斜陽国家の国境維持

 たまにはブログも使ってやらんとのう。

 ソ連地上軍と言えば気に入らないところがあればとりあえずキャタピラで踏んづける旧ソ連のキャタピラそのものであり、運用に見合った実力を持ちそれなりに恐れられていたのだが、ソ連崩壊時にはやっぱりすったもんだあって弱体化するわけです。兵営で餓死者が出たりとか、原潜を岸壁につけた際に陸から引っ張る原子炉管理用の電源の電気代が払えなくて、電力会社に送電止められたら(止められそうになったから?)海軍陸戦隊が発電所まで乗り込んでムリヤリ送電させたりとか(強盗だww)そらもうスゴイgdgd感あふれるニュースを当時よく聞きました。(余談だけど多分この時代に相当な兵器が流出したんじゃないかなと想像。「軍人は自分の飢えには耐えられても、家族の飢えには耐えられない」って言葉をどっかで聞いたことがある)
 で、そんな状態だと国境付近もなんかザワザワするわけです。ソ連圏から離脱した中央アジアとか中国とかが「○○は元々我々の~」とか言い出す。実力行使と既成事実化のリスクが高まった。
 その時、ロシアの大統領だったか軍の要人だったか忘れたけど、それなりのひとが「ワレ、何やコラ、国境侵犯とかナメたことしくさったら『最初は地上戦力で奪回を試み・・・・』なんてお行儀のいいマネせえへんど。イキナリ核食らわすぞコラ」と恫喝して事態を沈静化させた記憶が。地上部隊がスカスカ、ガタガタになっても、必要な時に必要な核弾頭を必要な場所に送り込むことができる能力と、「ロシアならやりかねない((((;゚Д゚))))」と思わせる過去の歴史を持っているからこそ効いた言葉であって、「その手があったかー!」と子供心に手を打ったものです。(このへん個人の記憶によるもので、ウラとってません~)
 え? 日本? ナイナイ! 50万歩譲って保有したとしても「あのチキンな被爆国が自分で使うわけないじゃーんプークスクス」とか言われて終わりですよ。最後の「アイツならやりかねない!」要素が抜けてるんですね。

 我が国が「やりかねない」って思わせることってなんだろう。

 はい、バンザイ・アタックですね ( ̄д ̄;)アアン

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神の火 『原発暴走列島』/鎌田慧

 「隕石が堕ちてきても大丈夫なように作れとでもいうのか」という発言があったとかなかったとか出所未確認情報で申し訳ないんですがどっかの原発関係の偉い人が言ったとか言わなかったとか。つまり地震だテロだと様々な脅威を言い立てて反対する人々に逆切れした発言と思われる・・・・。
 その昔、大学1年の頃だったか、取れる単位の上限を越えていたため正規の履修はできなかったが興味はあったので勝手に潜り込んだ授業に原発関係のものがあった。助教授だか講師だかがバリバリ反原発だったので内容もそれ一色だったのだが、基幹にあるのは「破綻したら国土に甚大な影響を及ぼすことが避けられない技術は使うべきではない」という強い意思であった。それが原子力だろうがなんだろうが関係ない、どんな技術であってもオシャカになる可能性がゼロではない以上、長く使い続けていれば必ず大なり小なりトラブルを起こす。そしてクリティカルなトラブルに発展した時、甚大な被害を長期にわたって撒き散らず原発は、だから作ってはいけないのだ、という話であった。
 そういうことを、原子炉建屋が爆発する様を指揮所のテレビで見ながら思い出したのだった。冒頭の原発関係者の隕石発言は「そんなこと気にしてたら原発なんか作れないじゃん!!」という怒りであるが、「いや、作れないんじゃないの?」という当然の結論に帰結して原発という技術をしまい込むところまでいかなかったことに、この国の責めがあると思う。なんとなく胡散臭さを感じつつも「電気もいるしな~」「隣り近所にあるわけじゃないしな~」という程度の後ろめさたを感じるのみで、結局現物が木っ端微塵になってドエライことになるまでモノホンの脅威として認識できなかったのだ(でも実は今でもソレは怪しい。西日本や北海道の人間がどんだけ危機感を持っているか)。

