に話し、太って汗くさいのですか。」いずれのペリシテ人も答えることはできなかった。誰もうすうす自分たちの装いが一般的にイケてないことに感づいていても、それ以外の選択肢がイマイチ思い浮かばず、仲間内だけで固まっていればそのままで何の不自由もないと漫然と過ごしていることを恥じていたからである。イエスは言われた。「主よ、彼らは自分たちがどれだけ見た目で損しているのか、気づいていないのです」(ペリシテ人への第666の手紙第5章122)

 ・・・・最近聖地を巡礼するたびに、渋谷や代官山を闊歩する若者たちよりよほど自分に近い存在であるはずのとらのあなやメッセサンオーやソフマップに溢れるその筋モンの発散する独特の雰囲気に近親憎悪的な感情を抱くことが多くなった。なんなのか。あの電車で乗り合わせる多くの人々とは明らかに違う、あの独特の目つきは。あの群れると発揮される甲高い早口のおしゃべりは。体臭は。そしてその見苦しいスタイルは・・・・
 そこで我に返る。彼らと自分の間に線を引いているふりしても、カタギの方々から見れば拙者も同じ穴のムジナなのではないだろうか。

 べつにことさらおしゃれしようというわけではないが、せめて人並みになるにはどうすれば。しかもソーユー情報を自ら隔絶してきたためイキナリファッション雑誌を物色しようとしてもまず用語がわからない。「ターコイズって何色なの?」「カットソーって何だ!(汗)」何から始めていいのかさっぱりわからん!
 そんなアナタに朗報! ていうかそういう潜在的に少なからず存在するその筋モンを狙い撃ちにして発売されたのがこの本であって、ハイ、狙撃されました。
 聖地巡礼のたびに「あ~あのカッコはイタイな~」と感じるカッコだけは避けようとしてきただけなので、それ以上のものを求めようと思ったらイロイロ参考になる。
 当初、上述のその筋定番等のカッコについてバッサリだめ出しし、トップスの選び方→ボトムス→髪型→カバン等の小物→コーディネートの順番で、専門用語を避けつつ必要であれば解説つきで、値段付きの例示等とあわせて丁寧に説明。そうですか・・・・リュックやトレッキングシューズはイマイチですか・・・・リュックはともかくシューズは結構自信あったんだけどな・・・・そういや元々雪道で滑らないために選らんだんだったなあ。
 なんとな~く主対象が20代中盤までのような気がするが、ま~応用を利かせて自分で研究してください、ということでしょう。

 ところでこの本はその筋向けらしくショートコミックがところどころに挟んであって、学校で一目惚れした女の子がオタク嫌いらしいのを聞いてショックを受けたところで服飾専門学校に通う幼なじみ(♀)と再会! アドバイスを受けつつ変身を目指す! というツカミであるわけだが、プロローグを読んだ瞬間巻末まで一気に移動してなんだかんだでその主人公と幼なじみがくっつくEDを確認し「ふふふ・・・・なんとお約束な・・・・」と予想が的中したことに満足してそのまま一旦本棚にしまってしまった拙者はやはり主はお救いにならないのですか?

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殺人百科(1)/佐木隆三/文春文庫

mar1
 『宮崎勤裁判』(朝日文庫)等で著名な、法廷ライター・・・・というにはちょっと大家すぎる、犯罪ノンフィクション大御所の犯罪ルポ集。神保町の古書店で購入。
 えらく古くさい装丁なのも無理なく初犯もとい初版は1981年(文庫落ち)。よって中身も相当古い。古すぎて結構昔の大事件に詳しいと自負する拙者も14件の記録の内、名古屋のアベック殺しと大久保清事件しか知らなかった。流石に大久保清事件については詳細に52ページにわたり、1971年に41日間で8人の女性を自家用車で連れ去り強姦の後殺害、死体遺棄をした経緯が法廷資料を基に再構成。しかし最近のイロイロな事件を表して「最近犯罪の様相が変化し凄惨な事件が増えた」とか一部で言われておりますが昔の事件だって相当ヒドイよ! 殺されまくりの埋められまくりだよ!
 といいつつ・・・・粗暴犯は再犯が多かったり、動機は痴情のもつれか異常性欲に二分されたり、基本的な構造は現代とそう変わらないような気がする。変わったのは・・・・どこだろう。確かにそれは思う。変化とはどこだろうか。

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撲殺天使ドクロちゃん(6)/おかゆまさき/電撃文庫


 脳味噌な~んも使わずに読めて楽しめる血みどろコメディももう六巻! ていうか5巻読むの忘れてた~てへ! でもあんまり関係ありませんでした~ていうかほとんど番外編的ファンタジーRPGエピソードなのでもういつも以上に何でもありでアレです。しかし桜くんはなぜにこんなにモテモテなのでしょうか!(笑)(<目が笑ってない!) ていうかアニメまだ見てねえな。面白い?>all

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半落ち/横山秀夫/講談社文庫


 わーい文庫落ちだーい! ていうか今まで借りてでも読んでなかったなんてMMC関係者として不適切ザマス!>拙者 ごめんなさ~い!
 妻殺害はあっさり認めるものの、殺害後、自首するまでの二日間について完全に沈黙を守る警官。取調官、検事、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官のそれぞれの視点で時系列順に語られる。
 やーもう、警察小説としてかなりのレベルに達していて面白いったらない。ていうかもうこの作品についてはツベコベ言わない! 俺も言わないから、アンタもツベコベ言わずに読め! の一冊。映画も見てみた~い!

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自衛隊指揮官/瀧野隆浩/講談社+α文庫


 防衛大学校卒業後マスコミに進み、防衛庁担当として毎日新聞に属する著者による、地下鉄サリン事件、Mig25亡命事件、沖縄領空侵犯事件、能登沖不審船事件それぞれの事件において、厳しい制約下で現場の指揮官達はどう判断し、そのことについてどう思っているのか取材した記録。
 特にMig事件についてはもう涙なしには読むことができない。むしろ心配になってくる勢いで有事法制がガンガン整備される昨今と違い、「法律整備しないとこのままじゃ戦争できないよ~」としごくまっとうなことを口走った制服トップの首が飛ぶ時代、「ソ連の特殊部隊が亡命戦闘機を奪回もしくは破壊のため函館に上陸あるいは降着する恐れあり」の情報をもとに悲壮な覚悟で『実戦準備』を行った当時の函館の普通科連隊(歩兵連隊)の連隊長の述懐・・・・戦後60年、どうしてこの国はこういう人々に報いてやることができないのだろうか。

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墜落現場遺された人たち/飯塚訓/講談社+α文庫


 以前『墜落遺体』で紹介した・・・・ってアレ? どっかでこの本紹介してなかったっけ・・・・(過去ログ検索中)・・・・してなかったっけなあ。
 日航機事故の際、身元確認班長として腐臭と号泣で満たされた体育館に勤務し続け、五百数十体の遺体と関わり続けた壮絶な体験をつづったのが前作『墜落遺体』である。本作では、事故当時身元確認に心血を注ぎ周りのことなど全く気にする余裕もなかった著者が、事故の周辺を訪ねて歩き、事故の有り様を再確認するような形になっており、大きく章立ては「遺族たち」「生存者たち」「自衛隊員たち」「医師・看護師たち」「葬送のとき」となっている。
 当時いわれのない非難を受けた自衛隊の実際のエピソードも紹介したいところだが、今回特出ししたいのは最終章「葬送のとき」である。通常の大事故ルポにはなかなか現れない、葬儀業者のエピソードこそ、本作で最も圧巻だったと感じた。日航からの内密の大量注文に社員総出・徹夜で棺桶を作り続ける東京の葬儀社、日航社員と混同され罵声を浴びる現地の葬儀社の若手、「空いている霊柩車はすべて藤岡市へ」前代未聞の号令を発した業界団体が東北~関西から動員した車両は二百六十台・・・・「一人残らず、心安らかに自宅に帰ってもらう・・・・」大事故に立ち向かうのは警察や自衛隊だけではない。葬儀屋のプライドをかけて非常事態に挑んだ人々の声は、おそらく他のノンフィクションでは聞こえないだろう。すごいところに目を付ける。

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その時殺しの手が動く/新潮45編集部/新潮文庫

 雑誌「新潮45」編集部の取材による犯罪ルポ第3弾。
(1) 不倫放火殺人(日野/H5.12.14)
(2) 人気AV女優怪死事件(長野/H14.10.12)
(3) 女子大生焼殺事件(静岡/H14.1.23)
(4) 隣家主婦射殺事件(宇都宮/H14.7.4)
(5) 15歳少年による一家襲撃事件(H12.8.14)
(6) 歯科医嫁惨殺事件(札幌/H14.7.12)
(7) 夫絞殺死体遺棄事件(稚内/H9.11.26)
(8) 実娘拷問死事件(埼玉/H14.2.23)
(9) 姉妹バラバラ殺人事件(青梅/H13.7.24)
【解説:中村うさぎ】


(1) 夫の不倫相手に自宅を放火され2児を失った夫婦は、破綻することなく10年後、ふたたび2児をもうけて生活していた。夫の優柔不断さが招いた悲劇の後、10年間の夫婦生活の続行はなぜ可能だったのか。ぐずぐずといいわけを続ける夫、死んだ子供らのために夫をかばい続ける妻、悲劇のヒロインを演じ続ける服役囚。

(2) 拙者の千歳での職場は男100%にほぼ近い部署であって場合によっては昼間っからAV女優の話をすることもままあるわけで、そこで「この女優さんはつい最近なんか事件で死んでるんスよ~」とか言われて部下に借りたDVDの主演女優は『桃井望』といって、どっちかというとロリ系ややぽっちゃり型女優である。ぽっちゃりタイプであるため拙者のストライクゾーンからはやや外れるのだが、事件と聞いて参考までにググってみたら、当時交際していた男性と共に腹部を刺された後に灯油で車ごと焼かれるという結構凄惨な事件であることがわかった。当該文書と合わせて説明すると「無理心中の疑いが濃い」という線で警察は捜査を事実上終了している。ただ、心中する理由や兆候がまったく見あたらないため、遺族達は犯罪性を主張し告訴状を提出し、平成15年には受理されているが、真相を解明する決定的な情報については現在承知していない。「新潮45」は交際相手のサイドビジネスにからんだ不審な金の流れ(裏中古車マーケットのネットワークの存在を示唆している)について指摘しているが、関係者が誰であるのかすらも全く不明のままである。

(3) ほとんど姿を現さない父とパチンコ三昧の母の間に産まれ、手癖が悪く近所でも要注意人物として育った被告は30歳も過ぎたある日の夕方、たまたま通りかかった短大生を車で拉致して強姦後、無造作に縛り上げて灯油をかけて火を付ける。なんの非もなく生きながら焼き殺された短大生の無念たるや。新潮45の記者は法廷でもまったく動揺することなく淡々と事実を述べ、悪びれることなく減刑を要求する被告の姿に裁判の意味を考える。

(6) 嫁姑の確執の挙げ句嫁を自宅階段で撲殺し血まみれになる姑、現場を目の当たりにしながら何も見なかったことにした夫の歯科医。通報したのは7歳の息子・・・・太古の昔から連綿と続く憎しみの連鎖、「ひどい姑いびりをされる」と近所に触れ回る姑、「毎日度を超したイヤミを言われ続ける」とこぼす嫁。真実はどちらなのか。将来ウッカリ2世代住宅も建てられない。

【解説】・・・・なぜか中村うさぎが登場(笑)。自分の生活能力のなさや女性性と、当該書籍に登場する様々なバカ母を対比し、自分もいつ「向こう側」に行っちまうかわかりゃしねえ、とコメントしている。

 例によって・・・・この本に救いやカタルシスはありません。なんか連発でおなかが一杯になった気分でありまして、ああ、たまにはフィクションのフツーの連続殺人ものが読みたくなってきた(重症)。

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殺ったのはおまえだ/新潮45編集部/新潮文庫

 雑誌「新潮45」に掲載された犯罪ルポの単行本。扱われている事件は以下の通り。なお、日付については「発生日時」になるべく合わせた。
(1) 池田小学校事件(大阪/H13.6.8)
(2) 実施虐待致死事件(尼崎/H13.8.7)
(3) 主婦暴行監禁餓死事件(伊勢崎/H13.11.12)
(4) 恵庭OL殺人事件(恵庭/H12.3.17)
(5) 埼玉略奪愛看護婦殺人(埼玉/H13.2.26)
(6) 十七歳双子刺殺事件(名古屋/H13.2.25)
(7) 池袋通り魔連続殺傷事件(東京/H12.9.8)
(8) 月ヶ瀬村女子中学生撲殺事件(奈良/H9.5.4)
(9) 女子中学生手錠放置事件(神戸/H13.7.24)