 ということでなぜか原発推進の本は少ないのに原発反対の本が山盛り出回っている(ま、その方が売れるというシビアな現実もあるんだろうな)中で、あんまり偏らないようにソコソコ知ってるノンフィクション作家の本を買ったのがコレ。
 ていうかもう中身バリバリのゴリゴリであって中身は原発政策・原発開発に邁進する政治家・業界に対する憎しみと怒りに満ちており、数十年にわたって取材を続けてきた怨念がページの間から立ち上る勢いだ。もう細部書いてもしょうがないが、「言われてみればそうだなあ」という情報もしくは「あ~、知ってたそれ」が並んでいるのであり・・・・その意味で不作為による責任を拙者も免れえない。
 ただし! 不作為の責任を拙者も含めた国民が広く負わなければならないことと、推進してきた全ての勢力の戦争責任追求はまた別ものである。この国は先の大戦の総決算も一億総懺悔の名のもとにうやむやに(あるいは一部のスケープゴートの一時的なパージ)してきたのであり、正しい総括のもと原発政策を見直さなければならない。(まあ早い話がやめろって話だ)
 ところでまえがきとあとがき以外はほとんど今まで筆者が出してきた本からの抜粋や抽出&焼き直しに見えて新しい情報がほとんどないのはちょっといかがかと思いますよ。まだ早かったかなあ、本買うの。

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神の火

 連日ホコリの舞う中瓦礫を撤去し、遺体を収容し、炊き出しをし、野外入浴セットを運用し、物資を運搬する兵士たちをよそに、指揮所においてほとんど出番のなかった拙者には考える時間だけはタップリあったのである。まことに申し訳ない。暇ついでに連日新聞を各社ナメるように読んでいたため、正直どこからどこまでが伝聞で、どこまでが事実なのか、どこまでが他人の社説等の意見でどこまで自分の意見なのか正直もうわからんようになってしまっているがご容赦願いたい。もう覚え書きに近い。

 「想定外」「1000年に一度」という考え方がどうだこうだという話は一時別にしておこう。我々は本来であれば未曾有の大地震の付随効果であるべき建造物の破壊と津波の被害、それだけでも国家レベルで頭が痛いのに、それが原発に及んだことから始まったもう一つの大災厄に直面し、なんとかしなければならない局面に追い込まれてしまっている。
 昨日、被害にあった自治体首長の会議でその温度差が問題になったが、岩手宮城茨城千葉では「当面完結した地震・津波被害からの復興」に意識が移っているのに対し、福島県では放射能汚染が現在進行形であり、スタート地点が確定していない状況にある。第1回ということもあってかなり話が噛み合わなかったようだ。しかし相手が相手だけに、資金やマンパワーをつぎ込んだからといって問題が早期に収束するものではなく、距離等によるが数ヶ月~数年、あるいはそれ以上にわたって人の立ち入ることが(いろんな意味で)許されないゾーンがただでさえ可住面積が狭小な我が国に出現している。そしてその施設の性質上、我が国のエネルギー調達をどうやっていくか、という石油ショック以来の古くて新しい問題が、この国お得意の先送りがまったく通用しない問題として立ちはだかっているのである。

 この一連の大問題について拙者が整理した考えなければならないことの項目は以下のとおり。

 1 ショートレンジでの電力調達について
  (1) 点検・休止中の原発の再起動の可否
  (2) 東西日本の周波数問題
  (3) 節電問題
  (4) 短期で調達できる代替電力源
 2 ロングレンジでの電力調達について
  (1) グランドデザインの再構想
  (2) その選択肢に原発は「アリ」なのか
  (3) エコマフィアがおとなしい理由

 以上は前向きな話。以下は後ろ向きな話、になるのか?

 3 電力政策の「戦争責任」
  (1) ではユカタン半島隕石も想定するのか
  (2) 原発以外に事業がない
  (3) 「低コストでない」常識
  (4) 説明責任は誰のものなのか
  (5) 利用者負担

 んんっん~。でもどの問題もここ1ヶ月の各種媒体で結構語りつくされてる感じもするのでググるとある程度の結論・・・・なんてないんだけれども落とし所は出ているような気もする。気が向いたらからむ。
 ちなみにミクロな事態対処については情報が出揃ってなさすぎな上になんか後出しジャンケン的な居心地の悪さを感じるのでノータッチ。その内本でも出るだろう。