 通り一遍のルポではなく、新潮45なりの重点を絞った書き方は、事件を曲解するのではないかという不安はさておき、事件の違った側面を浮かび上がらせてくれる。特に強い印象を受けた部分をピックアップすると。
(1) 先日死刑が異例の早さで執行された宅間守死刑囚の家庭、とくにメディアの前で啖呵を切り「この親にして」と評された父親に密着取材。幼少のころからかなり粗暴で破滅的だった死刑囚に対抗するため、肉体労働で鍛えた身体と木刀と出刃包丁で立ち向かう父・・・・どっちが果たしてどうだったのか。
(4) 被害者の恋敵が逮捕。決定的証拠を欠いたまま起訴に持ち込まれたため、伊東秀子弁護士(元衆議院議員)を始めとする友人知人の支援を受けて罪状を否認する被告。普段の人柄を知る人々は被告の無罪を信じているが、過去、彼女の周辺で起こった様々な事件との関連性から、新潮45は明らかに「クロ」だとしているようだ。
(7) 支離滅裂な理論のもと、炎天下の池袋で包丁とハンマーをふるい何の面識もない人々を2名殺害。死刑判決を受けても理解しているのかいないのか、機械的に弁護団に言われるままに控訴する被告の心中を察することができるものなどいない。無気力で無味乾燥な被告の人生を追っても、空しさがつのる。
(8) 声をかけたが無視されたのでカっとなった・・・・獄中で自殺した被告は在日朝鮮人の血を引いており、歴史の古い村で差別されて育った。たまたま通りかかっただけの女子中学生の態度に対し一気に噴出したものは何だったのか。行方不明当時から疑惑の人物であったが、処分した車をすかさず差し押さえた警察が証拠が見つかるまでは逮捕にこぎつけることができなかったらしい。
(9) 意外にも加害者である教諭ではなく被害者であった少女に焦点を当てている。粗暴な父と愛情を示さない母の間で育ち、養護施設と自宅、そして駅前のたまり場を行き来する毎日。そしてテレクラ。「新潮45」ははっきりと、この父親による被害者への性的虐待の事実を指摘し・・・・指摘するが、もはやどうしようもない。取材記者は残された2つ下の妹を案じている。

 ・・・・ていうか、もうこの本のどこにも救いはありません。あるのは被害者の無念と遺族の怨嗟ばかりで、数々の被告人を生み出した貧しい、恵まれない家庭については同情するが、それが被害者が死なねばならなかった理由にはならないじゃないですか。
 特筆すべきは、特に凄惨な事件を起こす被告人は、過去になんかやって前科があるケースが多く、自分で自分がコントロールできない人々というのはかなり早期にそれがわかる。服役者の更正を全否定するわけではないが、もうちょっと、こう、警察力の増強(我が国は先進国における人口当たりの警察官数が低い)とかでなんとからなんだろうか。
 ・・・・・・例の「布団たたきながら『引越!引越!』を連呼する”騒音おばさん”」を連想してしまった。なんなんだアレ・・・・・もう。 

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Missing(13)完/甲田学人/電撃文庫


 電撃文庫においては若干珍しく萌えも笑いも一切ありゃしねえ本気の学園ホラーとでも申しましょうか、とにかくシャレにならない凄惨な13巻に及ぶシリーズも遂に完結。したので紹介する。12巻の『神降ろしの物語』、最終巻13巻『神降ろしの物語・完結編』をまとめ読み。
 ていうか「都市伝説」や「おまじない」をキーとした学園怪談っぽい作品こそ多々あるものの、本シリーズのようにそれらがホンモノの怪異を呼び寄せ、一応事件解決を担うグループがあり事件としては毎回一応の解決は図られるものの、その過程で死者・行方不明者が毎回若干名発生する気合いの作品は珍しいと言える。指折り数えたわけではないが、1つの学校で1年足らずの間に死者(それもタダの死に様ではない)行方不明者ともに十数名も発生すればその騒ぎたるや戸塚ヨットスクールもビックリの社会的レベルに達するはずである。が、この謎についてもシリーズの途中でキッチリ解決されている(<ていうか解決しないで!怖いから・・・・)
 当初噂やおまじないを通して「向こう側」から漏れ出してくる怪異を対症療法的に解決してきた主人公達だったが、シリーズ後半になると徐々に第1巻から登場する、ホンモノの魔女であるが故に狂人扱いされている十叶詠子が怪異を操るようになり、やがて山の異界に棲む「神」(のようなもの)を善意から降臨させようとする魔女&その一党と正面対決! という流れになるのだが、シリーズが進むごとにこのグループの団結は強化されるどころか櫛の歯が欠けるようにバラバラになっていくのであり、最終決戦時の心細さといったら・・・・そしてそのままなんともスッキリしないエピローグへ。いやあ、そのう、一応エンターテイメントなんだからもうちょっと、こう、カタルシスってものがさあ、と思ったりするわけです。
 後、シリーズが進むごとに段々怪異のメカニズムに関する説明が難解なものになっていき、最後の方になるとその難解さが怖さを削ぐというか、「参考資料3000冊」! という気合いが若干足を引っ張っている感アリ。拙者の頭がソッチに向いてないとも言えますが。
 個人的に非常に残念なのは、犬神憑きによるコンプレックスや空目(主力級だが主人公ではない、怪異に関して造詣の深い超然とした、神隠しの生還者)に対する想いを背負っていた木戸野亜紀が、ついに救われないまま舞台を去ることであって、魔女によって『ガラスのケモノ』と称された彼女の今後の幸せを切に願うものであります。

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レパントの海戦/塩野七生/新潮文庫


 AD1517年レパント沖で発生したスペイン・ヴェネツィア等を基幹とするキリスト教圏連合艦隊とトルコ艦隊による合計艦艇数500、参加戦闘員数17万人という、ガレー戦時代の最後を飾る艦隊決戦の顛末。ええ実はまだ読んでなかったんですよスミマセン(笑)。
 司馬遼太郎に比べると個人的に若干とっつきにくい塩野ですが、今回は海戦メインということもあって軍事マニアには敷居が低くなっております。しかし連合艦隊結成に至るまでの外交のゴタゴタ特にヴェネツィアの奔走等は読んでて非常にスリリングであってかつ勉強になるなあ。もうちょっと図表を増やしてくれると有り難いんだけども。
 「文明の交代期に生きた男達を壮大に描く3部作、ここに完結!」とか裏に書かれてて若干困りましたがいきなり読んでしまいました。『コンスタンティノープルの陥落』は持って来てますが『ロードス島攻防記』は古本屋で見つからなかったんだよねえ。・・・・ていうか1円ですか!?>アマゾン 

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一緒に遭難したい人(2)/西村しのぶ/講談社



 未完の女王、西村しのぶに1巻が出てから一体何年かかっているのは真剣に問いただしたいシリーズ2巻目。フリーライター・キリエと税務署職員マキちゃんのラブラブカポー&キリエのルームメイトでいとこで職業バニーの絵衣子がおりなす貧乏でおしゃれな日常・・・・というとなんか語弊があるような・・・・特に2巻に関してはマキちゃんの出番はほとんどなく、仕事があったりなかったりする基本的にはビンボなキリエ&絵衣子が西村しのぶ全開のゴージャスでおしゃれでスタイリッシュ・・・・ああ!コレ系統の語彙力に乏しい拙者が憎い! ていうか金ないくせにどうしてそんなにオシャレなんですかアンタ達は! 
 しかし中身はビンボなりにイカス生活を満喫する女二人のOL進化論的日常であってイヤミでないところは流石であります。しかし舞台が神戸なのになぜ登場人物は全員標準語なんだろうか? おしゃれじゃなくなるとでも?(笑)

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スカートの中はいつも戦場/たまきちひろ/朝日ソノラマ


 本来こういうレディコミ系の漫画には興味がないのですがなんとなくイキオイのある表紙と帯にシビれて購入してしまいました。「ノーガード、ゆえに半端ない。ぶっちぎり男前ラヴ!」 うーん、なんかスゴそう。
 中身は短編であって(1)悪い男に騙されて800万の借金を背負った女とその腐れ縁の同級生男とのガチ殴り合いラブ「ハマなす!」(2)処女を捧げた男にキュウリを突っ込まれそうになって以来、キュウリを見ると異状に興奮してしまう自分に真剣に悩む「はつもの」(3)割り切った上で彼女持ちの男のセックスフレンドをやっている女の心境の変化「火曜日の恋人」(4)かなりダメな女二人暮らしのどっちが先に幸せになるかの組んずほぐれつバトル「スイートルーム」(5)なんとか処女を卒業したい25歳OLの愛の空回り「ガチン娘っ!」の5本。
 (2)だけなんか趣が違うが(笑)後の話は、まあ、いい年こいた男がイロイロ頑張って失敗してウガーという無数にある漫画の、まあ女性版であって、読んでいると、こう、ま~お互い頑張っていきましょうやという前向きな気持ちになる・・・・ウッカリすると読むとブルーになる作品群(笑)。

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なぜ起こる鉄道事故/山之内秀一郎/朝日文庫


 もともとハードカバーだったものを、福知山線の事故を機に文庫化。
 航空機事故に関しては特に我が国においてはまもなく20年を迎える日航機123便事故を始めとして事故により発生する犠牲者も与えられるインパクトも巨大であるため、実録ドキュメントや技術的な原因究明の本等非常に多く出版されているが、列車事故に関しては(航空機事故に比して)犠牲者も少なく、交通事故に毛の生えたような扱いであって関連書も少ない。此度の福知山線の事故に際して拙者も「そういや列車事故の本って読んだことないな~」と思ってアマゾンで検索をかけ、数件絞って購入を迷っていたところ、当該書籍が本屋に並んだので購入。
 著者は昭和31年に国鉄入社以来、1機関士見習いから出発してJR東日本会長まで上り詰めた鉄道のプロであり、自己の経験談も交えながら鉄道の歴史=事故対策の歴史であるという視点から、鉄道開発とそれに伴う事故、事故対策の様々な施策・システム、ヒューマンエラーの意味等について解説し、技術と利便性と安全性の兼ね合いについて問題提起し、原因究明より責任追及に偏りがちな日本の態勢に疑問を呈している。列車事故入門書として非常に優れていると思うが、ATSやATCの構造等の解説についてはちょっと図解等が欲しかった気がする。
 考えてみると航空機事故の大半は原因が設計・整備のミスやパイロットの操縦誤り等、航空機の内部にあるのに対し、列車事故について特に最近はその外部、すなわち運行システムにあるところに決定的な差がある。例を挙げれば日航機事故の原因は圧力隔壁の修理ミスであり、中華航空機墜落事故の原因は自動操縦システムと人間の判断のせめぎ合いであり、NY沖爆発事故は配線に問題があったからである。対して列車事故。餘部鉄橋転落事故は強風下の無理な運行、上海列車事故は単純な運行ミス、そして福知山線事故については過密ダイヤ・列車を遅らせた運転士への不合理なペナルティ教育の存在・運転士の性格と勤務態勢・現場のカーブの構造・マンションの存在等が組み合わさって発生したとされている。
 しかしその原因究明において捜査範囲が広範にわたり、そこには運行側の反省・後悔・保身が、遺族達の怨嗟が、メディアの追求がない交ぜになって渦を巻くという構図には変わりなく、騒々しく、切ない。公共交通機関を運行することの責任の重大性について再認識させられる1冊であり、列車運行に関わる人にはぜひ読んでもらいたい・・・・ていうか既にこの辺については教育がなされている気がするので、余計なおせっかいですかな。

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8月新刊

でもって8月新刊。

コミック発売一覧(発売日・出版社順リスト表示)

08/05  白泉社  彼氏彼女の事情 21(完)  津田雅美  \410
08/10  メディアワークス発行/角川書店発売  いおの様のファナティクス 1  藤枝雅  \893  書籍扱
08/17  講談社  魔法先生ネギま! 11  赤松健  \410
08/17  講談社  女子大生 家庭教師 濱中アイ  氏家ト全  \410
08/25  一迅社  Fate/staynight コミックアンソロジー 10  アンソロジー  \890  
08/25  一迅社  ToHeart2 コミックアンソロジー 4  アンソロジー  \890
08/27  メディアワークス発行/角川書店発売  よつばと! 4  あずまきよひこ  \630 

 カレカノ最終巻キター! というわけで16巻くらいからサボってる気がするのでまとめ買いですな。や~長かったねえ。
 
 

文庫発売一覧(発売日・出版社順リスト表示)

08/05  幻冬舎  幻冬舎文庫  ダメな人のための名言集  唐沢俊一  \  
08/10  メディアワークス発行/角川書店発売  電撃文庫  ビートのディシプリンSIDE4  上遠野浩平  \599
08/20  富士見書房  ドラゴンブック  デーモン・アゲイン  清松みゆき  \588  
08/中  フランス書院  美少女文庫  水着でパラダイス(仮)  橘真児  \680  
08/30  新潮社  新潮文庫  そこが知りたい「脳の病気」  天野惠市  \420

 もうブギーポップシリーズは買うものの全然読んでません。もう6冊ぐらい溜めっぱなしなのでは・・・・(なら買うなよ)
 こうして見ると、文庫分は「水着でパラダイス」以外は買わなさそう(意味ないリスト)
 

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7月新刊

 6月後半から精神的にちょっぴり余裕がなかったために忘れていたコミック・文庫の7月新刊の要チェック部分。情報源は例によって大洋社

コミック発売一覧(発売日・出版社順リスト表示)