 項目だけ挙げて満足してしまうかも知れない。

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無人パトロール潜水艦とかどうかな。

 足掛け、演習から10日間もぶっ通し勤務かつ風邪気味の拙者に上官が休みをくれました。ヤッハー!
 明日は幸い雨ということなので(?)休養にはぴったりです。キャベツと豚肉とネギと紅しょうがとコーラも買ったし、明日は昼間っから転居後発の鉄板お好み焼き大会だ! 気温もガンガン下がったしな! オカズ動画は何にしようかなあ。Gロボ全話? それとも攻殻機動隊全話?〈長いよ!) 無難にEVA劇2? それとも化物語セレクション? ちょっとひねってカレカノ全話? 夢は膨らむなあ。

 ちょっと演習行ってる間に結構イロイロ世の中騒がしい。まあ夜は携帯が使えるのでネットでさわりは知ってるものの、テレビも新聞もないとやはりまとまってはねえ。

 「まさかあれが、沖縄を再び業火の中に沈め、人類が3度目の核の洗礼を浴びる惨劇の発端だったと、そう思った人は当時実はそんなにいなかったのです」という話が未来でなされなければいいけどな。しかし今威勢のいいことを言っている人々は、いったいどこまでそれが維持できるのかな?とちょっと意地悪に考えてしまう拙者。
 ソ連軍の北海道侵攻については長きにわたり想像することの多かった日本人も、無人島をめぐる国境紛争にはちょっと戸惑ってるんじゃないだろうか。拙者が本物の軍人になって北海道に着任した時はとっくの昔に冷戦は終わっていたけれども、人事書類にはまだ「貴方は今後の軍人人生の中で、どの数年間を北海道勤務に割けますか?」という欄がわざわざあった(今はない、らしい)。一定の充足率を北海道で維持しなければならなかったのではないかと伺える。また北海道に当時33カ所(<「片山さつきの草刈り」の時に初めて知った数。なるほどちょっと多すぎに見える)ある駐屯地は、ある日よくよく吟味すると配置、規模、部隊構成に相当本気モードを感じてゾクリとしたことがある。R萌~拙者のいたN寄~E軽なんか完全に『北海道の防波堤』だもんなあ。つまり捨石ですな! 冷戦真っ盛りの時に北海道に勤務した自衛官はどんな緊張感をもっていたのか、ついに聞く機会はなかった。

 無人離島防衛が今の日本にとって難しいのは、人死にを伴わない侵攻についてはする方もされる方もそんなに抵抗感がない点だと思う。逆に血の流れる行動に訴えることには誰だって及び腰だ。ある日とある無人島に突然チョロッと某国軍が上陸して日本じゃない旗を掲げた時に、「断固たる対処」を行えば確実に両国軍人が多数戦死することは避けられない。「それでもいい!殺せ!そして死ね!彼らはそのためにいるのだ!」と言い切れる人間ってこの国にはまだまだ少ないでしょう? ふふふ。
 地続きにせよ島嶼部にせよ、一旦占領してしまったらそれらを元の状態に武力以外で戻すことはほとんど不可能に近いことはみんな薄々知っている。パレスティナ、北方領土、竹島など。正統かどうかなんて屁のつっぱりにもならんですよ。その意味では「キャタピラで踏んづける行為しか信用しない」某スラブ民族のやり方はある意味正しい。
 よって「尖閣に自衛隊を配置せよ!」とココ数日で急に出てきた話は、どこまで何を理解して言っているのかサッパリわからんけど、ひとつの手ではあるんだなあ。「踏ん付けることでどっちもあとに引けなくなるスイッチ」を堂々と配置することで事態の変動を防止する。うーん。

 思考が散逸してきたので今日はこのへんで。
 ところで・・・・上記の話題と全く関係ありませんが、最近沖縄の基地反対運動、おとなしいよねえ?w
 え? いやいや、他意はありませんよ。