07/13  講談社  一緒に遭難したいひと(2)  西村しのぶ  \830  
07/22  講談社  ヨコハマ買い出し紀行(13)  芦奈野ひとし  \520 
07/25  エンターブレイン  Fate/stay night アンソロジーコミック(10)  アンソロジー  \924  書籍扱
07/25  富士美出版  (成)WORLDS  結城みつる  \1050  
07/25  富士美出版  (成)聖隷 Holly Slave  山本夜羽音  \1000 
07/27  メディアワークス発行/角川書店発売  はやて×ブレード(3)  林家志弦  \578 
 

 西村しのぶは一部で「未完の女王」と呼ばれているらしい。そういえば・・・・(笑)。この遭難2巻も結構前に出るはずだったのに延期されてたからな。本屋で未確認だが、本当に出てるのだろうか。
 ヨコハマ買い出し機甲もとい紀行は最近面白くない。原因不明だが。
 結城みつる・・・・ヘタすっと1年くらい待った気がするが(笑)ま~当てにしないで待ってるよ。


文庫発売一覧(発売日・出版社順リスト表示)

07/08  富士見書房  富士見ミステリー文庫  ぼくがペットになった理由  小林めぐみ  \588  
07/上  早川書房  ハヤカワ文庫JA  星界の断章(1)  森岡浩之  \651  
07/20  富士見書房  富士見ファンタジア文庫  ソード・ワールド・ノベル 幸せをつかみたい!  サーラの冒険(5)  山本弘  \560  
07/20  富士見書房  ドラゴンブック  新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT(4)ファンドリア・ファンクション  藤澤さなえ  \588  
07/20  富士見書房  ドラゴンブック  新ソード・ワールドRPGリプレイ集(10)名乗れ!今こそ大英雄  秋田みやび  \588    
07/中  二見書房  二見文庫  唐沢教授の雑学園(仮)  唐沢俊一  \590  
07/22  集英社  スーパーダッシュ文庫  Holy☆Hearts!  神代明  \     
07/28  新潮社  新潮文庫  国際テロ(上)  トム・クランシー  \860  
07/28  新潮社  新潮文庫  国際テロ(下)  トム・クランシー  \860  

 サーラの冒険!? あれ? これヘタすると10年ぶりぐらいなのでは? スゲエなあ。
 あれ、4巻持ってたっけ・・・・ていうか今までの話がさっぱりだ(笑)
 クランシーの新刊は果たして小説なのかノンフィクションなのか。

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READ OR BUY

 給料日直後の週末ですよハラショー!
 と言えどもボーナス抜き特大連休GWということで交通費とかガリガリかかるのでいつもの調子で使っていると大変なことになりますよ、ということで節制しよう・・・・とチラっと思ったが今月は異動にからんだ特別手当がちーと出たのでま~その分はな! と心の中の関係各部署にいいわけしまくって買い出しに出かける。本日(23日土曜)については御茶ノ水で下車して古本屋を回って秋葉原から帰る巡回コース。
 「戦史が読みてえ!」と発作的にここ一週間、戦史づいていている。きっかけは同期の机の上に転がっていた児島襄の『太平洋戦争』という新書の上下巻をパラパラめくってちょっとムラムラ。近現代日本軍事史のノンフィクションを書いている人で、以前大学のレポートで必要だったので『満州帝国』というシリーズを買って・・・・パラパラ読んだ記憶がある(笑)。後は文春文庫の『指揮官』と『参謀』。どちらも短編なので読みやすい。
 『太平洋戦争』・・・・新書上下巻で大体の流れを網羅した便利なシロモノであることは知っていたし、注目していたのでもしかすると例によって買いっぱなしで読んでないのかも・・・・と思って拙者のスーパーデータベース及びウルトラ家計簿で調査したがどうやら買ってないようだ。ので、先日わりと大きい近所のBOOFOFFに行ったが不発。
 どこで間違ったのか「ちくま新書である」と思いこんでおり、近所で探してもらちがあかないのでもうこれは神保町ですな、と早合点して捜索に出たのだった。
 しかし数件回ってもハシにもぼうにも引っかからないので、フツーの書店で目録を調べたところ、「なんだ中公新書じゃんよ!」と愕然としてもういっかい巡回したらあっさり発見(なお、帰宅後ネットで調べたら新書版は絶版どころがガンガン出回っていて、さらには文庫版もあることが判明。なんで今回こんなに勘違いしまくりだったのか謎。ちなみに次に読みたい本でなおかつ古本屋にもなかった『朝鮮戦争』のシリーズは確実に絶版)
 戦史が読みたい! と思いつつなぜか読みたくて仕方ないのは海戦史の方であってこれがなかなかない。『戦艦大和ノ最期』を始めとして各艦艇を中心にしたり、提督を中心としたり、制度に着眼を置いたり・・・・それはそれでいいけど今回は海軍の戦術が見たいのだよ~と思って軍事専門古書店も回ったあげく結局三省堂で『海軍史の教訓』『図解雑学太平洋戦争』を買う。どちらも作戦図入り。しかし古書店を回っていて気づいたが、リデル・ハートの戦記やチャーチルの回顧録の単行本は元値が高い上にプレミアまでついとるのう。死ぬまでには読んでみたいものじゃ。
 その他この日はイロイロ買いまくり。結局購入したのは以下の通り。
 『太平洋戦争』    児島襄  中公新書 (古本)
 『航空事故』     柳田邦夫 中公新書 (古本)
 『精神鑑定の事件史』 中谷陽二 中公新書 (古本)
 『殺人百科』     佐木隆三 文春文庫 (古本)
 『殺人百科2』    佐木隆三 文春文庫 (古本)
 『海軍史の教訓』   本山聡毅 鳥影社
 『図解雑学太平洋戦争』 文浦史朗 ナツメ社
 『ラブロマ(4)』    とよ田みのる 講談社
 同人誌4冊 内1冊は痛恨の2重買いが判明(泣)
 『二人の義姉・人妻と女子大生』 菅野 響 フランス書院
 『SWリプレイコロシアム・プレミアム』 清松みゆき他 富士見ドラゴンブック

 ・・・・う~ん、いつ読むのだろうか(笑)
 

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今月の新刊チェックリスト

4月にチェックする予定のマンガ・文庫。意外にコミックの出が少ない・・・・ちなみにこのリスト全部買うのではなく、一応本屋で探して手に取ってみるブツという意味のリストで、実際はこの1/3程度購入するものと見積もられる。
 新刊情報は大洋社から。