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熱中戦争

 のうのうとクーラーの効いた部屋で勤務し、自宅に帰れば金にモノを言わせてやはりクーラー三昧、小学校に通わせる子供もいないとあっては全く考えおよびもしなかったのだが、最近のニュースで「猛暑に困惑する小中学校」というのがあって、つまりはクーラーがそもそもない小中学校の方が大多数であってクーラーのある特別教室や校長室を交代で使ったり、窓の外に蔦植物を這わせたり風通しをよくしたり冷却スカーフを配布したりするがもう限界だ! という。そりゃそうだ。
 そういうや拙者が子供の頃も暑い暑い言いながら、汗でジットリする腕にノートや教科書が貼り付いたりして不快な授業を耐え切ったのを思い出したが何しろ30年も(!)前の話であって暑さの桁が違う。冬に「子供は風の子!」とかいって外に子供を追い出すのとはわけが違うよ、死んじゃうよ! ていうか教育スケジュールがギリギリで融通がきかないもんだから例年通り運動会の練習に突入してバタバタ子どもが倒れる学校まで出る始末。もはや戦争だ。
 全室クーラーっつっても万一の際に命に関わる耐震強化工事さえもままならず、カウンセラーを配置しろ、モンスターペアレント対策要員を置けとか少人数学級化で教員増員とか、慢性化した予算不足の中、クーラー設置なんて夢のまた夢なんだろうな。そして我が国が教育にかける予算水準はOECD加盟国中、最低(2007年統計)。
 がんばれ少国民! 既存のシステムに漫然の乗っかっててもなんにもならんぞ。ていうか手段を問わず暑さをしのげ!
 しかしもう、どうしたいんだよ、この国をよ>あの人その人

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名古屋地下鉄金山駅 通り魔事件

 横浜でウロウロしている時に携帯越しに見た第一報では「犯人は30代~40代の女性」とあったのだが、じ後の報道で「職業不詳、23歳」に修正されていた。「『私は今日、父から生まれた』等意味不明なことを話している」とあるのできっとアッチ系なのだろうが、身なりや病によるやつれによるものなのか、余程老けこんでたんだろうな。
 そしてアッチ系なので氏名が公表されない・・・・しかしコレはコレで「判決確定前の推定無罪の原則によれば、逮捕の段階で氏名を公表し犯人扱いするのは問題がある」という議論が昔からあるので、「正常な人間」だったからといって氏名を即オープンにしていいかという問題がある。
 続報出るのかな、これ。

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ニュース雑感

 >芸能人の歳の差婚
 寺島進やオダギリジョーや織田裕二やフジモンの寿ニュースを見聞きするとまだ生きる希望がわいてきますな。だが気をつけろ、お前は織田裕二じゃねえ!>拙者
 しかし内田有紀や安達祐実の結婚&離婚のコンボ攻撃はかなり効いたな(あほ)
 
 >最近の政治ニュースは
 意図的なのかそうでないのかわからんけど、なんか報道する側もされる側にもなんか得も言われぬ諦観が感じられるんだけどそう思うのは拙者だけだろうか。なんかもう、「この船はもうダメだ・・・・」と思いつつも海に飛び込むのはヤなので一縷の望みにすがるというか・・・・・

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日高山系東京理科大ワンゲル部員遭難

 ここんとこ山岳遭難のにわかマニア(<注:山岳マニアではない、念のため)として資料を収集してきたが、ほとんどの死亡事例は低体温症か滑落・雪崩による死亡であって沢で鉄砲水にやられたという事例は、少なくとも拙者の資料の中では正直見当たらない。統計資料も出てきたが2005年度ではゼロだ。沢がからむものとして、「道に迷った挙句やっちゃいけない沢下りをやり、判断力が減衰した中で滝に遭遇し、もうやぶれかぶれになって飛び込んだ」というのがあるくらい。ちなみに上記の人物は奇跡的に生還し「なんであんなことしたんでしょうね」と述懐している。 ところが今年は日テレ記者の3重遭難事故(<不思議なくらい続報がないのでまた『山と渓谷』の出番か?)、造幣局理事遭難事故(<これは見つかったばっかりで死因究明中)を始め沢における水死が目立つ。昔の資料がないのは沢登りをする人が急最近増したからなのだろうか。
 とあるメルマガに「沢登りは登山グループが夏の納涼種目としてやっているところが多いが、登山とは全く違ったスキルが要求される」「ナショジオのサバイバル番組では沢登りに置いては『1にも2にも鉄砲水に注意』と強調されている」とある。サバイバルといえばSAS・・・・と思ってこれも所蔵のSASサバイバル関連書籍を紐解くも、やはり出てこない。
 沢登りと鉄砲水、新しいジャンルだ。もしかすると普段人の目に触れないだけで山中では山頂付近で降水があるたびに大なり小なり発生しているのかも知れない。要調査。