2005/04月分(コミック)
04/05  リイド社  ゴルゴ13(136)涙するイエス  さいとう・たかを  \550  
04/08  少年画報社  イケてる2人(20)  佐野タカシ  \520  
04/23  幻冬舎  888(スリーエイト)(2)  桑田乃梨子  \620  
04/25  小学館  水に棲む花(3)  篠原千絵  \410  
04/25  一迅社  Fate/staynigh コミックアンソロジー(8)  アンソロジー  \890
04/25  一迅社  To Heart2 コミックアンソロジー(2)  アンソロジー  \890  
04/25  少年画報社  ジオブリーダーズ  伊藤明弘  \530  
04/28  リイド社  ゴルゴ13(58)偽リの五星紅旗  さいとう・たかを  \500  
04/28  リイド社  ゴルゴ13(59)ハリウッドギャンブル  さいとう・たかを  \500  
文庫発売一覧(発売日・出版社順リスト表示)
更新日:2005.3.9
04/01  集英社  コバルト文庫  妹(スール)オーディション  今野緒雪  \460  
04/06  筑摩書房  ちくま文庫  日本の右翼  猪野健治  \882  
04/06  徳間書店  徳間文庫  顔 FACE  横山秀夫  \620  
04/14  双葉社  双葉文庫  楽園レッスン(仮)  橘真児  \650  
04/14  双葉社  双葉文庫  戦場にかける恥  いしいひさいち  \600  
04/18  二見書房  マドンナメイト文庫  淫女館(仮)  堂本烈  \570  
04/中  フランス書院  美少女文庫  ぼくのお姉ちゃん(仮)  橘真児  \680  
04/22  集英社  スーパーダッシュ文庫  Holy★Hearts!やさしさ運ぶ、そよかぜです  神代明  \  
04/22  フランス書院  フランス書院文庫  人妻と処女(仮)  管野響  \630  
04/23  角川書店  角川文庫  小説 ザ・ゼネコン  高杉良  \567  
04/26  幻冬舎  幻冬舎文庫  日本史原論 偉人編  爆笑問題  \  
04/26  幻冬舎  幻冬舎文庫  非国民(上)  森巣博  \  
04/26  幻冬舎  幻冬舎文庫  非国民(下)  森巣博  \  
04/26  新潮社  新潮文庫  「赤報隊」の正体  一橋文哉  \460    
04/26  新潮社  新潮文庫  遠い「山びこ」  佐野眞一  \700  
04/26  新潮社  新潮文庫  司馬遼太郎が考えたこと(6)  司馬遼太郎  \660  
04/26  新潮社  新潮文庫  ダイスをころがせ!(上)  真保裕一  \620  
04/26  新潮社  新潮文庫  ダイスをころがせ!(下)  真保裕一  \580  
04/下  早川書房  ハヤカワ文庫JA  ミステリオーソ  原寮  \693  
04/下  早川書房  ハヤカワ文庫JA  ハードボイルド  原寮  \693    
04/下  早川書房  ハヤカワ文庫HM  死が二人をわかつまで  ジョン・ディクスン・カー  \840  

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『会社がなぜ消滅したか 山一証券役員たちの背信』 読売新聞社会部  新潮文庫

 本屋で見あたらないのでアマゾンで買おうと思ったらなんか絶版扱いですか? と思ってアマゾンの古本コーナーで買うしかないのかな~と残念な気分でいたら、おととい深夜の散歩中にたまたま入った個人商店の本屋の隅で幸い発見。読み出したら止まらなくなって仕事の合間にも読むありさま(仕事しろよ)。
 「社員は悪くないんです!」と号泣する野澤社長の記者会見が非常に印象的だった山一証券自主廃業事件。大学生だった拙者にもちょっと疑問だったのは、どんなヒドイ経営破綻でも、結局どっかに吸収合併されたり、政府に救済されたり、最悪会社更生法扱いになったりするのが常なのに、4大証券の一角を占めていた巨大企業がなぜ逃げ場のない自主廃業という『消滅』に追い込まれていったのかということであって、その一部始終(といっても例によって終わってはいないんだけども)の記録である。
 バブル期に利益を約束した金融商品が、バブル崩壊後どんどん真っ赤になっていくのに約束を盾に利益を求める顧客のためにどんどん付け替えていく損失補填。それが際限なくふくらんでいくのに代々の会長社長・監査役を初めとする役員達は不作為によってそれを放置し、債務超過に陥ってそのうち誰にも助けてもらえなくなって、外資からも見放され結局会社が沈んじゃった~という話を基幹として、やはりこの事件についても『犯人』は悪党面した悪のボスではなく、めんどくさいこと、キツイことを自分の代で処理したくないちょっと気の弱いオッサン達であるということを容赦なく、しかし切なく暴くルポ。「株価さえ上向けば損なんてすぐ取り戻せる」と当てのない希望にすがってもう少し、もう少しと問題を先送りにしていくおっちゃん達を笑うのは簡単だが、家族や社員を抱える立場になった時に、立派ないすの横にある箱を開けたらもの凄い負の遺産が入っていたら・・・・慌ててフタをして見なかったことにする、というのは、誰しもあることのような気がしませんか。
 日本人は伝統的に死人を非難しない。死んでしまえば仏様。消滅した会社の経営責任を問う作業は、会社消滅後しばらく続いたものの、ある報告書を最後に中断(おそらく永遠に)されたままらしい。
 一部専門知識がないとちょっと理解しにくいところがあるものの(わかりやすく解説してくれてるんだけどちょっともう金融マジックはよくわからん)関係者の証言を丁寧に追った非常にいいノンフィクション。おすすめだ!
 今度は中内ダイエーのノンフィクションが読みたくなってきたよ~

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『会長はなぜ自殺したか~金融腐敗=呪縛の検証』 読売新聞社会部 新潮文庫