 しかし本件事案については非常に突っ込みどころが多い。登山どころかどんなビギナー向けのキャンプの本にも「中洲や河原にテントを張ってはいけません」と書いてあるのだがなぜそこで野営したのか。報道によると現地の人の話として「当地の地形はかなり険しく、地元の人でもなかなか行かない」とあるからテントを張れるような地積がそもそもほとんどなく、唯一平坦な場所が当該地であった可能性もある。であればそんなところで野営しなければならないコース計画に無理があったことになる。
 また参加メンバーが生き残った23歳を始め21歳、20歳、18歳と非常に若く、最年長の23歳にしたって子供の頃からチョモランマに挑戦する大ベテランというわけでもないだろうから大した経験もないだろう。昔の大学山岳部といえば上下の関係が非常に厳しい徒弟制の組織というイメージがあるが最近は・・・・まあ違ってきてるんだろうな。ビギナーならビギナーなりに本州の山をそこそこ制覇してからでもいいような気がする。
 さらにここ数カ月北海道における遭難が目立つのは夏だからと言う理由でなんとなく北海道の山に登る登山家が多いからではないだろうか。どっかでチラっと読んだんだけども緯度が高いところの登山は、本州と同じ標高でも気候も気温も違うのであるから、それらを考慮にいれるべきだという・・・・ああ、あったあった。大雪山系2000m級=日本北アルプス3000m級(参考)らしい。

 これから年金受取るだけの人々が遭難するのとはまた痛々したが違ってくるよな。これから社会に出て我が国に貢献しようとしている若者が死んでいくというのは。またぞろ裁判とか責任とかいう話になるんだろうけど、今となっては虚しいなあ。

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シュレーディンガーの老人問題

 昨夜ネットで行われたM機関による「朝までアニメ討論!」の中において例の「シュレーディンガーの老人問題」(<なんか楽しいので拙者呼称としている)について後輩同士が議論を始めたが白熱してきたあたりで眠くなったので離脱。その後どうなったんかな。
 この問題はなぜ今熱くなっているのか? ブレーンストーミングしてみよう。

 大項目としては「1 住民実態未掌握の衝撃」があるだろう。ちょっと考えたら年金情報の不整合が話題になりだした頃から現場では顕在化していた問題であるような気がする。表に出やすいのは「払ったはずなのに払っていないことになっている!」という生者の声であって取材もしやすいが、「年金を支給したい(あるいは既に支給している)んだけどもどこに行ったのかわからない・・・・」という役所側の問題意識については、まああんまり騒ぐと自分の仕事が増えちゃうからw表に出にくい。この段階で高齢者の動態を処理しきれなくなっているという状況は結構前からあったんだろうな。ここ半月の騒ぎの発端となった事件の報道直後に役所から発表されたケースは「実は前々から・・・・」というものが多かった。「これ怪しいよねリスト」は以前からあったことになる。騒ぎが大きくなった根幹には破綻が見えている年金システムに対する苛立ちという気化ガス燃料があるところに、死者に何十年も年金が支給されっぱなしだったということが着火した側面があり、現役世代マジョリティとしては「ただでさえ若年層負担がデカイところにそんないい加減な管理じゃ困る!」というのがあるだろう。
 次の大項目として「2 人がいなくなってもわからない社会の衝撃」だろうか。人は病院や自宅、あるいは事故事件で死ぬので明るみになるならないの余地なく、合規適正に処理されれば住民票も戸籍からも抹消される・・・・ということが前提になっていたところ、「家族が死んでも黙ってる家族」「行方知れずなので生きてるのか死んでるのかわからない」というイレギュラーな事態によってその前提が崩れてしまう。前者については以前からしばしば発生する「『異臭がする』と近所の住民から通報があり・・・・」「『〇〇さんを最近見ない』と役所に通報が・・・・」と明らかになったケースもあるものの、様々な科学的・社会的条件が重なればそこもパスできることが東京都足立区の事件で証明されてしまった。最初の数年、あるいは数カ月が過ぎてしまうと周りの住人はそもそもそんな人がいたことも忘れてしまう。行方不明者については家族から捜索願が出て幾星霜、というケースもあったらしいが、それすら出されていなかったらどこかで変死体が出てきても照合しようもない。人が行方不明になったら家族が家出人届けを出すものだという、ここでも前提条件がある。法律担当者としてはお恥ずかしい限りだが、確か行方不明になって相当の期間とそれなりの条件が整えば法的に死んだことにできるという手続きがあったような気がするがはっきり思い出せない・・・・いずれにせよ失踪元の家族が能動的に何かしなければ動かないシステムだ。システム的な齟齬(といっていいのか、そこそこ今まではうまく回っていたのだから齟齬とまで言っていいのか)について薄々我々はわかってはいたものの、やはり眼前に突きつけられて初めて「自分たちはそんな社会で生きていたのか!」と自覚してショックを覚えたのではなかろうか。

 大項目として立てるかどうか、別立てで考えなければならないのは・・・・そもそも総体として国民管理(って書くとなんかヤバい感じが・・・・)をどこまでどうするの? という問題。「所在不明」問題は不明になってから数十年なんてケースを最後のひとつまで究明することはどんだけリソースを投入しても不可能であり(身元不明変死体の記録はそんなに長くは保存されないらしいし、昔のことなんでDNAなんか取ってない)、そっちを追求することは非現実的だ(もちろん本人確認ができないと年金を支給しない、という当面の策はあるものの、それは年金問題であって国民実態把握ではない)。すぐにUSAを比較対象として持ってくるのもどうかと思うが、あの出入りの激しい国で国民実態把握が100%に近いとはとても思えない。どっかで折り合いつけているに違いない。特に我が国でアレルギーの激しい国民総背番号制(俗称)を拒否するのいうのであれば、おのずと限界があるだろう。

 しかしまあ、公務員の待遇が良すぎると叩かれることの多い昨今、公務員に期待される任務は増える一方ですよね。特に地方で。

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ドミニオンとニュース3連発

Dominion カードゲーム『ドミニオン』到着。陰謀編。何度かネット上で遊んだもののリアルカードなしではイマイチルールが分かりにくい・・・・と思ったが添付のペラペラのルールを一読してもやはりイマイチ・・・・いやいやいや、2読3読して実際にカード並べてみないとな。
 ちなみに意外にデカイ箱の左側に乗っかってるのは本日新しく発見した小田原製の『サクサク食べるチョイ辛ラー油』詰め替え用90g。横に桃屋のラー油があったがあえてコッチを買ってきた。んん?本体が見当たらないがもしかしてガラス瓶に詰めるインフラをケチって中身のみ発売し桃屋やSBの空き瓶に詰めてくれというキャノンのプリンター詰め替えインク商法なのかーッ!賢いな! と感心したが一応ググったらちゃんと瓶があった。コッチは見てないなあ。
 ちなみに右下は大きさ比較のための携帯電話。

 >陸自、203mm榴弾砲を演習場内の県道にぶっ放す(日出生台)

 ココ。空中で炸裂して塹壕に篭る歩兵の頭上に破片を降り注ぐタイプの弾のようですな。ていうか危ねえな!「りゅう弾を目標に落とす計算に没頭するあまり、地図上にあった県道を見落とした。」ああ目に浮かぶな若手士官がベテラン士官にドツキ回されながらヒイヒイ計算しつつ図面と格闘する光景・・・・この処分された4人がそれぞれどんなポジションだったのか気になるなあ。

 >佐用町住民、避難勧告遅れに町を提訴

 ココ。これはもうやり場のない怒りの向けどころというか、まあ大変残念で哀悼の意を表明いたしますが、町役場の職員に気象庁も震撼する未曾有の局地的豪雨について的確な判断を求めるのは無理があると思うんですよ。最近なんかあったらとりあえず役人責めるし、まあ一部は役人の不作為責任もあるけども(<大阪2児遺棄事件・幻老人問題)、こればっかりは。冷たいようだけど「避難勧告が出たから何がなんでも避難する」「避難勧告が出なかったから避難しなかった」というのは危機管理の丸投げであって、避難勧告が出たので玄関開けたら道路が轟々と流れる川になっていた、という状況で避難を強行するのは一種の思考停止なのではないだろうか。この訴訟で町側が応訴するのに使うのも公金だし、賠償金が出たとしてもそれも公金なんだよね・・・・
 もちろん被害の局限に全力を上げるのは役所の義務だ。でもいざという時には腹くくって自分で判断しなきゃならん場面だって多分にあると思います。

 >シュレーディンガーの老人は元気か問題

 突っ込みどころ満載のニュースが連日報道されてテレビの前で呆然です。これが先進国の人口構成把握か! これじゃあ大陸とあんまり変わらんじゃないか・・・・マメにローラー作戦やったら平均寿命に影響するかも知れない。しかし「没交渉なんで・・・・」「出て行った」っていくらなんでもよう。ていうか死期を悟った猫じゃあるまいし、物理的には必ずどこかにある(<あるいは「残っている」)はずなんだけどな。
 確認に出向いたら更地になっていた・・・・なんか映画かドラマだろコレ。

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