 ある朝とある学校の門前に子供の首が転がったり小学校で女の子が頸動脈を同級生に切られて失血死したりといった事件ばっか追いかけがちな拙者ですが(ひでえな)経済事件というのはイマイチ食指が動かなくて新聞記事を見て「ふーん」でスルーしておりました。
 ということであんまり関心も知識もなかったのですが、とある新聞社に勤める知人から「なかなか頑張ってるノンフィクション」と勧められて買ってみました。
 第一勧銀の総会屋に対する不正利益供与事件に端を発した金融不祥事が、東京地検特捜部の捜査が進むにしたがって際限なく野火のように広がっていき、最終的に「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件としてインパクトのある大蔵官僚・日銀首脳に対する過剰接待に収賄罪が適用される政官財を巻き込む一大疑獄事件に発展していく様が緊張感を持って描かれている。最終的に逮捕者45名、官職・役員辞職83名(三塚蔵相(当時)も含む)、懲戒処分を受けた官僚・日銀職員214名という、こうしてみるといやはや大事件だったんだなあ、という。そしてこの本のタイトルにもあるように第一勧銀元会長を始め6人が自殺しており、この事件は新井将敬代議士の自殺によって政界から圧力をくらった特捜部が失速していくことによって尻切れトンボに終わってしまう。今でも証言する人は多い。「あれくらいの接待、みんな受けていた。なんで俺だけ・・・」「新井は露骨にやりすぎただけ。うまいことやってる政治家はもっといっぱいいた・・・・」
 戦後から連なる総会屋の系譜を中心に、大手銀行が振り切れなかった”呪縛”について微細な描写が続き、極悪人でも聖人でもない大銀行のエライ人々がなんとなく流されてモラルに反したことをやってしまうメカニズム。株主総会を無難に乗り切ることに血道をあげるこっけいなほど真面目なオッサン達が、ある日株の買収を発表されてうろたえるアノ人ソノ人を連想させる。ちなみにこの事件をモデルにした高杉良の小説『金融腐食列島』『呪縛』は役所広司主演で映画化されている。そういや見たことあるな。
 個人的には、総会屋事件・ノーパンしゃぶしゃぶ事件・現役代議士自殺事件とブツ切りで報道されたり、あるいは我々が認識したりする一連の事件が、全部繋がっていたことを知ることができたので収穫。それを裏打ちする膨大な取材にも脱帽。
 大変迫力あるルポでありおいしゅうございました。コレ読んだら姉妹編『会社がなぜ消滅したか』も読みたくなってきた。

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『食卓にビールを』 小林めぐみ 富士見ミステリー文庫

 なんの予備知識もなくその萌えぷにな表紙だけ見て(ゲーマーズは文庫にもプラパックでカバーする)、ま~小林めぐみもベテランだし、つまんなくはないだろうと衝動買いしたらこれがなかなか中ヒット。初版は昨年夏。
 したら中身は作家兼女子高生兼物理マニア兼おさな妻が日々遭遇する宇宙人とのドタバタSFコメディであって、しかしながら中のSF的な仕掛けについては結構本格的であってしょっぱなからシュレーディンガーの猫ネタという。どんな妙ちきりんな宇宙人と遭遇しようがその異様な順応性の高さで冷静に女子高生パワーと新妻パワーのハイブリッドで事態を打破する気の抜けた展開は非常に愉快で癒される。2巻も出ているようなので、千歳に帰ったら即買いだ。
 科神総研はこうしたシチュエーションが過去のモノとなってしまいかねない、女子の結婚可能年齢を18歳に引き上げる民法改正案に反対します(笑)。

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『みなみけ(1)』 桜場コハル 講談社

 神戸ゲーマーズの店外に原画が展示してあったので何気なく見たら面白かった。しかしゲーマーズの店内には見あたらなかったので別の店で購入。ヤングマガジン掲載の3姉妹の日常を描いたショートコント集。
 雰囲気的にはかなり『苺ましまろ』に近いか・・・・『あずまんが』や『よつばと!』のにおいもほのかにする日常脱力漫画であって主人公はニヒルでシビアな小学生の三女千秋、あずまんがのトモ的位置づけのバカパワー全開の中学生次女夏奈、2人の妹の親代わりとなって面倒を見るおっとり高校生長女春香の3人。生別か死別か不明だがこの家庭にどうも両親はいないらしい。だいたい夏奈がつっぱしって自爆し、千秋がトドメを刺すようなボケつっこみが主力である。気に入ったので既刊『今日の5の2』も購入予定。

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『しずるさんと底なし密室たち』 上遠野浩平 富士見ミステリー文庫

 前作『しずるさんと偏屈な死者たち』に引き続き、寝たきり安楽椅子探偵(おい)しずるさんとそれを見舞う友人「よーちゃん」が、そのシチュエーションに似合わぬ古今東西の薄気味悪い殺人事件を解決! 第2弾。
 つーかねー。「かわいいイラストと登場人物はかわいい女の子ほぼ二人っきり」と「短時間ミイラ化死体・一家7人惨殺事件等」とのミスマッチが「マッチ」しきってない違和感がどうしても残って残念。ここで「日常的謎事件」とするとその辺でも読めそうなので、上遠野っぽく薄気味悪い事件を持って来たんだろうけど・・・・その合体に失敗している気がする。何が足りないのかは自分でもどうもよくわからない。
 ところでブギーポップはもう3冊ほど溜めて読んでないなあ。

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『空の中』 有川 浩 メディアワークス

 電撃文庫でデビューした作家がハードカバーでSFデビュー! ていうか電撃文庫は玉石混淆であってハードカバーで出しても売れるんじゃねえかという作品も結構知ってるし、それは出版社の売り方なんだろうけど、電撃文庫という一部若いorヲ向けでデビューした作家の作品を、広く一般向けに出版社が売り出すというのはやはり歓迎すべき事だと思います。ま~この作品がしょっぱなから萌え萌えな絵付きで文庫で出ても一向にかまいませんでしたが(笑)。
 四国沖高度2万mで相次いだ謎の航空機爆発で、国産テスト機とF-15が空に散った。高度2万mに存在する「何か」を巡って、それぞれの立場で謎を解き明かそうとする遺された子供達と大人達。F-15の編隊長だった父を失った空洞を埋めようとする瞬、テスト機の機長の復仇に燃える娘の真帆の対象と、空自岐阜基地の対策チームでのすったもんだが話の2本柱であるが、ファーストコンタクトものを利用した子供達の成長物語という青臭い側面が強いと感じる。大切なモノを失ったことに付随して発生する各種の混乱を、未完成な心がどう受け止めていくのか・・・・「何か」の描写が規模のわりにシンプルなのに比して、子供達の葛藤が非常に丁寧に描かれているのが印象的であった。いや、青臭いのは好きですよ?
 「幼なじみもの」を冒頭に否定しつつ段々接近していく瞬と佳江、若さに似合わぬひょうひょうとした言動で堅物女性パイロット光稀(<どーも芝村くさい(^^;))を翻弄する調査員の高巳。こちらの2組も目が離せなくて萌え萌えです(笑)。

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『春期限定イチゴタルト事件』 米澤穂信 創元推理文庫

 誰も死なない、日常の謎を解くタイプで、シリーズ通しての謎も一本あってラストにそれも解決される連作短編集。主人公は高校1年の小鳩君と小佐内さん。それとたまに小鳩君に力を貸す体育会系ナイスガイ、健吾君がレギュラー出演。
 小鳩君は元々名探偵級の頭脳を持っていたが中学時代のとある事件(<これについては具体的には説明がない)で若気の至りの手痛い失敗をして以来、小市民たろうと努力を続ける少年。小佐内さんは小鳩君の表現を借りると「僕が狐だったとするならば、小佐内さんは狼だった」らしいが、作中でそれに関する描写は一切なく、かえってスゲエ気になる(笑)。この2人は、恋愛関係でもなく依存関係でもなく小市民たろうという「互恵関係」にある同志であり、基本的には話はこの2人を中心に展開する。
 小鳩君の中学時代を知らない健吾君は、小学校時代のキレを隠している小鳩君をもどかしく思っていてそれに関する葛藤もあり。
 小市民たろうとする2人の前になぜか次々に現れる謎、そして目立ちたくないのに謎を解いてしまう小鳩君。おとなしく引っ込み思案な少女を演じているのに瞬間的に忍者のような行動力を発揮する小佐内さん。小鳩君を体育会系ノリで叱咤激励する健吾君。
 楽しく気楽に読めるミステリ。おすすめ。

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『大戦勃発』全4巻 トム・クランシー 新潮文庫

 ジャック・ライアンが大統領になってしまってからイマイチ面白くなくなったという人もいますがそれはライアンが主人公である冒険小説として面白くなくなったというわけであって、拙者がクランシー作品に求めるのは多種多様な安全保障機関がナイスガイ達の指揮のもと危機に対して立ち向かっていくメカニズムとダイナミズムであって、自分をアメリカ人だと思って読めばこれほど爽快で気持ちの良いしかもエキサイトする物語は凡人にはなかなか書けません。ま~しかし『日米開戦』における日本描写は流石にリアリティゼロでしたけども。
 というわけで本作全4巻の『大戦勃発』は『日米開戦』で日本を、『合衆国崩壊』でイスラム連合を操っていたのが実は中国政治局内のある実力者で、貿易問題と台湾問題(<どの作品か知らんけどこれまでの経緯で合衆国は台湾を独立国家として認めている)その他の突発事項で対米関係が極度に悪化し経済的に致命的な窮地に立たされた状況を打破するため、シベリアで発見された巨大油田と巨大金鉱を求めてシベリア侵攻作戦をもくろむ、というストーリー。文庫の帯には「ついに真の敵が姿を現した!」と戦隊モノ最終回のようなセリフがありますが、ま~中国の実力者に日本があそこまで操られるかという疑問は残る(笑)。
 中国が抱える諸問題をこれでもかというくらいに列挙するわけだがこれがなかなか参考になり・・・・いやスゴイですな。とても常任理事国の国家とは思えない。これや遅かれ早かれ崩壊ですよ。
 登場人物がすごい。これまでのシリーズでライアンと関わってきたナイスガイ達がまさにオールスターキャストといった感じで昔からのファンとしてはうれしい限り。

『レッドオクトーバー』でライアンと組んでレッドオクトーバー内で大奮闘したマンキューソは太平洋総軍司令官、親友の海軍パイロットだったロビー・ジャクソンは副大統領、『クレムリンの枢機卿』でモスクワで大活躍したフォーリ夫妻は旦那がCIA長官で奥さんは作戦担当副長官、『いま、そこにある危機』での知人ダン・マリーはFBI長官、同作でライアンと急速に親しくなったCIA工作員ジョン・クラークは多国籍特殊部隊<レインボー>の長官、まだまだロシア側も!『クレムリンの枢機卿』でライアンと激しく闘ったKGBのセルゲイ・ゴロフコは今やすっかりライアンの親友になってKGBの後継組織である対外情報局長官、登場作品は思い出せないがロシア軍の実力者だったゲンナジー・ボンダレンコ将軍はロシア極東軍管区総司令官!
 これだけの面子が中国の陰謀に立ち向かうんだからもう大勝利間違いなしというかクランシーファンは失禁ものです。
 1~3巻まで引っ張るに引っ張って軍事衝突は4巻で一気に描写される「タメ」は『いま、そこにある危機』に勝るとも劣らぬ出来であって軍事マニアにはたまりません。
 ま~大きな目で見ればアメリカマンセーの極右小説ですがそこを自覚して読めばファンにはたまらない作品です。なんで1巻で読むの止めてたかな~。出版は平成14年の春です。

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我は振るう、物欲の刃!

curryOT.jpg

 左は半月ほど前にボスと出かけて札幌小樽市境付近小樽側のカレー店でのカレー。オプション料金なしで最も辛いクラスで食べたが・・・・慣れた拙者でも結構辛かった。


 給料キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 というわけですがそのまま給料は郵便局に臨時に融資してもらった返済と、ツケで買った冬装備品の支払いを済ませるとかなりガターンと減っているわけですが給料日直後のテンションの高さでそのまま日曜に札幌に吶喊してとらのあなとレピシエに寄った後にヨドバシで発作的にプリンタを買う。おかげであっという間に冬ビーナスもといボーナスが恋しい身分に(早すぎです)。

 誤変換してしまったけど奇しくもビーナス!(あほ)
 プリンタレビューはまた今度ということで本日買ったもの。

百合姉妹 vol.5
 蔵王+影木のシリーズ(前作『オンナオオカミ』と連接あり)は保健の先生のからむちと渋い話、毎回ハイテンションの林家志弦の『ストロベリーシェイク』もややおとなしめ。・・・・毎回楽しみにしてる弾けっぷりが足りねえよ! ていうかまだこの2作しか読んでませんが。
 しかしこの毎回『百合姉妹』を買うととらで付いてくるおまけのポストカード3枚セットは同じ図案なんですけども。今後もずっと? ていうかポストカードのおまけって使い道がないよねえ・・・・(<グッズとはそういうもんです)
まほろまてぃっく(8)/ぢたま某
 7巻買ってたっけか~と疑問に思ったが再収監もという最終巻ということで取り急ぎ購入。この部分を書くために大急ぎで今めくってオチまで読んだが・・・・ぬ~ん、アレはあのままでもよかったような・・・・気もしますけどねえ。ていうかゲーム化してくれませんか・・・・マルチエンディングで(爆)
 なんだよ~銭湯の娘もロン毛の娘もいい子じゃねえかよ~(涙)
涼宮ハルヒの憂鬱/谷川 流
 いや、タイトルは前から知ってたんだけども『電撃!イージスファイブ』の人だったということを知ったので買ってみました。しかしタイトルが『電撃!イージス5』であったため一部の問屋情報では『電撃!イージス(5)』となっていましたが。
ダンジョン・パッション(ソードワールド・リプレイ)/グループSNE
リプレイ本に弱い・・・